2008.2.19 護衛艦「あたご」漁船と衝突
mixiのコミュへの、私の書き込みから再構成しています。(未整理)
そのため、現時点では、情報の精度は違う部分があります。
私的には発生も、話題にもなって欲しくない事案ですが。。。
詳細は今後の調査を待つとして。。。
2008.2.19 ハワイから横須賀港に向かう海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が、小型漁船と衝突し、漁船の二名が行方不明となる事故が発生した。
相変わらず、いい加減な報道や野次馬的発言が気になりますが。。。
漁船の船体の真横にぶつけたようで、漁船は真っ二つになっています。
時刻は午前四時ごろでおそらく真っ暗。
漁船は7トン程度の小型で、FRP製と思われ、単体ではレーダー反応はかなり厳しいと思われます。
イージスシステムなんかはこの場合無力です。
むしろ、イージス用のレーダーを使用していたら、照射された側は感電死など人体に害があります。
双方の灯火(航海灯)、見張りの状況が問題になるでしょう。
漁船側も、ライフジャケットの着用等が、こういった場合の生死を分けます。
- 視界
「視界良好」と報道されていますが。
その時間の海洋気象として「視界良好」であって、昼間のように見えていることは意味していません。
基本的に、真っ暗だと思います。
霧がかかっていないということで視界良好。
小型の漁船だと、灯火も(法令どおりであっても大型船に比べれば)不十分だし。
灯台で海を、道路の街頭のように照らしていると思っている人が多いと思いますが、大きな間違いです。
一般に、損害の大きいほうがひいきされますが。。。
見張り義務は双方にあり、突然沸いてきてぶつかったわけではありませんから、見張りの問題は双方にあります。
もちろん、漁労中で操船不自由の表示が明示されていれば、航行する船舶に、より注意義務が発生しますが、漁船側に衝突予防義務が消滅するわけではありません。
マスコミさん、、、今現場見に行って「こんなに見通しが良いのに」くらいしか思わないでしょう。
国民は、そういったレベルの低い報道ということを認識し、精査する目を持たないといけないと思います。
- イージス艦の機能は役に立たないのか
イージスシステムは、当初は、防空システムで、水上監視能力はありませんでしたが、最新のシステムでは、水上監視システムを連動させて、総体で「イージスシステム」と称しはじめているようです。
ただ、これは、メーカーやアメリカ海軍の、テロに関する多分予算に関連する都合と思われます。
マスコミは、そこまでの事情は恐らくまったく知る由もなく、単に「最新システム」なら「何でもできる」と認識しているのでしょう。
「最新のイージスシステムのフォイルボーンモードを使用すると船体が浮き上がって45ktで現場に急行できる」って教えてあげると、そのまま書くと思います。
注意) そんなモードありません^^
また、いずれにしても、航海支援のためのシステムではありません。
ソナーには、アクティブソナーと、パッシブソナーがあります。
パッシブソナーは、聞くだけなので、感知はできますが、距離はわからず、速度・方向もかなり厳しい。
付近に何隻もいると、やかましくていっぱいいることがわかるだけで。。。
戦闘時は、敵の潜水艦、そんなに群がっていないし。
アクティブソナーは、戦時でも、めったやたらと使いません。
アクティブソナーの場合、発する音波で、クジラがノイローゼになるとかもいわれています^^
レーダーも同様で、あまり強力なものにしてしまうと、電波が強すぎて人間がまいってしまいます。
イージス艦のメインのレーダー(防空用)を使用すると、今回の距離の漁船の人、感電して焼け焦げるという話もあります。
- 最新の護衛艦は、ステルス性を高めているから、漁船のレーダーに映りにくいのか。
そうならないように、イージス艦は反射板をつけることになっています。
ステルス艦の論理矛盾もありますが、平時にはレーダー視認が良好なようにしているらしい。
が、それ以前に、二人乗りの漁船ですから、一般に、漁労に集中すると、ぶつかるまでわからないと思います。
舵握っていれば、何らかの注意はあると思います。
- 漁船はレーダーに映りにくいのか。
FRPは プラスチックです。
衛星通信アンテナや レドームなど、プラスチックがそのまんま反射したら、、、電波使えませんよね。
一方、海面の波にもレーダーは反応します。
が、この識別が難しく、ノイズ除去と、小型船の識別が航海レーダーの難しいところ。
感度調整によって小型船を発見しやすくすると、波がノイズとして映りやすくなってくる。
また、表示システムにもよりますが、150mの船の表示が3mmだとすると、15mなら0.3mm。
映るかどうかと、認識できるかどうかにも、差はあります。
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- 見張り。
事故後「良く見ていれば」とは、誰でも言いますが、現場での神経の集中度は、なかなか難しいでしょうね。
何もない海、、、一度見渡して大丈夫だと思えば、10分程度寝てても何の問題もおきません。
が、これを何度か繰り返すと、突然ぶつかることもあります。
陸上交通と、見張りの感覚が違います。
最新鋭の艦艇といえども、航海レーダーは普通の船と大差ないもの。
諸外国では、日本のメーカー製の航海レーダーそのものを使っているところもあります。
イージス艦のレーダー、宇宙戦艦ヤマトみたいな表示じゃないし。
ちょっと視点を変えて
見張りってなんだろう
「この荷物見ててね」て隣にいた人にお願いして、戻ってみたら荷物がない。
「荷物はどうしたんだ」
「さっき誰かが持っていった」
ちゃんと、持ち去られるところ迄見ていてくれた。
法廷論争は別として、
隣にいた人は、「この荷物見ててね」とは頼まれたが、持ち去られるのを防いでくれとは言われていない。
見張りの居眠りとさえ言われているけれど。。。
見張りのお仕事って、何だろう。
洋上を監視する。
では、何か見つけたらどうするんだろう。
すべて報告するのか。。。
何か洋上に光るものを見つけた。。。魚が跳ねて月明かりで光ったかもしれない。
船舶もしくは障害物と認められるところまでの確認は、見張りがするのだろうか。
2008.2.23時点の発表では、引継ぎ前にはレーダーで探知されていて、それは引き継がれたという情報が出ている。
レーダーも、見張り。
感度の調整は、技術論だ。
当直士官は、報告がなければ、クリアとして前進するだろう。
報告の責任は、見張りにあるが、見張りの裁量の度合いによって、ポイントは変わってくる。
また、当直士官は、現場責任者として、見張り員の責務について、監督責任を負うし、運航全体の責任も負っている。
狭義「見張り」は、見張り員だが。
外野の視点では、見張り員だけでなく、通算で確認する一連の動作を見張りというだろう。
船の業務として、航行中の「見張り」は、全体を言うだろう。
さて、くだんの見張りの居眠りは、見張り員なのか、当直士官なのか。。。
なんとなくの思いつきの発言は、その程度のものだ。
- 真横からイージス艦が衝突?
もちろん、詳細は専門家の結果待ちですが。
ある程度の角度があれば、横倒しでしょうね。
ほぼ真横から直撃と思います。
バウソナーの構造とあいまって、破断しやすかったかもしれません。
「あたご」のバウソナー、漁船の破断に影響したと思うのは私だけ?
漁船は、かなりスパッと裂けていて、しかも、中央部分は海中か?
「あたご」の艦首、カッターみたいにとがっている上、水面下にはバウソナーがついているから、舳先で頭を押さえつけられた漁船は、このバウソナーで船底を押さえられて、力が逃げずに破断する。
尚、最終的な接触状況を示すもので、その直前までの一連の針路を示してはいない点に注意すべきです。
- 操業中は相手船に回避義務
ただし、操業中ということが、明確にわかっていなければ対処のしようがない。
夜間なので、灯火できちんと示していなければならない。
また、この「きちんと」というのも、法令の範囲の「きちんと」で、確実に認識できるかどうかという根本的問題はある。
(2008.2.22の時点では、操業中ではない模様)
タイタニックの事故もそうですが。。。
一般に、ぶつかることを想定して航行していません。
多分大丈夫だろう。それが普通です。
注意) 陸上とは感覚が違うという意味なので、誤解のないように。
- 見落とし?
