航海 解説 (小型船舶操縦士の試験) 航海 解説 (小型船舶操縦士の試験)

手用測鉛による水深の測定。
・アーミングホールにグリースなどを詰めると、付着物によリ底質を判断しやすい。
・測深するときは、水面から測定者の手元までの高さを前もって知っておくのがよい。
・測鉛索が古くなると伸びるので、水深が深めに測定されやすい。
・行きあしのないときに測定するのがよい。
手用測鉛
Dcim0579/DSC_9720.

図は、磁気コンバス力ードを示したものである。
上が北(N)、下が南(S)、左が西(W)、右が東(E)、を示す。
また、(ア)北西(NW)、(イ)南南(SW)、(ウ)南東(SE)、(エ)北東(NE)となる。



図は、海図のコンバス図を示したものである。
真上は真北を表し、外側のメモリが海図の方位である。
図中(ア)は磁北を表し、偏位と計測年が記載されていて、内側のメモリが磁方位である。



灯略記「Oc R 1Os」の表す灯質と、灯色
灯質
・不動光(F)
・単せん光(Fl)
・群せん光(Fl(3))
・等明暗光(Iso)
・単明暗光(Oc)
・群明暗光(Oc(2))
・互光(Al.WR)
灯質
・赤色(R)
・緑色(G)
間隔
1Os は10秒


日本の浮標式による、灯浮標
BuoyR.右舷標識(側面標識)
BuoyL.左舷標識(側面標識)
BuoyV.孤立障害標識
BuoySaf.安全水域標識
BuoySp.特殊標識

東方位標識は、毎10秒に3つの急せん光を発する。
西方位標識は、毎15秒に9つの急せん光を発する。
南方位標識は、毎15秒に6つの急せん光と、1長せん光を発する。
北方位標識は、連続急せん光を発する。


航海の雑学
灯浮標
海図の使い方


航路標識の種類
・灯標 : 岩礁、浅瀬などに設置した構造物で、灯光を発するもの。
・灯台 : 島、岬等、航海上の要所に設置した塔状の構造物で灯光を発するもの。
・照射灯 : 暗礁、岩礁、防波堤先端などを灯光によつて照らすもの。
・導灯 : 航路を示すもの。
航路標識


図は、日本近海の海流の状況を示したものである。
・親潮(千島海流)は、千島列島から南下しているもの。
・黒潮(日本海流)は、太平洋岸を北上するもの。
・対馬海流は、対馬海峡から、日本海側を北上するもの。
・リマン海流は、大陸沿海州を南下するもの。



単位
・1海里は、1,8532メー卜ルである。
・ランドマイルは、1,609メー卜ルである。
・1時間に、1キロメー卜ルを航走する速力を、1ノッ卜という。
・緯度1分の1/60は、1海里である。
艦船の用語


速力の計算。
2海里の距離を航走するのに12分かかった船の平均速力は、
2海里 x 60分/12分 = 10kt である。

6ktで12分航走すると、距離は、
6kt x 12分/60分 = 1.2海里 である。
航海の雑学


船位測定法
・クロス方位法
複数目標により方位線を求めて決めるもの。
・四点方位法
針路が一定し、速力がわかっている時に、目標に対して、四点(45°)と、真横(90°)を求めた時、移動距離は、目標までの距離に等しい。

・方位距離法
・重視線法
航海の雑学


海図
日本版の海図に記載されている数値単位。
・灯光の光達距離 : 浬
・山の高さ : メートル
・灯台の灯高 : メートル
・水深 : メートル


海図に記載されている山の高さ及び水深の基準面。
・山の高さ、燈の高さ、しまの高さの基準面は平均水面である。 ・水深の基準面は最低水面(略最低低潮面)である。
・最高水面(略最高高潮面)は、岸線である。 ・干出は、最低水面(略最低低潮面)と、最低水面(略最低低潮面)の間のものである。
・洗岩は最低水面(略最低低潮面)に洗う。
・暗礁は最低水面(略最低低潮面)未満である。


海図図式
(1)洗岩、(2)暗岩、(3)沈船、(4)

