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でんかいしつ。溶液中で、陽イオンと陰イオンに電離する物質のこと。大部分が電離する物質を強電解質、少ししか電離しない物質を弱電解質、全く電離しないものを非電解質と呼ぶ。電解質の水溶液は電気を通す。
その辺にある水は不純物として電解質が溶けているので電気を通すが、超純水は通さない。静電気を帯びて、火花を散らすことさえある。(2007.4〜11)
砂糖を酸または酵素によりグルコースとフラクトースに”転化”した”糖”のこと。結果として異性化糖と似たものが出来上がる。甘味の強さは砂糖より強い。吸湿性も強いので、転化糖を使った製品はしっとりとした食感がある。
同量の砂糖に比べ、転化糖の方が吸収が早いので、転化糖を多く含む清涼飲料水を飲むと、血糖値の上昇が著しい。インスリンの分泌量も多くなると予想される。(2009.09.27)
てんかふん。天瓜粉と表記することもある。日本古来の由緒正しいものはキカラスウリ(天瓜)の根から抽出した白いデンプンのこと。吸湿性が高いのであせもの治療に江戸時代より使われてきた。この目的での使用は、1703年(元禄16年)の「小児必用養育草」香月牛山著まで遡ることができる。なお、細かい粉末状のデンプンであれば目的は達せられるので、代用品としてカラスウリの根から抽出したデンプンや葛粉などはまだ良い方で、粉茶、小麦粉、蕎麦粉なども使ったらしい。また、白粉(おしろい)の代用品にすることもあったらしい。
現在では、"天花粉"という言葉は年配者しか知らず、ほぼ死語となっている。呼び名も、"シッカロール"や"ベビーパウダー"と変わり、原材料も亜鉛華澱粉となっている。(2010.02.19)
でんきいんせいど。分子内の原子が電子を引き寄せる力の尺度(相対的な値)。この値は周期(律)表の左下に位置する元素ほど小さく、右上ほど大きくなる傾向がある。その分子が極性を持つかどうかを判断する際に下表は有用。
1 2 13 14 15 16 17 H
2.1Li
1.0Be
1.5B
2.0C
2.5N
3.0O
3.5F
4.0Na
0.9Mg
1.2Al
1.5Si
1.8P
2.1S
2.5Cl
3.1K
0.8Ca
1.0Ga
1.6Ge
1.8As
2.0Se
2.4Br
2.8Rb
0.8Sr
1.0In
1.7Sn
1.8Sb
1.9Te
2.1I
2.5
ライナス・ポーリング(1901年2月28日〜1994年8月19日)は、このテーマで1つ目のノーベル賞を受賞した。2つ目についてはアスコルビン酸を参照のこと。(2008.08.28)
でんきそりょう。陽子の持つ電荷の大きさをeという値で表した単位。eは電気量の最少の値となる。あらゆる電気量はeの整数倍となるので、電気素量を素電荷と呼ぶこともある。”素”という字は素粒子の素。日常生活では連続しているように見える値も、量子力学の世界では、値はとびとびとなる(離散的)。実際の値は約1.60217646 × 10-19クーロン。(2008.07.30)
浅草、神谷バーを創業した神谷伝兵衛考案の飲み物。ブランデーに秘伝の甘みをつけて作り、アルコール度数が高く、舌がピリピリするので、こう命名されたという。明治の人々には、このような度数の高い酒はなじみがなかったようだ。今でも神谷バーで飲むことができるが、昼間から高年男性で満員なので入店困難。しかし、隣の店でも電気ブランを賞味できる。(2007.4〜11)
てんぐさ。紅藻類のうち、マクサ、オニクサ、オバクサ(ドラクサ)、ヒラクサ、オオブサ、ユイキリ(トリアシ)など、杉の葉状をした海藻の総称。約80種が天草と呼ばれている。温帯の岩礁に育つ。
天草には、ガラクタン(アガロース)が多く含まれ、心太や寒天の原料となる。(2008.08.25)