まあ、広い意味で見落としなんでしょうけどね。
事故。。。だから、おきていると思います。
ありえない??
レーダーに映ったモノすべてを警戒したら、進めませんよ。
ノイズ多いし。
車で走っているとき、
前の車から人が落ちるかもしれない
横から高速で子供が走り出すかもしれない
飛行機が落ちてくるかもしれない
ありとあらゆる危険を考えてなんか誰もいない
なんかあったときにその一点を追求しても。。。。
- なだしお事故との類似性
一般に、陸上の交通事故と同じ見方をしていますが。。。
遊漁船が、潜水艦を珍しがって前を横切り、ティアドロップの艦首に乗り上げたことは十分に理解されていません。
このあたりは遊漁船の船長も責任を認識してか、黙してますね。
ホームに入ってくる電車に触りに行くようなものです。
> 恐らくは朝4時ごろの視界が悪い、ワッチ中で最も気の緩む中で、起きてしまったんだろうな〜。くぅーーっ。
他意はないことは私はわかりますが、一般、特にマスコミは「気の緩む」話はてぐすねひいています。
海上の事故は、損害の大きいほうがひいきされますが、双方が注意しないと避けられません。
正当性を主張できても、事故で犠牲が出れば何の価値もありません。
教訓は生かされているか。
ライフジャケットをつける、大型船には近づかないってのは、教訓ではないの??
- マスコミの報道姿勢
マスコミが叩くのは
それを視聴者が楽しく喜んで見るから。。。
真実なんか判断できず、マスコミの言うまんま。
「おれおれ」ってお金振り込んであげる国民だから、マスコミ様のお話は正しいんでしょ^^
漁船側が避ければぶつからなかったなど誰も思わないし。。。
注意)避ければいいとは言っていない。
ただ、青信号の横断歩道を渡っているときに信号無視の車が突っ込んでいたとしたら。。。避けないか?
責任の所在と、身の安全とをいっぺんに主張しても始まらない。
「第三管区海上保安本部」が捜索、捜査に当たっているという報道も間違い。
捜索、捜査の主体は「横須賀海上保安部」で、「第三管区海上保安本部」は、横浜にあるので、記者会見や報道対応をしているだけ。
マスコミ側は、「第三管区海上保安本部」の建物の中でお話を聞いたから、「第三管区海上保安本部」が、と言っているらしい。
当初、第三管区海上保安本部に確認したときには、捜査、捜索とも、横須賀海上保安部主体と言う回答でした。
が、捜査は横須賀海上保安部、捜索は第三管区海上保安本部が指揮を執っているようです。
捜査、捜索とも、基本は海上保安部主体ですが、広域、あるいは事案の大きさにより、管区海上保安本部が指揮を執るケースがあります。
マスコミは。。。。
まあ、船おたくと比べるのもかわいそうですが。
海上保安庁と海上自衛隊の区別もろくにつかない人多いでしょ。
今回、「あたご」一隻なのであまり誤認されてませんが、洋上で海保の巡視船なんかがいようものなら、どっちを写しているかわかったものじゃない。
イージスのレーダーで漁船を発見するなら。。。。
漁船に、空を飛んでもらわないと
航海灯は、左舷に左舷灯(赤)、右舷に右舷灯(緑)をつけている。
そして、反対舷の灯火は、見えないようになっている。
夜中に、左舷灯(赤)か右舷灯(緑)か、によって、向きを見分けるようになっているからね。
テレビで模型とか、CGとかで一生懸命作ってるけど、見える位置ちゃんとして欲しい。。。
まず、「あたご」に向けて置くな。
そうやって置くと「左舷灯(赤)」しか見えないぞ。
証言を含めて、未知数が多い段階。
キャスターの「後進をかけて、スクリューを逆に回す」ってのがあったようです。。
後進をかけるためにはスクリューを逆に回すのだが、その上で「スクリューを逆に回す」と、前進します^^
更に突っ込めば、「あたご」は可変ピッチなので、スクリュー軸の回転方向は、変えられなかったかと。。。
スクリューのピッチを逆にして、推力を逆転させる。
報道番組なのか、バラエティのお笑いなのか。。。
- 推測で断定するマスコミの姿勢
「見張り員は関係者に「(このまま進んでも)避けられると思った」と話しており、漁船側が避けると判断したとみられる。 」という報道があったらしい。
「避けられると思った」だけでは、「避けてくれる」って思ったかどうか、誰が決めたの??
「避けられると思った」ってのは、「避けてくれると思った」んじゃないから、そのまま読むなら、「そのままでもぶつからないと思った」んではないんでしょうか。
報道は文学作品ではありませんよね。
意味あい深く読んでもナンボにもならないと思うんですが。
舞鶴の漁船がマナー良く遠方から針路を外しているから、同様に考えていたのかまでは知りませんけど。
- 実証実験を試みないマスコミの姿勢
漁船の航海灯が暗くて、かなり見辛いと思うのだが。。。
しかし、どこも、この検証をしないのが不思議です。
普通なら、喜び勇んで、実験するんですけど。
それは、視認性の悪さを証明してしまうことが恐ろしいからというのは、邪推でしょうか。
- 自爆テロだったら。。。
自爆テロはある程度限定されているケース。
危険度の範囲もあるわけで。
ゲリラ的攻撃は別にあげなくてもいくらでもある。
むしろ、物理的に攻めてこなくても、今の国内法では自衛隊は動けないし。
攻撃の可能性から守るのと、今回と状況は異なると思います。
自宅の玄関を開けたら、サリンがまかれていた。。。
そういう危険は誰も考えないし、考えすぎると何もできない。
航行中の船舶に対して、テロ警戒を最優先するなら、漁場を制限して、航行する船舶を分離するのが有力。
漁協と調整がつくだろうか。
自衛隊は、有事発生しても、憲法9条で戦えませんから、どっち道損害がかなり進むと思いますよ。
テロ、、、あらかたが事前情報の対処ですよ。
9.11だってあのざまだし。
もし奇襲されたら、、アウトです。
近くに米軍基地や警察ありますか?
石でも投げてみてください。
その後のことは知らないけど、とりあえず投げれる = 爆弾なら戦果^^
イラクだったら、寄って行っただけで撃たれる。
戦場と、平和なところでは、神経の使い方は違う。
気を緩めてよいと言う意味ではないが、ずっと神経使ってたら、大事なときにもたない。
だから数多く必要だし、政治的により対処しやすい仕組みが必要。
ミサイルが発射されてから国会ひらくべ、ではあかんのです。
同時に、艦艇の行動を制約するような動きは、国民全体の安全を脅かすと言うこと。
ミサイル迎撃に出動するとき、レジャーボートが横切ったら。。。
んなもの、無視して踏みつけてってもいいよ。
そいつら助けようとして、迎撃ミサイル発射が遅れたら、、、何十万の犠牲だからね。
ただ、これは、シロウトのわめき声で、現場は大変なのだよ。
テロ国家が、イージス艦の破壊方法を学ぶ結果となったのか??
その場合、艦艇の数だけ攻撃をかけなければならない。
むしろ、マスコミを煽って自衛隊すべての動きを封じたほうが簡単ということが改めて学べたと思う。
- 護衛艦の回避行動の効能
舵を切ったかどうかは明確になっていないのでは?
