RC住宅建設ナビ
田中設計
昭和49年開設
東京都品川区小山台1-15-4
TEL・FAX 03-3791-0176
設計資料室
東京都渋谷区広尾2-5-15
携帯TEL 090-9974-0176
代表 田 中 邦 男(S20年生)
1974年一級建築士免許取得
東京都防災ボランティア登録
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コンクリートの圧縮強度とは
N/mm2は、コンクリート強度を表す単位です
ニュートン・パー平方ミリメートルと読みます
1N/mm2とは1m2当りでは約100t の圧力まで耐えられることを示します
コンクリート圧縮強度とは、コンクリート打ちから4週間後の材令28日の圧縮強度
で、これが基準です。 普通、コンクリート強度と言ったら、すべてこの材齢28日の
圧縮強度(4週強度)のことを指しています。材齢28日の強度は、そのコンクリートが
本来持っている強度の約80%です。100%強度が出るピークは諸説あるようですが、
3年〜30年位 と、いろいろです。
生コンの呼び強度は、通常18・21・24・27・30・33・36・40N/mm2とありますが、
ごく一般的に使われているコンクリートは、設計基準強度は21N/mm2で、
品質基準強度は24N/mm2です。
上記の表は実際のコンクリート圧縮強度試験成績書の例です。この表の下部に
試験結果の欄があり、圧縮強度平均値として、31N/mm2になっていて、
材齢28日品質基準強度24N/mm2以上なので、判定は合格です。
コンクリート打ちの現場で採取されたテストピース(供試体)とスランプ試験です。
9本のテストピースの内、3本が7日目に、3本が21日目に、3本が28日目につぶし試験をします。
7日目と21日目のつぶしは、施工上必要と思われる時に強度を確認するためのものです。
下記の図表は当設計の実例1で5回分の水セメント比とコンクリート圧縮強度試験(材齢28日)の結果です。
この建物は設計基準強度21N/mm2 品質基準強度24N/mm2 で設計し、躯体防水剤アルファゾル4を、
現場添加したコンクリートです。試験結果の値が高いのは、生コンの温度補正や防水剤添加が原因と思われます。
この建物の圧縮強度は最小値の31.0N/mm2で、結果として計画供用期間はおよそ100年です。それ以上の
構造体コンクリートの信憑性は現場にて、コアを抜き取り、中性化の深度の測定やつぶし調査等をして判定します。
注:生コンの温度補正とは コンクリート打ちから28日間の平均気温に対応して、生コンの 呼び強度 を上げて、
強度補正とするものです。
下記の図表は当設計の実例2で5回分の水セメント比とコンクリート圧縮強度試験(材齢28日)の結果です。
この建物は設計基準強度21N/mm2 品質基準強度24N/mm2 で設計したコンクリートです。
この建物の圧縮強度は最小値の35.8N/mm2で、結果として計画供用期間はおよそ200年弱です。それ以上の
構造体コンクリートの信憑性は現場にて、コアを抜き取り、中性化の深度の測定やつぶし調査等をして判定します。
住宅性能表示のコンクリートの劣化対策等級は下記のようになっています。
等級3 建築基準法のかぶり厚さの場合は水セメント比45%以下
     建築基準法のかぶり厚さ +10mmの場合は水セメント比50%以下
等級2 建築基準法のかぶり厚さの場合は水セメント比50%以下
     建築基準法のかぶり厚さ +10mmの場合は水セメント比55%以下