艦載兵器あらかると

艦載兵器とは、艦艇に搭載されている武器の事。
古くは大砲が中心だったが、魚雷、ミサイルをはじめレーダーやソナーなど、多種多様になっている。
また、主要先進国では、基本的に国産しているが、最近では諸外国の優秀な兵器を購入、またはライセンス生産するなどして搭載しているため、同じ兵器が各国で使われると言う事も多い。
冷戦時代、欧米の西側、ソ連の東側の2陣営に別れ、どちらかのシリーズに別れていたが、最近では、東西混合の艦艇も現れている。
ここでは、現代の艦載兵器を概観してみよう。

艦載兵器は、大きく、砲煩兵器、誘導兵器、水雷兵器、センサー、機雷戦兵器、搭載機、などに分けられる。
また、戦闘の形態から、対艦、対空、対潜、対機雷戦にも分けられる。


砲煩兵器
大砲、機関銃など。
昔は大艦巨砲と言って、戦艦大和の46センチ砲など、大きな大砲が最大の武器であった。
現在では、防空が主任務で、艦艇への射撃も可能と言うものである。
アメリカではMk. ロシアではAK- という型番がついている。
5インチ54口径などと言う場合、弾の直径が5インチで、砲身長はその54倍あると言うもの。より太く、長いほうがより威力が大きい。
国によって、インチやmmなどの表示がある。
大砲は、3インチから5インチが現代の主流である。
また、1門の砲の信頼性も上がった為、単装砲がほとんどである。
機関銃や機関砲は、多銃身により、瞬間的発射速度を稼ぐ形式のものもある。
CIWSというのは、単独で射撃管制から撃破確認までを自動的に処理できる、ミサイルからの最終防御兵器である。
また、ゲリラなどに備えて12.7mm程度の機関銃の装備も増えている。

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砲煩兵器
大砲のいろいろ
対空戦


誘導兵器
いわゆるミサイルで、昔の大砲のように「数撃てばあたる」のではなく、正確に命中させるもの。
対空ミサイル、対艦ミサイル、対潜ミサイルなどがある。
対空ミサイルはSAM、対艦ミサイルはSSM、対潜ミサイルはSUMと呼ばれる。
最初の文字がプラットホーム(発射母体)、次がターゲット(目標)、最後のMはミサイルをあらわす。
Sは艦船、Aは航空機、ミサイル、Uは潜水艦、Mはミサイルをあらわし、SUMの場合、艦船から潜水艦を攻撃するミサイルと言う意味である。
対空ミサイルは、発射速度を向上させる為、VLS化が進んでいる。

SAM
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SSM
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SUM
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ミサイル
ミサイルの誘導方式
対空戦


水雷兵器
魚雷や爆雷など。爆雷をロケット弾のようにした物は、対潜前投兵器と呼ばれる。

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魚雷
爆雷
対潜作戦


センサー
レーダーやソナーなど
太古の昔は見張りの目が唯一のセンサーであった。
現代では、マストに装備された、対空レーダー、対水上レーダーや、ソナーなどがこれに代わっている。
更に高度化され、電子戦と一体化して、電子兵器として進化している。
また、攻撃に際して、より正確に攻撃する為、射撃指揮装置がある。

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電子兵器
レーダー
マスト
ソナー


機雷戦兵器
機雷及び機雷掃海のためのもの。
古くは曳航式掃海具であったが、最近では、無人水中ロボットにより、掃海艦艇や乗員自体を機雷に接近する事なく処理する為の水中処分具が主流になっている。

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機雷
対機雷戦


電子戦兵器
敵のレーダーを撹乱し、ミサイルの誘導を外して、艦を守るもの。
射撃などにより打ち落とす事を「ハードキル」と言い、電子戦により撃たずに命中させない事を「ソフトキル」と言う。
ECM、ECCM、ESMなどと呼ばれる装置がある。

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電子戦装置
電子兵器
レーダーとECM
電子戦


搭載機
かつては空母の特権ともいわれた艦載機だが、ヘリコプターの登場により、小型の艦でも運用が可能となった。
救難、偵察から、対潜、対艦攻撃、掃海なども行うものがある。

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艦載機
搭載機運用設備
対潜作戦


戦術情報処理システム
近代戦では、センサー情報処理と、武器管制はシステム化されており、重要な兵器である。


戦術情報処理システム
CEC 共同交戦能力
CIC 戦闘情報センター


通信
艦隊通信
データリンク
衛星通信
アンテナ


艦艇の防御戦闘
艦艇の防御戦闘




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新規作成日:2003年4月12日/最終更新日:2006年12月9日