(2008.2.22の時点では、舵は切っていない模様)
通常は、遠距離から確認できていて回避動作をするわけですが
今回は、かなり切迫した状況だと思います。
見張りがどうのと言う話は、もうその段階で騒いでも仕方ないことで。
位置関係から、後進が最善の場合もあります。
しかし、具合よく真横に当たったものです。
ちなみに、船の舵は船尾にあるので、舵を切っても、舳先は同じ方向を向いているので、衝突直前の局面では効果はありません。
すなわち、船尾を振るだけで、ほぼそのまま突っ込みます。
車のハンドル動作と同様に考える人が多いみたいですね。
後退中は舵の利きが悪くなる。
それに加えて、船の舵は船尾にあるので、切っても船尾が振るだけで、舳先はほとんど避けません。
車のハンドルとは違いますから、終末段階で舵を切っても意味はないでしょう。
あと、速力10ktと言う数字。。。
通常12ktのはずなので、減速しているのか。
10ktでも、一分で300m進みます。
「あたご」は可変ピッチプロペラなので、かなり迅速に、推力を反転できますが、水の上で惰性がついていますから、そんなに簡単にはいかないと思います。
- 双方の視認度
こっちのレーダーで見えてるんだから、おっきいふねのレーダーなら見えているだろう。。。
レーダーは、目標の大きさに比例して反応するので、積んでいる船の大きさが大きいから良く映るということはなく、大きい船は、相手に見えやすいというだけ。
ま、出力と、装備位置の関係で遠くまで見えるということはあるかもしれない。
最新鋭の護衛艦のレーダーに映らないわけがないだろう。。。
では、漁船から、こんな大きな護衛艦が目で見えないわけでもないでしょう。
これ「あたご」だったからこうだけど、全長300mのタンカーなんかだったら、、、当て逃げの要素も。
(当てたことを認識して逃げるのではなくて、当たったことがわからずにが正確。)
漁船の人から護衛艦までの距離が500mだったとして、護衛艦の艦橋から漁船までは550mくらいある。タンカーなら、800m近い。
同じ条件ではありません。
都心にいれば、大体東京タワーは見える。
が、その見ている人を、東京タワーからは見つけられないだろう。
- 救命胴衣。。。
一般に、漁業従事者はつけていない。
それは作業の邪魔と言う観点と、海の経験が長けていると言うことから、着用規定も緩和されていたはず。
海上自衛隊では、入出港作業のとき、乗組員は救命胴衣をつけていないが、ロシア海軍では着用している。
考え方はそれぞれだが。
漁船の場合、一人でなければ ライフジャケットの義務はないのでは?。
ま、車のシートベルトもそうですけど、本人の安全確保を、法的強制してあげると言うのも、どうなのかなぁと思います。
多分、漁業関係者は海に慣れているので強制の必要はないということなのでしょう。
規制に反対する動きがあったかどうかは不明ですが、これも検証の価値はあります。
日本の場合、船乗りは海に慣れているからつけないと言う感覚があると思います。
つけてると動きづらいしね。
それは、漁船に限らず、海上自衛隊でも、普通着用していません。
ロシア海軍の場合は着用しています。
高所作業の命綱もそうですが、安全性との引き換えの、決めの問題です。
漁民がつけない。。。
普通、泳げるからでしょ。
今回、泳げない人という話が聞こえていますが。
漁船ではライフジャケット使用に義務がないのは、漁船員は泳げると言う前提な分けですが。。。
ホントはなだしお事故の教訓だったんですけどね。。。
シートベルと同様、法制化ではなく、自意識であるべきです。
実際、この捜索に向かう漁船でも、ライフジャケットの使用は見かけない。
つけると、体が動きにくくなるので、みんな嫌がります。
ただ、海上自衛隊でも着用義務ってなると、どですかね。。。
着用に異論があるとすると、船乗りの意識としては、変わらないかと。
- 船舶運航の規則と、自動車運転との違い
法律上は、船の舵は、サルが握っていもオッケーです。
船長さんが番をしていればね。
よく、子供に舵握らせたりするでしょ。車とは違います。
しかし、事故がおきたときは、舵を握ったものではなく、船長に責任があります。
最近、プレジャーボートとかで厳しくはなっていますが、酒に酔っていても、違法とならない例もあります。
実際、確か海上保安庁の船でも、酔っ払って事故って例がありましたし。
この後色々もめましたが、事故そのものの責任は取らされても、飲酒のことは当時は追求なかったと思います。
それは、海は陸と違って、法律なんか意味をもたない自然と戦うと言うことが要素だと思います。
どっちに避けるっても、流されるでしよう。
台風の渦の中で、相手が右にいるか左にいるか以前に、沈みそうでしょ。
その意味でも、自己の安全は、自ら守る、自らの船は自ら守らないといけないと思います。
なだしお事故が引き合いに出されていますが、自分の船の安全を守れなかったことは、船長の重い責任です。
遊漁船も有罪でしょ。
どっちが悪くても、亡くなった方は戻りません。
これらに関して、昔は、概ねこの通りでしたが、近年、急速に改正が進んでおります。
従来、法規制のなかったものも、明文化、規制強化、罰則規定強化、など、順次改正されています。
現時点では、酒酔い状態での運航は、罰則規定をもって禁止されています。
また、資格のないものが舵を握ることも禁止されており、たとえば、一日船長の子供に握らせるような場合も、後ろで有資格者が手を取っていることになります。
- 2008.2.21?石破大臣の記者会見
同6分ごろ、緑の灯火がスピードを上げて動いたため漁船と確認。全力の後進をかけて回避動作をした。清徳丸は前方約100メートルで大きく面舵(おもかじ)(右舵)を切った。
石破さんのこの発表は、速報で、今後の詳細発表の段階で変わるのではと思います。
「漁船」と言うのが見えていたの?
結果的に「漁船」ではあっても、この時点では「小型船」?
大きく面舵って確認できるのだろうか。。。
漁船の左舷真横を突いていると思われ、衝突時点がその針路、位置関係なら、つじつまが合わない。
3時方向からの漁船がそのまま横切ると真横にぶつかる。
大きく面舵でその位置に来るためには、1-2時方向から接近している必要があり、その場合、漁船の操船に疑問。
今後の捜査待ち。
- 責任と再発防止
自衛隊だけに責任を負わせて終わらせると、この手の事故は永久になくなりません。
回避義務をかたるのもいいんですが、事故にあわない、そして確実に助かることも、念頭に置きたいものです。
- 漁協側の主張に対して
ちょっと変だとは思いませんか??
真正面からの船の速度の変化、わかる人います?
それと、話をした人が「ぶつかるかと思った」位近かったら、その直後の事故、見てなかったの?
別の報道では、その二時間後に事故を知っていたようで。。。
ある意味別の海域なら、状況は違うでしょうし。
- バッシング報道を楽しむ国民性
テレ朝は、フジテレビと逆に、自衛隊反対の先鋒でしょ。
それに騙される国民も何とかしたいものです。
- 「あたご」の母港
「あたご」は舞鶴の船ですね。
「あたご」そのものは、この海域は一往復目。
乗員の、海域ごとの練度の差はあったかもしれませんね。
まして、都市部から離れた海域では、自衛隊に対しても好意的だし、船乗りとしての相互信頼関係もあるので、危険度も低いようで。
- 連絡体制が悪い
連絡が遅い。。。。
ギョーザなんか半年かかってるでしょ。
30分一時間は別に遅くもないんじゃないの。
昔は駐車違反で110かけても、60分以内には来れなかったよ。
最近は5-10分で飛んでくるけど。
思いつきで「なんかあったら確認前でも真っ先に連絡」とか言うてるが。。。
しょっちゅうかかってきて、寝られなくなるぞ。
物音がしたらまず連絡。破壊工作か、猫か、、、わかんないよね。
暇している連中は、連絡待てばいいけど、現場はまず対処するでしょ。
当たったかもしれない段階で連絡に一生懸命になる前に、まず状況確認。
これに5分10ふんかからないか??
そして艦内で確認。発令。
連絡よりもまず捜索救助でしょ。
その後だと陸上への報告は30分以内なら普通にかかるっしょ。
遅いか早いかの文句じゃなしに、事故対応、対策でしょ。
大臣が遅いって言ったらしけど、その大臣から総理へも、遅かったんでしょ。
人のこという前に自分はって。。。
マスコミもおんなじ。
追求するんなら、そういう体制を事前に掌握し改善していなかったことも言わないと。
まあ、総理は始めての総理経験だが、大臣は二度目だし。
大体、北からミサイルが飛んできても、対応が決まるまでに何時間か、国会がどうのって言うと半年くらい必要なわけでしょ。
- なだしお事故における自衛隊の信頼性
なだしお事件では、日誌の改竄などがあり、信用が置けないといわれる。
客観的にはその通り
しかし、警察官でもひき逃げをする時代、誰だって心理的にはごまかしたいと言うことなんでしょ。
もちろん、それは許されるものではなく、問題を拡大するわけだけどね。
でも、法廷論争の影響だけ。
信用度とは別に、事実関係そのものは変わりはない。
- 漁船の灯火
漁船の灯火がどこまで適正だったかもある。
仮に無灯火だと、見えないし。
少なくとも、灯火が正常に表示されていなければ、見えませんよね。
乱反射で見えづらかったとか。
事実関係はこれから明らかになっていますが、現時点では推測の域をでません。
灯火の状況についてですが
たとえば、車に乗るとき、ブレーキランプの点灯、皆さん確認している?
