サイトマップ // C言語講座>言葉は記憶の彼方へ>のあ←はあ←はせ←はに→はん→ひあ
ばにょうさん。hippuric acid、C6H5CONHCH2COOH。その名の通り、馬の尿から見つかった。(パラアミノ)馬尿酸は腎機能を調べる実験で使用する。人畜無害な化合物。(2008.10.11)
バニラの香りのもと。ラン科の植物であるバニラの豆に配糖体の形で貯蔵され、加水分解によりバニリンを生じる。天然物に加えて、化学合成のものもある。材木の繊維であるリグニンから合成できるので、非常に安価な化合物。
良い香りと悪臭は紙一重で、牛糞からバニリンが抽出されている(山本麻由さん、2007年イグノーベル賞:The Ig Nobel Prize 受賞)。(2007.4〜11)
vanilloid receptors。持続的に痛みや熱を感じるC繊維と呼ばれる感覚神経の終末などに存在する。バニロイド受容体はカンナビノイド受容体に非常によく似ている。この受容体に結合する生理活性物質はまだ見つかっていないが、カプサイシンはバニロイド受容体のTRPV1(VR1)に結合し、活性化する。その結果、痛みと熱を感じる。その他のバニロイド受容体のサブタイプとして、TRPV2、3、4の存在が知られている。
なお、ワサビもTRPV1に結合するが、ワサビの辛味成分イソチオシアン酸アリルは揮発性があり、鼻粘膜をも刺激するので、侮(あなど)れない。(2008.07.16)
はにわふぁっしょん。寒さ対策で、制服のスカートの下にジャージをはくのを“埴輪ファッション”と呼ぶ。関東では空っ風の強い上州の中学生に多い。冬の午後に東武線館林駅でよく見かける。便利で暖かいが”3回巻き”に併用しないこと。(2008.11.03)
ばばいろ。にごった黄色で、別名”うんこ色”。この色の元はヘモグロビンが分解してできるビリルビン。 HTML color code:edae00。(2009.04.27) |
「急げ!」という意味で、戦後日本に駐留した進駐軍が持ち込んだ言葉。使い方としては、動作の遅い日本人捕虜に、”hubba-hubba!”と叫ぶ。1960年代前半、少年時代を送っていた私は日常的にこの言葉を使っていた。その頃、伝聞だが、朝鮮語にも”ハバハバ”が入ってきたらしい。現在、両言語でこの言葉は死語。
この言葉は現在ではMSRのハバシリーズのテントの商品名になって復活している。(2009.09.02)
例:八方美人、八方尾根、月亭 八方、八方ヶ原。
(2008.08.27)
沖縄、奄美諸島などに生息するクラゲ。砂浜で刺されることが多いので、海水浴場で人の多い所では、これを防ぐための網が張ってあることもある。猛毒で、刺されると激しく痛み、時には死ぬこともある。名前もすごい。(2007.4〜11)
135フィルム(24×36mm)の標準画像フォーマットの半分(18×24mm)の大きさでハーフ判と呼ばれるサイズを撮影するカメラ。フィルムの高い時代に流行した。画面は縦長。36枚撮りのフィルムで72枚撮影できた。
馬鹿チョンからレンズ交換式の一眼レフ、臨床検査用、顕微鏡写真用まで様々なタイプのカメラが流通していた。オリンパスペン、キヤノンデミ、フジカハーフ、リコーオートハーフ、・・・。
”0円プリント”に出せば、72枚もプリントせなならぬので、注文の受け手は、ウザいだろう。店によっては断られる。(2009.05.25)
はぶりがよい。鷹狩りに使うタカが絶好調の状態で羽の見栄えも良いことを表現する言葉が転じて、栄光の座にある人を形容して使う。そのような人が零落すると、”尾羽打ち枯らす”と言われてしまう。(2007.12.31)
はまき。紙ではなくて、タバコの葉で巻いて作る。キューバ産に上質なものがある。肺の奥まで吸うのではなく、”くゆらす”。長時間吸うのがいやなら、糸などをきつく巻いて、一旦火を消す。人のいるところで吸う場合は必ず許可を求める。と言うよりは、夕食後ののんびりした時間に、自宅でのみ喫するほうが無難。
ハマキガ、英名ジプシーモスについては、なぜこういう呼び方をするのか知らない。(2007.4〜11)