裏は枯葉のような、表は茶色の地味な羽を持つので、一見するとセセリチョウの仲間に見えるが、タテハチョウ科に属する。成虫の頭部に天狗の鼻のように見える突起があるのでこの名がついた。東京では山地で見られる普通種。
成虫で越冬し、春先にエノキに産卵する。初夏に成虫となり、夏に夏眠、秋に出てくるが、やがて冬眠する。ガロアムシと並んで、氷河時代の生き残りとされている。(2009.04.23)
日本では高度成長期、典型的には沖積低地に発達した工業都市に見られた環境汚染、環境破壊のこと。7公害とは、大気汚染、水質汚濁、騒音、振動、悪臭、地盤沈下、土壌汚染をいい、現在では、土壌汚染以外は克服されている。
地盤沈下については、その原因の地下水の過度の汲み上げが禁止されたため、利用されない地下水が地下鉄などの地下施設を圧迫するという、地盤沈下と逆の現象が起きている。東京などでは、地下水はもう少し利用した方が良いようだ。(2010.01.15)
でんし。エレクトロン、electron。質量は陽子の1836分の1。電荷は電気素量で表すと−e。化学式などでは、電子のことをe−と記述する。(2008.07.29)
旧来の三角点にGPS機能を持たせたもの。GPS連続観測システム(GPS Earth Observation Network System)の観測点をこう呼ぶ。国土の地殻の動きを監視する。全国に約1,200か所設置されている。それらの位置とその観測結果については公開されている。(2009.05.18)
でんしせんしょく。光学顕微鏡用の試料は可視光線で見える染色を行う、つまり色をつけるが、電子顕微鏡用の標本では、電子線を散乱させるクエン酸鉛やウランなどの重金属で染める。それを電子染色と呼ぶ。(2008.09.03)
葉巻や紙巻きたばこに似せた本体、充電式バッテリー、ニコチンの希釈液を含むカートリッジの三者から構成される。紙巻きたばこのように吸うと、煙のように見える水蒸気を口から吐くことになる。原理はニコチンを加熱して気化させて吸うということだが、肺静脈へ達するかどうかは不明。
”TaEco”という商品名で2008年9月10日から発売中だが、2007年頃より一般に流通していた模様。この商品名は煙により環境を汚染しないという理由で付けられたようだ。また、うたい文句の一つに、”禁煙スペースでも吸える!”があるが、恐らく、カートリッジのニコチンは時間経過とともに分解され、一部がコチニンとなり、ヤニ臭いにおいを振りまくことになると思う。
中国製で、製造元は広州黄山貿易有限公司。WHOは2008年9月19日、”安全性が確認されず、正しい禁煙療法とは考えられない”という声明を出した(2008年9月20日共同)。(2008.09.20)
でんしょばと。1960年代までは実際に通信手段として使われていた。優秀な伝書鳩を育成するため、新聞社主催の鳩レースが行われていて、最長は1000kmだったが、実用的な通信には200kmが限度。報道用と軍事用が主な用途だった。現在、公園などにいるハトはレースから脱落したものや飼育放棄されたものが野生化したもの。
現在でも存続しているが(社)日本鳩レース協会に登録して、足にそのナンバーの付いたジュラルミン製の脚輪をヒナのうちに装着すると、レースの参加資格ができた。趣味の場合、屋根の上に鳩舎(きゅうしゃ)を作って数十羽のハトを飼うのが一般的なやり方だった。
当時はまだ戦後の混乱期の名残があり、通信事情は悪かった。電話はダイアル式ではなく、交換手に申し込まなければならなかった。市外通話は申し込んでから通話ができるまでに1時間かかることも普通にあった。当然、電話より鳩の方が速かった。(2008.09.24)
てんすいおけにりゅう。天水桶は、樋(とい)を伝わってきた雨水を貯めておく大きな容器。防火の役割があり、打ち水にも使える。現在、荒川区は設置に助成金を出している。昔はどこにでもあった。そういうありふれたものの中に、際だって優れているものがいること。(2007.4〜11)