始業点検の義務だけど、普通は車検任せ。
普通はそんなレベルよ。
ご自分の車の、ブレーキランプ、点検したことがない人は多いと思いますが、「切れている」と指摘を受けるまでは、「点灯している」つもりなのです
みんな一方だけを叩いて喜んでるけど、ふたを開ければみんな同じ穴のむじな。
仮に無灯火だと、海難審判等で勝てません。
たとえば、車を運転していて、無灯火の自転車が飛び出してきてぶつかったら。。。
車が止まって当たり前ってのは、子供の意見でしょ。
いずれにしても、正当性と、損害とは独立して動きます。
- 漁船の灯火
「あたご」は、緑の灯火を見ている。
右舷灯(緑)か、漁労中を示すものか。。。。
(2008.2.22の段階では、右舷灯(緑)で間違いないようである)
漁船の右舷を見ていれば、位置関係からぶつかりようがない。
漁労中を示すものなら、航海灯はどうしたの。
ぶつかる方向に進んでいたなら、左舷灯(赤)が見えているはず。
見張りが見落としたのか
見えにくかったのか
消えていたのか。
このあたりのことを考えないで文句だけ言うのは、マスコミだろうが素人だろうが、うざい。
- 見張りの緊張感
緊張感がどのくらいだったのかは今の段階ではわからない。
また、ゆるみ、たるみ、とあわせて、感情論であり、評価も難しい。
- 見張りはうたた寝?
何を根拠に?
ただの推測でしょ。
現場を見てた?
灯火が消えていた可能性は考えずに?
何らかの事情で対処が遅れたことは事実だけど。
それ以上のことは、今のところみんな推測。
- わずかな事実関係だけで論ずる危険性。
これは漁船側の名誉を著しく傷つける要素がある話だが、あくまでひとつのケースとして。
推理小説的に。
燃料費高騰で漁をやっても儲からないので保険金詐欺を思いつき、
灯火を消すなどして視認性を悪くした上で、
船舶に衝突させ、漁船を大破させる。
乗員は、あらかじめ段取りをつけていた別の船に移乗し、雲隠れする。
見つかったジャンパーは、遭難を示す証拠として、あらかじめ船上においてあった。
状況証拠だけを繋ぎ合わせれば、こんな推測だって構成される。
安易な推測だけでものを言い始めると、真実が見えなくなってしまう。
もちろん、私は上記の例について、実際に疑っているものではないが、現時点で明確になっている事実からは、ありえないとする確証もないだろう。
だれかが「千葉駅で見た」なんてデマでも付け加えてしまうと、いっそう信憑性が沸いてしまう。
かいつまんだ話では、どんな話でも作り出せると言うことです。
「あくまでひとつのケースとして、状況証拠だけを繋ぎ合わせれば、こんな推測だって構成される」と言うものにで、この発想は、気の毒ですが、捜査機関では必要な視点です。
この局面でその事例が美しいかどうかの議論はあると思います。
が、このくらいの例が出ないと、根拠のない「事実」がいくらでも沸いてきませんか?
現段階(2008年02月20日 16:50)でわれわれが確証を持っていえるのは、漁船がまっぷたつになったと言うことだけで、それ以外は、すべて事実かどうか、まだわかんないことだよ。
「あたご」の乗員の証言も、片方の主張に過ぎないし、冷静に思い出すと、違う話もあるかもしれない。
記憶違いもあれば、話したことが不正確に伝わっていくこともある。
それは漁民の話も同じこと。
マスコミにいたっては、面白おかしく話を構成したいだけで。
いずれ捜査が進行して、きちんと明らかになる話。
- 位置関係
> 防衛省の説明をもとに構成した衝突直前の動き
http://www.asahi.com/special/080219/080220b.html
右舷灯(緑)だけが見えるなら、漁船の向きは、舳先が、「あたご」の方より、図の右側を向きます。
そのまま航行すればぶつかることはなく、双方危険を感じる必要はありません。
正面なら、左舷灯(赤)も同時に見えます。
このほかに、左舷灯(赤)が消えていて、漁労灯の緑がついていたケースがあり、この場合は、1時方向からでも横切ってきます。
> この位置関係が本当だとすると清徳丸は何で面舵切ったんだろ
行きたい方向に最短で進む場合、「あたご」の横を通ると遠回りと言う場合が考えられます。
小さい船は、自分が小回り効く分、割といい加減に走る傾向があります。
子供が車の前を横切ったり、自転車、バイクがルール無視なのと似たようなものです。
- 位置関係
右見張は、これまで報道されてきている衝突12分前に発見した際の報告を「後方を通るので危険はない」と勝手に判断して怠っていたという。
見張り位置が右ならなおさら、右を避けるように見えたということですよね。
12分前なら、漁船15kt、「あたご」10ktで、5海里かなたですが。
その場合、漁船が変に舵を切らなければぶつからなかったと、読めます。
ただ、漁船のコース、どのあたりで舵切って、旋回半径は? って感じです。
右舷灯(緑)のままならかなり外れるし、その場合、かなり大回りで、遠くからぶつかってくる形に。
左の図は単純に行過ぎる関係。
下側の「あたご」から、漁船の灯火は左舷灯(赤)が見えたまま。
右の図は、「あたご」から、漁船の右舷灯(緑)が見えていたケース。
両者接近にしたがって、航路は外れてゆくから、漁船は「あたご」右舷を通過するので、問題はない。
が、漁船が急旋回すると、漁船の左舷灯(赤)が見え、そして接触する。
.
.
推測のひとつとして
12分前5海里かなたで漁船を確認。「あたご」前方を、 「あたご」右舷に向けて航行。
数分後、漁船は「あたご」2時方向程度まで南下。推定距離2海里。よって監視範囲から一度外れる。
そののち漁船が舵を切って、「あたご」の前を横切ると、衝突の位置関係は構成する。
急接近で危険を感じる頃は2-3分前。
ただ、この場合、「あたご」は減速しているはずで、その上で艦首に当たっているから、もし減速していなければ、「あたご」の真横に漁船がぶつかる構図か。
あるいは、減速しなければ、艦尾を抜けていた?
減速の効果がでる前だったのか。
発表が一様ではないなぁ。きれっぱしで。
右舷灯(緑)は話に出ているが、左舷灯(赤)は触れていない。
旋回をどうやって判断したのか。
このとき、左舷灯(赤)を見たのか。
もしかして斜めに進むって事? CCCV機? みたいに
海流?
15ktでれば、影響しないか。
位置関係、証言の信憑性がテーマですね。
「あたご」だと、艦首の見通し、かなりよいですよね。
艦首で隠れて見失う場合は、リアクションなしで当たる位置ですよね。
- 位置関係
漁協発表を基にした図の距離間隔には吟味が必要だと思います。
少なくとも、この尺度そのものではないでしょうから。
ただ、ざっくり、金平丸は、適当に走っていたことを意味します。
時間軸が問題ですが、金平丸を避ける為に、イージス艦の前に来てしまったようにも見えます^^
また、金平丸は、右に避けるとぶつかると思って反転したとありますから、この位置関係ではないですよね。
漁船側の針路位置関係の説明ですが。
発言の範囲では、目の前で見える仲間の船と群れて走っていて、各船が逃げ回っているように聞こえるけど、ならば衝突音とか、大丈夫かという動きがないのが気になる。
大型船は、動きが鈍く、そういう輻輳状態で、右左に振るほうが危険。
そもそも、道路みたいにコースが定まっているわけではないので。
どの角度でという特定も難しい。
- 位置関係
位置関係、距離、向き、かなり大事なのですが、ちゃんと図示される気がしません^^
右舷灯(緑)を見ながら艦尾を回る??