客をもてなすための北朝鮮の名物料理。藁(わら)の上に蛤(はまぐり)を並べ、ガソリンをかけて火を付ける。不味いだけでなく、臭くて体に悪そう。(2009.04.15)
1936年(昭和11年)、浜松一中(現在の浜松北高等学校)の運動会に提供された6万3千個の大福餅により、学校関係者2201名にサルモネラ中毒が発生し、死者44名(生徒29名、家族15名)を出した。ドブネズミが媒介し、原因菌はサルモネラ菌の中でも毒性の強いゲルトネル菌(S. enteritidis、腸炎菌)であった。
現在ではネズミのサルモネラ菌保有率は人間のそれよりも低く、率からいうとゴキブリが危険と考えられる。(2009.05.11)
はみがきこ。現在はチューブ入りの練り歯磨きなので、実際に歯磨き粉を使った人は高齢化している。当時は、家族で共用している缶の中に歯ブラシを突っ込んで、必要量をブラシに付けて使用した。なお、1953年(昭和28年)に資生堂から”パール歯磨”が発売されるまでは、歯を磨いても泡は立たなかった。歯磨き粉の主流は、缶入りライオン歯磨。
Web上では、「合成界面活性剤を使わないので安全・安心」、「100%天然成分だから安心・安全」というフレーズを付けて、手作り歯磨き粉を勧めるサイトが多数存在するが、いずれも薬事法による化粧品、薬用化粧品(医薬部外品)の厚生労働省による認可を受けたわけではないので、それが原因の健康被害などの発生のリスクは負わなければならない。(2009.08.15)
パーム椰子(ヤシ)の果肉(コプラ)から作られる油脂。室温で固体。甘い香りのするオレンジ色の油。インスタントラーメンの揚げ油、外食店での揚げ油、アイスクリーム、マーガリン、洗剤の原料ともなる。
特徴として、癖がないことと価格が非常に安いこと。近年、マレーシアでの生産量が著しく増加している。(2008.09.02)
はやとうり。1917年(大正6年)鹿児島に導入される。ブラジル原産。別名、チャーテ。ンブシーにする。(2008.10.26)
丁寧に言えば、ばら積み貨物船、漢字のみを使えば、撒積貨物船。ドライバルク船と同義。(2009.10.20)
防腐剤のパラオキシベンゾエート(パラオキシ安息香酸エステル)の通称。メチルパラベンも単にパラベンと記されることがある。
- 【2005年8月25日朝日新聞(朝刊):化粧して外出するとシワやシミが増える?】 ファンデーションなど化粧品の防腐剤として広く使われているメチルパラベン(通称:パラベン)には、紫外線があたると皮膚細胞の老化を進める作用があることが、京都府立医科大生体安全医学講座(吉川敏一教授)の研究で分かった。
- きれいに見せるための化粧品でお肌を痛めるかもしれない、という研究結果だけに注目を集めそうだ。(記事:豊吹雪)
- メチルパラベンは抗菌作用が高い一方、皮膚に対する刺激が低いことから、パウダー類や化粧水、乳液など化粧品では最も一般的に使われている防腐剤。紫外線カットのための製品にも含まれている。単体での安全性は確認されているが、同講座は実際に使われる状況での影響を調べた。
- 実験では、皮膚細胞(ケラチノサイト)に、通常の使用方法で皮膚が吸収する濃度のメチルパラベンを添加し、夏の日中の平均的な紫外線量(1平方cmあたり30mmジュール)をあてた。細胞の死亡率は、添加しない場合の約6%に対し、添加した方は約19%。 紫外線によって酸化した脂肪内に発生し、老化の元凶となる「脂質過酸化物」の量は約3倍だった。
- 吉川氏は、メチルパラベンが紫外線を浴びると、シワやシミなどにつながる皮膚の老化を進めることが確認できたとして「メチルパラベン入りの化粧品をつけたら、強い直射日光は避けた方がいいのではないか」と話している。
- 吉川氏らは、9月にイタリアで開かれる国際抗酸化学会で、研究結果を発表する予定だ。
培養細胞で得られた結果を学会発表するというだけの話で、パラベンの有害性を証明したことにはならない。新聞の科学記事には、とんでもないものが多い。こういうことを記事にするなら、パラベン無添加のせいで緑膿菌が繁殖した化粧品で、失明したという事例も扱って欲しい。(2009.06.17)