海図の使い方


以下 準備中

六分儀によリ太陽の高度を測定するときの注意事項として適当でないものは、次のうちどれか。
(1)太陽の映像が、太陽直下の水平線に接した瞬間の高度を測定する。
(2)シェードグラスは、濃いものよリも薄いものを使用する。
(3)視界が良くて波浪があるときは、眼高を高くして測定する。
(4)水平線が鮮明でないときは、眼高を低くして測定する。


液体コンパスにおけるジンバル装置の役割として正しいものは、次のうちどれか。
(1)コンバスバウルを水平に保つ。
(2)コンパスの自差を修正する。
(3)コンバスバウル内に気泡が生じるのを防ぐ。
(4)コンパス力ードを支え、軸針の摩耗を防ぐ。


ロランC方式について述べた次の文のうち、誤まっているものはどれか。
(1)使用する電波周波数は長波(100kHz)である。
(2)電波の等速性を利用した航法装置である。
(3)主局と従局の組合せによリ、ロランチェーンを構成している。
(4)世界中の全海域で利用できる。


潮蕩及び潮流に関する用語と、その説明を示した次の組合せのうち、誤まっているものはどれか。
(1)大潮 …………… 新月及び満月のころ大潮となる。
(2)潮高 …………… 最低水面(略最低低潮面)からの高さで表す。
(3)憩流 …………… 高潮又は低潮の前後に、海面の昇降がほとんど停止する状態をいう。
(4)上げ潮流 ………… 上げ潮中に流速が最強となる方向の潮流をいう.


潮汐表によると、平成5年12月6日の明石海峡における潮流は、右表のとおリである。当日の昼間、西流が流れている時間を全て示したものは、次のうちどれか。
(1)9時25分〜12時45分
(2)12時45分〜16時35分
(3)9時25分〜16時35分
(4)12時45分〜19時48分
+:西流W −:東流E



磁針路000°、速力12ノッ卜で航行中のA船は、甲灯台の磁針方位を030°に測定し、その15分後、再び同灯台の磁針方位をO60°に測定した。後測時のA船の船位を甲灯台からの磁針方位と距離(海里)‐で示したものとして正しいものは、次のうちどれか。ただし、風や海潮流の影響はないものとする。
(1)12O度、3海里
(2)210度、4海里
(3)240度、3海里
(4)33O度、4海里


平成5年7月2O日、洋上のA地点において、北極星の高度を33°−436に測定した。この時の北極星の地方時角は5時16分55秒であった。六分儀の器差(−)08°、眼高は4メー卜ルとして、A地点における実測緯度を求め、次のうちから正しいものを選ベ。ただし、天測暦における北極星緯度表及び天測計算表における測高度改正表は別添のとおリである。
(1)33°−29.4°N
(2)33°−39.4°N
(3)33°−45.3°N
(4)33°−48.4°N


図は、一定の針路、速力で航行中のA船が、レーダー(12海里レンジ)により、甲立標を探知し、その映像を1O分間隔で3回観測し、観測順に1、2、3と記録したものである。A船の概略の速力は、何ノッ卜か。次のうちから選ベ。
(1)3ノット
(2)6ノット
(3)12ノッ卜
(4)16ノッ卜



春島東方の海域を、コンバス針路000°(自差6°E)、速力9ノッ卜で航行中のA船は、09時O0分、馬埼灯台をコンバス方位264°、距離4海里に見る地点に達した。A船はその後も同ーの針路、速力で航行するものとして、秋島北方の日山山頂(7719)と鶴岬灯台を重視する時刻を求め、次のうちから選べ。ただし、風や海潮流の影響はないものとする。(試験用海図第200号使用)
(1)10時18分
(2)10時22分
(3)1O時30分
(4)10時36分


次の(ア)〜(エ)の要素から風圧差を求めると何度になるか。下のうちから選べ。
(ア)コンパス針路 : O60°
(イ)(ア)の針路に対する自差 : 3°E
(ウ)偏 差 : 6°W
(エ)実航真針路 : 059°
(1)1°(2)2°(3)3°(4)4°





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新規作成日:2003年2月13日/最終更新日:2003年10月2日