斜め前方から、艦尾へ直進?
この場合、「あたご」との距離は、ひたすら縮まります。もしかしたら艦尾に当たるくらい。
そしたら、監視は継続が普通では?
当初正面に見えていて右舷灯(緑)でなら、一度遠ざかりますよね。
その場合、ロストか、監視から外す。
その前に、後方を抜けるとは思わないか。。。。
「あたご」の前後を通りそうなら、左舷灯(赤)を見ていないとおかしい。。
- 記録装置
記録装置。。。。
これ、漁船などは、航行記録から漁場を記録するために利用価値がある、メーカーのサービス。
航空機のログとかと性質が違うので、装備しているべきだとか言っても。。。
- 「あたご」はハワイ沖のミサイル防衛演習を成功させて、いわば凱旋帰国だった訳で弛みがあったので?
ミサイル試験はしてますが、弾道ミサイル防衛には関係ありません。
あれは去年のこんごう。
どっかの報道が紛らわしいことを言ったらしいですが。
驕りはないと思います。
大概が横着して避けないのが自衛隊ではないほうの船。
それで居て、波かぶったら抗議の電話。
鼻が高いなんて。。。
肩身が狭いことはあっても。。。
明治時代じゃないんだから、凱旋帰国なんてないでしょう。
こんごうが戻った時だって、反対派の歓迎はあったか^^
どっちがってことじゃなしに、危なくならないように避けないといけないのよ。
- 「近く」の範囲。
「近くに居た漁船」という証言が大きく取り上げられていますが。。。
われわれが理解する「近く」だとすると、衝突も見ているだろうし、すぐに救助に引き返していると思いませんか?
このうち一隻は、6時頃に連絡があって初めてわかったようです。
すなわち、港にいる人たちよりは「近く」であっても、ぶつかった状況を直接かたれる距離ではないことが推測されます。
風向きにも寄りますが、衝突音も聞こえない距離と言うことです。
近くに。。。
この単語に騙されてはいけません。
近くにいる人。。。
隣とか、呼べば聞こえる範囲です。
が、今回の場合、半径10km程度の範囲内を「近く」といっているようです。
漁港よりは「近くに」
また、避けた船も「危ないと思いつつも避けれた」わけで、「漁師なら普通避けるだろう」というのが、事故が起きる前の感覚だと思います。
ほんとに危険なら、無線はともかく、汽笛などで警報を鳴らすことは可能です。
たとえば
「隣で悲鳴が聞こえてドスンドスンという音がしたけどやがて静かになった」
殺人事件後の捜査で、良く聞かれる近隣住民の話。。。
「静かになったから収まった」と考えるのか
「殺されて叫び声が出せなくなったのか」。。。
通報の義務もありませんけど、あとで話すくらいならと。
まあ大体が、自分中心の発想ですから。
私も、本件の現場にいたわけではありませんが、付近の漁船の話を総合すると、そうだと思います。
というのは、ほんとに近くなら、衝突音聞いて、救助に向かうでしょう。
風向きとかあるにしろ、それがわからない距離であることは確かです。
証言した付近の漁船も、二時間経って、漁協からの連絡でわかったわけですから、船とすれ違った日常の一こまで、後は平穏だったと考えられます。
また、港など行くとわかるんですが、陸の人間は、地図で見るでしょう。
上から見るから位置関係はわかりやすい。
が、その地図を、水平から見ると、方向はわかっても、位置関係は極めてわかりづらい。
もちろん、船を動かす人は、経験で慣れてゆくわけですけど。
- 誤解しやすい国民性
まあ、いろいろありますが。
「おれおれ」と言われて多額の振込みをする。
「消防署のほうから来た」人から消火器を買う。
「証券会社の投資信託は元本保証がないから、元本保証される」銀行や郵便局で買う。
数え上げればキリがありませんが、言ったもの勝ち、何にも考えない、そういうところを何とかしたいと思いませんか。
疑り深くなって信頼関係に水を差しかねませんが、しかし、国の平和同様、自動的に担保されているわけでもありませんしね。
柏崎原発も
変圧器の火災、黒煙もうもうと。。。。
原子炉への実害はないんですが、まあ、騒がれるだろうなぁとは思いました。
原子炉そのものがおかしくなっていれば、逆に何も見えずに人体に被害が出ます。
原子炉が壊れても、原子爆弾みたいにきのこ雲上がりませんし。
ついでに脱線しますが。
耐震強度の問題。
今の規則で「不足」は、そうなんですが。
昔の規則で「十分」な建物と、どちらが安全でしょうか。
昔の規則なら「十二分」な建物かも。。。
「強度不足で怖くて住めない」、、たしかに、同じ新築と比べれば。
でも、逃げた先が古い設計で、どちらが丈夫って言うと。。。???
騙すことはいけないことですが、騙されたままのほうが幸せという見方もできます^^
騙されないためには、理解する努力が重要です。
- 発表についてですが。一般論として。
そのまま発表して、正しく理解してくれる国民なのかという問題があります。
原発のトラブルが、すべて核爆発を起こして、原爆同様の被害をもたらすと認識している無知な国民には、むしろ、隠したほうが混乱がないのも事実です。
そのくせ、放射性廃液をバケツですくっているお仕事も。。。
かいわれ大根の風評被害もありましたよね。
早く伝えればいいのか。。。
何か事件があった。。。
すぐに「何の、詳しく言え」ということになります。
それは、調べた後のこと。。。
臨時ニュースで「震度1」。。。。
何でも伝えればよいというものでもないし。
今回も、未整理の単発の情報から、いくらでもバッシングの材料にされていますよね。
隠蔽というよりも、いい加減な情報から、混乱させないというのも必要なことです。
もちろん、隠蔽や改ざんを正当化するものではありません。
いい加減な報道に踊らされるのではなく、真実を見極める能力がまず求められると思うわけです。
幹部が発表した情報しか知らないとすれば、「その情報だけを聞いて納得してますか」、とは思います。
あれじゃ子供の使いですからね。高額の給与と重要な任務を帯びたものが、お駄賃がお菓子の子供と変わりません^^
それはメディアも同じで、叩く事ばかり考えていて、もっと大事なことを見ようとしていない。
右舷灯(緑)しか見てなくてどうしてぶつかるのか、少しでも知識があればそういう突っ込みで名を上げてもらいたい。
いずれにしても、疑念は晴らすべきで、憶測だけが一人歩きして事実関係が構成してしまうようなことは避けて欲しいもの。
自衛隊の有事の体制は問題ばかりでしょう。
そして、そういった体制に順応してしまっている防衛組織化しているのも確かです。
シビリアンコントロールといえば聞こえがいいですが、その能力のないものがコントロールというほうがむしろ恐ろしい。
軍人の暴走を抑える観点でのシビリアンコントロールは重要ですが、政治が軍事を掌握するから暴走しないという考えはばかげています。
アメリカのイラク戦争など、軍の暴走ではなく、政治がきっちりコントロールしていて、むしろ軍が困っています^^
- ついでにバッシング
例が外れますが
「海兵隊員が部屋に上がりこんで」と言う事件がありましたが、泥酔しておうちを間違えただけのようです。
沖縄と進駐軍の事情は、本土とは異なるとは言いますが。。。
玄関開けっ放しかと言う問題は触れられず。
おまわりの犯罪があったから、この町から警察をなくそう。
消防関係者が放火したから、消防組織は解体。
こういう例だと、おかしいと言うことに気がつくと思うんですがね。
先入観と言うか、まず結論があって、話をおっつけてゆく。
そそ、防犯意識の教育で「知らない人についてゆかない」
子供への寸劇で「人相の悪い人が犯人役」
これも、おかしな話です。
登下校では、「誰にも」ついて行っちゃいけないんですよ。
防犯ブザーもたせたって、知り合いならおさないっしょ。
最近では、親だってあてにならない。
犯人役はイケ面にやらせて、怖い思いをさせないと。
海の上。。。
浮かんでいるだけで、一仕事です。
ドライブしてて気分悪くなれば、それが高速道路のトンネルで違反だ危険だって言っても、とめて降りることはできますが。
船の上では、港に戻るまで、そのままです。
かく言う私も、午前四時の現場海域の状況を知らないわけで。
そのあたり、どちらにも突っ込めません。
所詮、弱いものいじめの構図なんですよ。
言ったもの勝ち。
自衛隊側が言えないから、言いたい放題。
いじめ問題の根本的解決は、