以前はトビイロシリアゲアリと呼ばれていたように、鳶色をした体長2から4mmの小さなアリで、札幌以南に棲息。本州では中部高原で見かける。驚かすと尻を上げ蟻酸を含む液を噴霧するか、尻にある針で刺しにかかる。土饅頭のような蟻塚を作る。蟻塚を蹴飛ばすと、蟻酸の霧が発生する。(2008.10.15)
valine、OC(C)C(N)C(=O)。糖原性アミノ酸で、必須アミノ酸。側鎖にイソプロピル基を持ち、分枝アミノ酸、疎水性アミノ酸に分類される。肉類や乳製品以外では、私の好きなレンズ豆にもバリンは多く含まれる。(2008.10.29)
Baltic Dry Index、BDI。乾貨物(ドライカーゴ:石炭、鉱石、穀物などの固形物)を運搬する外航不定期船の運賃指数のこと。1985年1月4日を1000として、ロンドンのバルチック海運取引所が算定発表する。海運の運賃と貨物量との相関関係、即ち、海運市場を表している。特定国が特定物資の輸入に力を入れたり、台風などの災害、戦乱などによって指数は変動する。
バルチック取引所(The Baltic Exchange)は約300年前にロンドンのコーヒー店で生まれた。(2009.09.03)
palmitic acid、CH3(CH2)14COOH。語源は椰子(palm)から。炭素数16の代表的な飽和脂肪酸で、高級脂肪酸に属する。炭素数12のラウリン酸に比べ融点が約63°Cと高く、パラフィンのような感触が強い。
ラードやヘットなどの動物性油脂をはじめ動物性食品に多く含まれ、植物ではヤシ油の約10%がパルミチン酸で、また、トリグリセリドの構成成分として木ロウに多く含まれている(和ロウソクの項を参照のこと)。化粧品や石鹸の原料。(2008.11.04)
草の名 読み 和名 芹 せり セリ 薺 なずな ナズナ、ペンペン草 御形 ごぎょう ハハコグサ 繁縷 はこべら ハコベ 仏の座 ほとけのざ ホトケノザ 菘 すずな カブ 蘿蔔 すずしろ ダイコン
(2007.4〜11)
ばれいしょげんげんしゅのうじょう。馬鈴薯とはジャガイモのこと。ジャガイモは種イモを植えて栽培するが、その種イモを作るときの種イモを”原々種”という。農水省の管轄で、本州の高原や北海道など病害虫の少ない環境で栽培される。
馬鈴薯原々種→馬鈴薯原種(種イモ)→ジャガイモ→お腹
(2008.04.06)
halogen。語源は、”hals(塩)”+”-gen(生じさせるもの)”からきている。
ハロゲンは周期律表の17族に属するハロゲン族元素の略称。周期律表の最も右の列は希ガスという安定な(他の元素と化合物を作りにくい)元素で、その左の列がハロゲン。
ハロゲンの最も外側の電子軌道には、いずれの原子も、8個の電子で満員になり安定する軌道に7個の電子が存在する。従って、この軌道は他の原子から電子を1個もらえば安定になる。そこで、電子1個を放出することにより軌道が安定する原子、例えば、Li(リチウム)、K(カリウム)、Na(ナトリウム)などと激しく反応してエネルギーを放出し、イオン結合の安定な化合物となる。その結果、Li、K、Naは1価の陽イオンに、ハロゲンは1価の陰イオンになる。代表的な化合物(塩)として、NaCl(塩化ナトリウム)やKCl(塩化カリウム)がある。電子を2個放出して安定になる原子とは、例えば、CaCl2(塩化カルシウム)、MgCl2(塩化マグネシウム)などの塩を作る。
この結合はイオン結合だが、有機化合物とは共有結合で化合物をつくる。代表的なものとして、有機塩素系化合物がある。単体では、例えばCl2(塩素ガス)のように、二つの原子からなる安定した分子となる。これも共有結合である。
代表的なハロゲン元素
元素記号 元素名 原子番号 原子量 F フッ素 9 19.00 Cl 塩素 17 35.45 Br 臭素 35 79.90 I 沃素 53 126.90
(2008.04.13)
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