てんせい。たたけば伸びるという金属の性質。金属結合の性質が、現実世界の展性という性質に現れたもの。純度が高いほど展性も高くなる。極めて純度が高い金属は、日常知っているそれとは色が異なり、展性が著しく高いという。(2007.4〜11)
てんそじんじゃ。日原川の上流にある天祖山(1723.2m)の山頂手前にある神社。欝蒼としたブナ林で、展望は効かないし、風通しも悪い。何やら不気味な雰囲気を漂わせてさえいる。ここには、昔、盲人が山頂の方から下ってきて、この神社の所で直角に近く曲がる道で、足を踏み外し崖から転落して死んだという言い伝えがある。坊主淵に類した伝承か実話なのか不明。(2008.09.05)
てんちむよう。上下を逆にすると困る物を送る場合、荷物に書く言葉。ゆうパックでは「逆さま厳禁」と書くらしい。海外に荷物を送る場合は、”Up”と矢印を書く。ガラス製品など、丁寧に取り扱う必要のあるものには、”割れ物注意”と書くか、そう書いた札を付ける。海外に荷物を送る場合は、”fragile”と書く。(2007.4〜11)
てんてきゆういんぶっしつ。英、Herbivore-induced plant volatiles:HIPV。別名、SOS物質。特定の植物がその害虫に食害されると、害虫の天敵を誘引する物質が合成、放出され、植物は守られるという現象が知られている。この現象に関与するのが天敵誘引物質で、この物質はテルペン類に属し、気化して作用する。
トウモロコシについては、農薬登録されている線虫もいる。天敵誘引物質を使った害虫防除法では、周囲に天敵がいないと無効。(2009.09.20)
dendro meter。樹木の幹周り(胸高直径)の生長量を自動計測する。目読式と電気的な計測方式などがある。測定の間隔により、年輪のできる様子、樹木の勢いなどがわかる。日内変動の測定にも使用される。果物、野菜、穀物用などもある。(2008.12.16)
てんねんとう。疱瘡(ほうそう)ともいう。死亡率の高い病気であったが、WHOの努力により、1977年に出た患者を最後に、1980年のWHOによる根絶宣言に至る。回復しても、顔に跡が残り、これを”あばた”という。生物テロなどの可能性が残っているので、迅速にワクチンを生産するため、生きているウイルスが米国とロシアに保存されている。
温暖化が進むと、氷河などに凍結保存されていたものが、再度出現する可能性が示唆されている(氷河ウィルス)。(2007.4〜11)
てんねんほしついんし。皮膚の最も外側の角質層は主としてケラチンでできていて、皮膚に硬度を与えている。その表層は弱酸性の皮脂で覆われているが、角質層自身にはアミノ酸が含まれていて、そのアミノ酸には保湿作用があるので、天然保湿因子と呼ばれる。(2008.12.10)
12月23日。今上天皇(現在の天皇を指していう言葉)の誕生日を祝う祝日。1948年のこの日は、東京裁判(極東国際軍事裁判)において、東條英機元首相ら7名が絞首刑に処された日でもある。東條英機元首相の遺骨は粉砕の上、太平洋に投棄された。昭和の日参照のこと。(2007.4〜11)
てんばつてきめん。仏教用語。悪事を働いた後、すぐに、天罰が下ること。(2007.4〜11)
澱粉。多糖類に分類され、ホモ多糖とも呼ばれる。グルコースが多数結合した高分子。アミロースとアミロペクチンがある。(2008.05.24)
てんぽうせん。正式には天保通寳(てんぽつうほう)。小判形に四角い穴があいている大型の通貨。重量は約20g。天保6年(1835年)、水野忠邦の時代に創鋳され、明治時代まで流通していたというが、大戦後でもしばらくの間通用した。その頃、大きいだけで、少し抜けている奴のことを”天保銭”と呼んで馬鹿にしていたが、とっくに死語になっている。
裏の下部にある花押は、当時の金座の支配人である後藤家のそれ。(2009.07.01)
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