いじめないなんて奇麗事ではなく、
いじめに耐え、いじめ返せることと言うのも、ひとつだと思ってます。
- 小出しの情報による弊害
今回の件に限らず。。。
なんか、比較的簡単な情報でさえ、隠蔽しているのかと思うほど、小出しに出てくるのが不思議です。
今回で言えば、現場見張り、現場の組織、海上自衛隊、捜査機関、など、伝言ゲーム的な要素があるし、それぞれの都合で、発表しなかったりということもあるんでしょうけど。
灯火の色。。。
かなりポイントなんですが。
右舷灯(緑)を見た。。。。
左舷灯(赤)を見なかったとは発表されてはいなかったが。。。
隠すかどうかは体質の問題ですが、正しい情報が的確に伝わらないとすれば、お粗末過ぎます。
少なくとも、海上自衛隊、海上保安庁とも、基本は船乗りですから、左舷灯(赤)か右舷灯(緑)かくらいは、と思ってしまいます。
- 気になる同業者の発言
「当直がいい加減だった以外に考えられない」。。。
前に、こういった発言がありました。
推察するに、発言者は、同業者と思われます。
発言者が誰だったか、自衛官か、海事従事者か、まあ、細かい話はここではしません。
その経験から「おれならちゃんと仕事するんだから、それができないのは手を抜いた以外に考えられない」という、自負心と、対比しての恫喝や非難的要素があったと考えられます。
私は「現場を視ず、明確な裏づけのない段階での憶測で、あたかも真実のような論調は慎むべき」と考えています。
その意味で、乱暴な発言として、反論しましたが、前述の観点に立てば、それなりの理解もできます。
ここの参加者は、現役自衛官、OB、関係業務、マニア、一般、さまざまです。
立場を明示すべきかは別として、立場がわからなければ、その発言の意味もわかりにくいものです。
とはいえ、同業者であれば、より詳しい現場海域の状況も推測できるわけで、広い意味であらゆる模索があってもいいと思うし、また、同業者としての信頼があってもよいと思ったりします。
また、現場の状況も、国民の前に公開されるまでに、隠蔽改ざんはともかく、情報の欠落など、不正確で、誤解を招くものも多々あります。
2分と12分は大きな違いですが、汚いメモを何度か転記していれば、いくらでも起こりえます。
早期に、正確な情報が公開されることを期待します。
ちなみに、私も一応「船長」の資格持ってます^^
詳しく聞けば誇大広告とかの突っ込みはあるかもしれませんが、運輸省(国土交通省)のきっちりした資格です^^
ついでに言えば、その船長資格で船舶を運航したことはありません^^。
- 「あたご」側の過失
「あたご」側の過失が明らかである、とする声が大きいのだが。。。
それは、仮に、漁船側がすべて順法ならの話。
現時点で、航海灯の状況とか、不明確な段階で、断言することがおかしいと思っている。
2008.1.22段階で、漁協の説明の通り、漁船、針路保持せずに、ばらんばらんでしょ。
もちろん、避ける判断のタイミングがあるから、これもまた、検証が必要だけど。
限定した範囲だけを取り上げて針路の問題を言えば、漁船が違法で、それだけ言うなら、過失は漁船だから。
保持船が針路を変えてしまうと、位置関係が変わるんで。。。
反転した船がいたけど、あの時点で、「あたご」が針路保持船になってしまう。
複数の船舶が異なる針路をもつとき、交差点の交通事故みたいに簡単にはわからないのよ。
まあ、実際証言するには無理があるけど、蛇行されて危険だから、減速にとどめたという主張も、不可能ではない。
救命胴衣を着けていたらってのも、義務かどうかではなく、安全認識の課題。
今だって、つけていないでしょ。
それが違法かどうかと、安全の配慮のレベルの問題。
国家組織
イージス艦という性格
まあ、そういうのはあるんだけどね。
でも、イージス艦だからこうなったのか、他の船舶では起こりえないかというと。。。
自衛隊バッシングだけでは、居酒屋の酔っ払いの会話。
避航船の責任が重いのは改めて説明は要りませんが、それは位置関係や経緯を含めて認定されるもの。
現時点(2008.2.22)では、漁協発表の通り、漁船側の動きが意味不明なところがあります。
極端な例として、左から横切ろうとした船が、正面でその場回頭して左舷をぶつければ、衝突時の位置関係では、避航船を判断する位置関係は逆転します。
そのため、現時点では、海上保安庁も「可能性」としか発表していません。
いずれにしても、有罪判決でも執行猶予がつくという点も、陸上の交通事故とは性格の異なることを意味していませんか?
なだしおのときも、ともに猶予付だったと。
- バウスラスターで避けられないのか
「あたご」に限らず、自衛隊の船、バウスラスターのついている船は、潜水艦救難艦、海洋観測艦くらいのものです。
また、ついていても、あくまで離着岸や、船位保持のためで、こういう場合にはほとんど使えないでしょう。
バウスラスターは入出港の操船性を良くするためのものですが。
イギリス海軍なんかは、5000トンくらいの艦でも、タグなしで、もちろんスラスターついてなくて、自力ででてゆきます。
戦争が始まってタグ来るまで待ってられないっしょつーことみたいです。
日本の場合、港湾の安全規則とかもあるので、条件は異なる部分もありますが。
- 自動操舵
自動操船にも色々ありそうです
単に、針路保持タイプはその記載のとおりだと思います。
ただ、通過点指示制御のあるものや、自動回避装置がついていたりすると、別の動きをします。
私も、直接は影響がないと思っています。
原因は不明ですが、結果的に動きが遅かったことは否めません。
> まぁ自動操船でも問題無かったとしても、それでもなお「あたご」の過失は明らかなんですが…
漁船の動きが良くわかっていない段階では、過失割合はわかりません。
「両船の過失は、ほぼ明らか」としか、現時点ではいえないと思います。
漁協の情報にもとずく航跡図にもあるように、ジグザグで進んでいる船がありますからね。
自動操船の解除が1分前が遅すぎるかどうかは別として。
危険度を認識しなかったためと思います。
「あたご」に向かってくると思えば注意しても、離れてゆくと思えばほかに注意を向けます。
目下、灯火などから詳細が出つつありますから、もう少しすればわかりやすいと思いますが。
自動航行を外すのに時間がどのくらい余分にかかったかは別の問題ですが、自動航行でも、操舵手が舵を握っていても、当直が発令しないと、船の動きは変わりません。
- 漁船側の回避の動き
海上衝突予防法第7条に定めるところでは、「衝突のおそれ」から第38条に定める「切迫した危険のある特殊な状況」へ移行したら、位置関係に関わらず双方が衝突回避の動作を最大限協力して行わなければならない。
> 結局ぶつかれば両方とも軽重の差はあれ義務違反ということになってしまいます。
最終的には、双方がなんとしても避けるべきです。
ただ、その最初と最後をどう判断するか。
双方の船にコンセンサスがあって、今は最終局面だからこっちが動く、なんていえるくらいなら事故はおきません。
見落としか判断ミスかわかりませんが、「あたご」は直前まであの運航を適正と判断していた。
その間、漁船は、切迫した状態と判断した。
ここに、不運なタイミングの認識差が生じている。
漁船の不可解な動きを起点とすれば、「あたご」は舵を切れないこともありうるわけです。
私が言っているのは、現時点で断言はできないでしょうということ。
その例として、片方の立場に立ってしまえば、漁船だって一方的に悪者にされる要素はあるでしょということを言っているわけで、漁船が悪いなんてどこにも書いてないでしょ。
思いつきで書けば、誰だっていくらでもかけるわけで、それはそれで、楽しい人はいいけど。
別の意見を無視して暴言が続くと、不愉快と感ずる人もいるわけで。
最終的な双方の回避義務。
これは実は難しい。
発見のタイミングの差も大きいです。
同じタイミングで発見し、保持船、避航船が的確に動こうとし、しかし、不十分な結果で、双方緊密な連絡を取り合いながら、最終的回避を試みることができれば言うことはありませんが。
また、船は大きくなるほど、動きの反応自体も鈍くなるし、動きの変化も、他から見るとわかりずらいものです。
こういった実際のことを考えずに、感情論だけで、ああだこうだ言っても始まりませんよね。
- ステルス訓練中??
