都市住宅設計ナビ
田中設計
昭和49年開設
東京都品川区小山台1-15-4
TEL・FAX 03-3791-0176
設計資料室
東京都渋谷区広尾2-5-15
携帯TEL 090-9974-0176
代表 田 中 邦 男(S20年生)
1974年一級建築士免許取得
東京都防災ボランティア登録
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RC・木造のベタ基礎蓄熱
自然の力・恩恵
建物の下の地中温度は、年間を通じて約10〜25℃で安定、これを積極的に利用したいもの
冬の10℃は外気温より暖かい 夏の25℃は外気温より涼しい
RC・木造のベタ基礎蓄熱                   2月下旬  8月下旬
地中温度 更地 深さ1mの温度   年間変動範囲 約 5℃ 〜 約30℃
地中温度 更地 深さ2mの温度   年間変動範囲 約10℃ 〜 約25℃
地中温度 更地 深さ3mの温度   年間変動範囲 約16℃ 〜 約20℃
地中の温度は冬至(12月)や夏至(6月)と約2ヶ月ずれて、
低い温度は2月に、高い温度は8月に出て、この間で季節サイクルしています。
実際の土地には建物が建っているので、上記の更地より年間変動幅が狭くなります。
例えば、深さ1m前後のベタ基礎の底盤で約10℃〜約25℃です。
上記の写真はRC壁式ベタ基礎で基礎梁の幅300×高900で、底盤の厚さ250、
深さGL-600です。  井戸水が冬暖かく、夏冷たいのは、地中温度によるものです。
建物のベタ基礎の下の地中温度も同じで、冬は外気温より暖かいので、暖輻射として
利用でき、夏は外気温より涼しいので、冷輻射として利用できます。
井戸水の温度は 約16℃〜17℃ 外気温の年間平均温度とほぼ同じです。
冬場で12月〜3月、夏場で6月〜9月には、井戸水を熱源として利用できます。
設備費用は、3年〜4年で回収できます。
上記写真は、外周基礎の内側に厚さ40mmのウレタン吹き付けをした断熱基礎です。
底盤は、厚さ250mmの鉄筋コンクリートです。
底盤の上面は、建物周りの地盤レベルより480mm低い位置にあります。
床下の温度を測定したところ、
底盤コンクリート・ウレタン断熱材・根太・大引き等の表面温度は
(11月11日) 17.2℃
(12月09日) 12.8℃
(12月23日) 11.8℃
(12月24日) 引越し入居
(01月07日) 15.2℃
上記の写真部分をワイン庫(18℃〜12℃)に利用できないだろうか とのお客様の要望がありましたが、
現実には夏季のベタ基礎底盤の温度は23〜25℃になりますので難しいようです。
ビニールハウスの地中熱利用    (現代農業 2012−11 より)
地中温度 広島県福山市1月 アスパラハウス栽培
上記のアイデアを考え実践している久下本健二氏によれば、
建築物に応用すると 冬季の室内温度を12℃程に確保できるそうです。
確かに、冬の明け方室温12℃はありがたいですね。