ステルス訓練中で、舵を切れなかったとか、報道しているところがあるらしい。
ステルス訓練て、、、
関取に「でぶ訓練」させるみたいな^^
だって、漁船の「ちんけ」なレーダーにも映ってんでしょ^^
操船に影響のある訓練をする場合、海域を仕切って、海上保安庁を通して警報を出します。
この場合、海面警戒の配置につく艦が必要ですが「入るな」って規制ができるので、こういう事故にはなりにくいばかりか、割り込んだほうに責任をつけられます。
- 情報の遅さ
調査発表等は一二ヶ月、海難審判は数ヶ月から一年、裁判は数年経たないと結論はでません。
「すぐに」とあせる気持ちもあるでしょうが、速報を出して、訂正すると「うそつき」と言われる現状、確認が完了するまで、黙っているしかありません。
欧米では、司法取引というのがあり、「刑事訴追を免れる代わりに、ホントのことを話してね」という制度があります。
感情論では論外でしょうが、誰しも不利なことは言いたくありませんから、安全対策など、本来、もっと大切なことを優先させる観点では、合理性のある制度でもあります。
- 感情論
感情論としては確かにいろいろあります。
ただ、感情論だけでは、ホントに大事なことは何も解決しないだけではなく、間違った方向に行くだけ。
自衛隊を叩くことが目的とした報道に載せられることの危険さ。
仮に、感情論を優先して、「自衛隊や警察、消防など、公務の車両船舶は、一般を最優先に動くこと」って決まったとしたら、国民はそれで幸福になると思いますか?
一般に「ふつう」「みんな」なんて表現しても、全員に聴いてるわけではありませんからね。
- 異なる視点の重要性
まあ、いずれにしても、異なる視点でものを見てみると、考え方の幅が広がるということです。
人生をはかなんで、首をつろうとして台に乗ったら、いつもと違う視点が見えて、人生をやり直してみようという気になったと言う話もあります。
- 責任論
部外者の感想はたやすいことです。
が、ちょっと視点を変えて。。。。
交通事故なんて、ほとんどが防げた事故でしょ。
にもかかわらず、いつまで経ってもなくならない。
最近では、交通課のおまわりでも酒酔い運転する^^
精神論も大事ですが、それだけでは解決しないと思うわけです。
精神論を言うには、今の「ゆとり教育」に名を借りた「教育業者のサボり教育」の結果、再生産で育った世代、どうすればよいと思いますか。
船のこういう事故、この間もあったでしょう。
大きいほうがぶつけて悪者にされていますが、大なり小なり、双方なんですよ。
責任を擦り付ける発想が、事故の温床でもあります。
目下、国会では、大臣の責任問題が一生懸命。。。
大臣なんて、別に辞めても、次の人がいますからね。
これがちんけな野党だと、頭数が足りないから困ってしまうが。
防衛大臣のポストそのものを、責任を取ってなくすくらいの発想がないなら、意味はありません。
責任問題に一生懸命ですが。。。
酒酔い運転をした議員の党首、、、居座ったままかよ。
ついでに言えば、日本のセキュリティなんか、ざるですから、別に北も、気にしていないでしょ。
今までいくらでも連れ去ってるんだし。
朝鮮半島の政権は、南北とも連れ去りのプロだしね。
金大中さん、出国記録、つけたのかなぁ^^
荷物検査で反応しても、警備側が「あ、鍵かなんかで危ないものではないですね」と納得してくれるでしょ。
犯人がまじめに「襲撃のために爆弾を持ってきています」って言わなかったからと、警備員が追及されることもないわけです。
イスラエル大使館なんか、一品一品すべて開封しますから。
入り口は警備していても、犯人も出口からは入らないことになっているし。
しょせん「おれおれ」って多額のお金を振り込む国民性ですから。
- 船や海への認識の薄さ
日本人、特に関東の人は、伊豆七小笠原を除いて、船に縁がないですからね。
関西の人は、瀬戸内や離島とか、船を利用する機会も多いですが。
その意味で、船に対する認識は低い。
今回、漁船なので、もう少し。。。という気もするのですが、自転車感覚で運航しているレベルだと、お話になりません。。。
ただ、海象条件を勘案して捜索見合せとか言ってますから、ずぶの素人でないことはいえます。
(この点で、漁船のレベルを総括するものではありません)
船の運航が簡単だと思っている人は、ブレーキを使わずに車を走らせることを想定してみるとよい。
そしてまた、ハンドルは、切った後5秒してからキレ始めると。
速度の変化は急に出来ないから、かなり前から動作を覚悟していないといけない。
船って、そういう動きだから。
- 証言の信頼性
嘘をつくかどうかは論外として、すべてが正確に語られるかどうかは注意が必要。
なだしおの事故のときの乗客の様子。
恐怖感に駆られたものが、記憶したことと、実際に目の前に起きたことは必ずしも一致しない。
したがって、警察の事情聴取などは、何度も同じことを聞くという。
また、同じ単語も、言った側と、聞いた側で、必ずしも同じ意味にならない。
- 前方警戒域
陸上の道路の場合、ある意味直針路を見ていれば済む。
また、高速移動体であれば、実際、正面方向しか見えていない。
一般には、左右を多少含む前方を警戒することになる。
逆に、こちらが極低速であったり、相手方が高速であったりすると、左右方向まで監視していないと間に合わない。
注意) エリア外を対象としていないのではなく、あくまで前方警戒域。
.
.
.
.
- GPSやレーダーの記録がなぜないの?
飛行機のブラックボックスは、ボーイング727-100の機体が16億円していた頃、1億円くらいだったと思います。
当然、当時の全日空あたりでは買える値段ではありませんでした。
今は、搭載義務だと思いますが。
機体が全壊焼滅しても残るくらい丈夫。
それは、飛行記録として重要だからですが。
GPSの記録は、別に航海にどうしても必要ということではなく、おまけの機能なので。
そういう部分にお金をかけて、価格がひと桁上がると買ってもらえません。
飛行機の場合は、事故による生存率が高くはないため、物理的記録が重要になるが、船舶の場合、沈めば記録もろとも出し、生存率も高いことから、物理的記録そのものの重要度も低い。
- 安全のために、新たな法整備はできないのか
国内法では
・日本船に対する規制
・領海内での規制
それ以外は効力ないから。。。 難しいでしょうね。
そもそも、陸上交通と違って、出会い頭の事故は、港湾等を除いてありえないということがポイントです。
海は広くて見渡せるのだから、早期の対応で何とでもなる。
むしろ、ぶつけようとしても、無理でしょう。
大型船小型船の、それぞれの運動性能と、危険範囲の認識のずれを教育認識させることが必要です。
概ね、自分の船の長さの、5-10倍の範囲内がそれで、当然船の大きさが異なれば、方や危険、方や安全の判断になります。
また、今回の場合、交通量の多い海域には含まないと思います。
浦賀水道など、交通量の多い海域では、大型船の航路が定められていて、小型船は入るなという規制になります。
外洋でこれをやると、漁場との切り分けが必要で話はまとまりません。
- 軍艦の優先
これは、平時の優先権ではなく、軍艦を国家主権と見るうえでの、敬意と言う事。
国家元首の前を横切るか、国歌、国旗を侮辱するか、ということ。
これについては、わが国の場合、水と安全はタダという感覚とともに、国家、国歌、国旗の価値を否定している戦後教育がすべての根底にあるから、簡単には行かない^^
また、軍艦優先として、それは軍艦と認識できなければならない。
夜間、軍艦と認識できるかという問題は大きい。
それと、国内では、自衛艦を軍艦と扱うかもテーマ
国旗、国歌を否定する政党、教育者がはびこってるわけですから、一般国民には致し方ないかと^^
だれだっけ、不幸にも金メダルを取って表彰台に上ったがために、馬鹿呼ばわれされたおねえちゃんいたでしょ。
フィギアスケートなら品格があるわけだけど、ほかのスポーツ選手ににそんなこと期待するんならはじめに教えておかないと知るわけないじゃんねぇ。
- 艦長の仮眠
艦長さん、航海中ずっと起きているわけにも行かないでしょ^^
長距離バスの運転手、二人で交代で、片方は仮眠。
運送会社の社長、トラックが走っている時間でも夜は寝ているでしょ。
それと同じなので、まったく問題なし。
居眠り運転ではないので^^
ちなみに、車の場合、酒気帯びでも違反ですが、船の場合、全員がぐでんぐでんに酔っていても、酒を飲んだという事項での違反はありません。 (最近は一部規定ができている)
(自衛隊の内規ではだめなはずだけど、海保では一回事故があったが当時は船舶運航と酒の関連責任そのものは問われていない)
- 図の認識
解説などに用いられている図だが。。。
船の大きさの対比は比較的取られている。が、これは、でかい船がぶつかってきたことを強調する意図が感じられる。
対して、距離感はほとんど加味されていない。
出回っている図では、交差点の出会い頭程度の距離感にしか見えない。
が、各漁船との間隔は、1000-1500mあり、「あたご」の全長の10倍近い。
すなわち、「あたご」を3cmの長さとするなら、現場海域の図としては、畳2枚分の空間を必要とする。
「あたご」の長さ165mと、漁船間の間隔1000-1500mが、地図上同じ寸法でかいていると、錯覚する。
その大きな図で考えると、何でぶつかるの、「あたご」避けなくてもへいきちゃう、って思う人が多いと思います。
あの図だと、交差点の出会い頭のイメージでしょ。
違うんですよ。都市部で言えば、3つ先の交差点でどうなるかってのを読む感覚です。
そして、直前に何度も舵を切るということは、既に判断が遅いことも意味します。
それと、漁船の各船、一海里前後離れて航行していたようで、これらすべてを避けるためには、約4000mとかなり遠回りをしろということにもなり、そうやって大回りしたあと、別の船だなんだを考えると、東京湾に向かえません。
漁船間が一海里あれば、間を直進しませんか?
漁船側なら、艦隊の間隔が600mなら、何の気もかけずにつっきります。
航路を避ける、というのは、普通は船体の長さの数倍を交わす程度でしょう。
- JAMSTEC 海洋研究開発機構(旧 海洋科学技術センター)
海洋調査船 かいよう
.
.
曳航式深海底調査システム「ディープ・トゥ」
.
.
- 艦橋要員配置
.
1. 艦長席
2. 司令席
3. 航海長/当直士官
4. 操舵員
5. レーダー員
6. 副直士官
7. 当直海曹
8. 信号員
9. 速力通信員
10. 伝令員
11. 左舷見張り員
12. 右舷見張り員
- 2008.2.28 の海上保安新聞
一般誌なら社説に当たる「潮流」欄を見て驚いた。
「正に「そこのけそこのけイージス艦が通る」である。」とあった。
海上保安庁と海上自衛隊の不仲は俗に言われている。
もちろん、双方万単位の職員がいれば、一人や二人、あるいはもっと多い人数が、ライバル意識や敵対意識を持っていても別に不思議ではない。
が、組織としては、それぞれ独自の任務を帯びた組織であり、必要な協力体制は構築すべきものである。
海上保安新聞は、海上保安庁の外郭団体である海上保安協会が出している。
その意味では、こういった、俗説的な低レベルな記載はいかがなものだろうか。
正に、マスコミ受けする、海上保安庁と海上自衛隊の不仲を象徴する。
そしてまた「あたごが回避義務を怠った疑いがいっそう強まった」ともある。
仮に組織体が独立しているとはいえ、海上保安の名前を冠した新聞が、こんな低俗な記載をするものだろうか。
およそ、船舶の安全を考えている組織体とは思えない。
イージス艦の建造費は、海上保安庁の年間予算に匹敵する。
海上保安庁では限られた予算で苦労を強いられている。
しかし、だからといって、イージス艦がねたみの対象となるのはばかげている。
海上保安庁の予算に、イージス艦の建造費分が余分に加えられたら、北朝鮮からのミサイルから守ってくれるというのだろうか。
組織はそれぞれの役割がある。
不十分な予算はどこも同じだ。
限られた範囲で最大限の努力をしてもらわなければならない。
イージス艦がたるんでるというなら、ほんの最近、巡視船からおうちに逃げ帰った海上保安官は何なのか。
揚げ足取りの応酬は、犯罪者や敵対するものが喜び、国民のためにはならないことを再認識すべきだ。
2008.3.3 編集部に聞いてみた。
大きな意味もなく、多少面白おかしく書く必要もある欄とのことで、理事長も目を通しているとのこと。
他意はないかもしれないが、配慮も足りないということだ。
- 双方が回避措置を行わなければならない理由
海上衝突予防法では、(法律としてはある意味無責任ながらも)最終的には双方にあらゆる手段での緊急回避が定められているように、双方に責任があります。
過失割合は今後の捜査によるでしょう。
「あたご」の過失の存在と同時に、漁船側にも過失はあるわけです。
漁船の針路がいまいち不明確で、舵を切った結果真横になったのか、舵が間に合わず真横を晒したのかわかりませんが、酷なようですが、よくも最悪の当たり方となったものです。
すなわち、もっと遥かに早くから何らかの操船を行っていたら、ああはなりません。
ぶつけたほうが悪くないということにはならないが、うまく避ければ最悪の事態は避けられた可能性は強い。
それは弱者側の自己防衛であって、法的権利とか義務とかではなく、自らをどう守るかということに尽きる。
法律は、最後の清算は決めてくれるが、身体の保障までは面倒見てくれない。
今回の場合ではないが、仮に、「あたご」が所定の回避動作をしようとした瞬間に一切の操船機能を失い、かつ有効な信号手段も間に合わないまま衝突した場合、「あたご」側の過失は問われない場合もありうる。
それは事後調査で判明するわけで、現場においては、双方が最善を尽くすべきではなかろうか。
- レーダーの精度
2008.3.2産経新聞によれば
事故直後の航海長のメモによる説明を聞いた関係者からの話として。
「あたご」のレーダーでは漁船を2隻見ており、この2隻が、航跡も同じで、1隻の可能性も見ていたとのこと。
確定情報ではないわけですが。
それだけ、レーダーでの確認の精度は難しい部分があるということではないでしょうか。
航海用レーダーは、艦艇も小型船も大差ありません。
では、みんな危険なのか。。。
相手が大型船なら、大型船同士はそれぞれの安全圏がありますから、半径500mの中には1隻しかいないでしょう。
しかし、小型船は、50mもあいていれば十分安全と考えれば、群がる要素もあります。
小型漁船同士は、すぐそばに群がっているから、レーダーなんか見なくても見えています。
大型船から見れば、群がっているどれが船でトレがノイズか判定は難しい。
すなわち
何にもいないところに、船が近づいてくれば、哨戒機能としてレーダーは有効。
接近してくれば、目で見て確認。
ということではないでしょうか。
また、小型船は、波のノイズとの区別の問題もあり、かなりの技術を要する技でありそうです。
航空自衛隊のF2のレーダーでは、熟練パイロットが見えていてもまだ映らないことがあるという話もあります^^
私の記載も、(適当に書いてはいませんが)何の保証もありませんから、ひとつの参考で、自分で確認できることが大切です。
⇒ 護衛艦 DDG177 あたご 型
⇒ 艦艇の構造
⇒ 船橋の色々
⇒ 船の指揮所(船橋)の変遷
⇒ CIC 戦闘情報センター
⇒ 航路標識
⇒ 航路信号
⇒ 航海灯
⇒ 航海の雑学
⇒ 海上交通ルール
⇒ 海のお天気
⇒ 視程
新規作成日:2008年2月21日/最終更新日:2008年2月29日