サイトマップ // C言語講座>言葉は記憶の彼方へ>そあ←たあ←たか←たた←ため→ちあ
ためしばら。1910年、日本に併合されるまで行われていた朝鮮民族の習俗。実の父親が娘を妊娠させ、子供を作ることが可能な体であることを証明の上、嫁入りさせた。できた子供は嫁ぎ先の奴隷になった(日本が禁止するまで、試し腹とともに拷問と奴隷制度もあった)。当時、女性は家畜と同じあつかいだったので、女性には名前がなかった。足入れ婚、陰婚も参照のこと。(2007.12.21)
タラヨウ。モチノキ科の常緑樹。葉の裏にとがったもので字を書くと、やがて茶色の文字が浮かび上がる。古代インドで経文を書くのに用いたヤシ科の多羅樹の葉になぞらえ、その名がついたとされる。郵便局のシンボルツリー。別名、葉書の木、郵便局の木 。
同じモチノキ科のクロガネモチの葉をライターであぶると、お金のような黒いリングが浮かび上がる。”苦労がねえ”と”金持ち”の双方をかけて、縁起がいいとされ、関西では庭木に多いという。
モチノキ科の植物の中には、その樹皮からトリモチがとれるものがある。文字といい黒いリングといい、そのことと関係がありそうだ(後日調べたところ、タンニンが酸化され黒くなるようだ)。(2008.08.23)
Talibanistan。米国でよく使われる言葉。特定の国名ではなく、アフガニスタンとパキスタンの国境地帯のパシュトゥン系民族の優勢な深い森に覆われた山岳地帯(North and South Waziristan)のこと。ネット上では、この言葉の使用例としては、”The Long War Journal”の”Talibanistan: The Establishment of the Islamic Emirate of Waziristan, By Bill Roggio, September 5, 2006 11:24 PM”までは遡ることができた(2008年10月30日)。(2008.10.30)
ドイツ語で”しおれた”という意味の形容詞、”dull”からきているようだ。戦前に旧制中学でドイツ語をかじった生徒が起源と思われる。状況証拠だが。(2007.4〜11)
小中学校の暖房はダルマストーブだった。やせたダルマの上部を平らにしたような形をしていて、重い鋳物でできていた。側面の上部からはブリキでできた煙突が出ていて、それは天井近くを横にはい、窓の外へ突き出ていた。窓の部分はガラスではなくブリキでできていて、煙突を通す穴があいていた。燃料はコークスではなく、石炭だった。小学校では、小使いさん(用務員)が、中学では週番が点火した。丸めた新聞紙、その上に細かく割った薪、最後に石炭少々を入れて、下から点火する。石炭が燃焼するときは可燃性の石炭ガスが発生する。
休み時間に水を少しずつストーブの中に入れて、中途半端に消火しておく。そうしておくと、次の授業がはじまってからかなり時間がたってから、余熱で気化した石炭ガスに残り火が引火し、大量の白煙の噴出とともに爆発する。爆発力はかろうじて怪我人が出ない程度の強さ。授業は中断。失敗すると、そのままストーブの火は消えてしまい、寒い思いをした。良い子はまねしないように。(2007.4〜11)
だるまだいし。禅宗の開祖とされ、6世紀頃インドに生まれ、中国へ移った。禅僧らしく、梁の武帝との禅問答が知られている。中国少林寺で9年間座禅を組み修行をした。そのため、足が腐ってしまったという言い伝えがあり、その姿が張り子のダルマのもととされる。
張り子のダルマが初めて作られたのは群馬県高崎市少林山達磨寺で、九代東獄和尚が発案し、山県友五郎が作り始めたと伝えられる。現在でも群馬県はダルマの生産量が日本一で、1月6、7日少林山達磨寺内で、通称”高崎だるま市”が開かれる。10月5日が達磨忌。
”Daruma”は肥満するマウスの系統。高血圧、摂食亢進、運動量減少、高脂血症を伴い、♂では糖尿病をも併発する。体形が張り子のダルマに似ている。宮崎大医学部。特許申請中。(2007.4〜11)
だんがい。元々は、罪や不正を暴き、厳しく責任を問うということ。弾劾裁判は、特別に身分を保障された公務員に職務違反や非行のあった場合に、主権者である国民の意思にて行われる。具体的には、議会などの国民を代表する機関の要求により、他の国家機関が審議し、罷免や処罰を行う。
裁判官弾劾裁判所も参照のこと。(2008.09.03)
hydrocarbons。炭素原子と水素原子だけでできた化合物の総称。その構造によりアルカン(パラフィン系、飽和炭化水素、CnH2n+2)、アルケン(CnH2n)、アルキン(CnH2n−2)、シクロアルカン(脂環式炭化水素、CnH2n)、芳香族炭化水素などに区分される。
メタン(CH4)、エタン(C2H6)、プロパン(C3H8)、ブタン(C4H10)はアルカンに属する。(2009.08.27)
たんしゃ。オートバイのこと。サイドカーを付けない状態に対する呼び名。最近、この言葉を使う人は団塊世代以上に限られつつあるが、死語とはなっていない。(2010.03.08)
たんじゅうさん。bile acids。肝臓でコレステロールから合成される。コレステロールに比べ、極性が高く水に溶ける。様々な胆汁酸が知られているが、代表的なものとしてコール酸、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸がある。
肝臓で合成されたのち、リン脂質、コレステロールとともにミセルコロイドを形成して、胆汁中に分泌され、脂質の吸収に関与する。胆汁中に分泌されたものの大部分は腸肝循環に入り、何度も胆汁中に分泌される。その過程で、肝臓で抱合されるが、抱合を受けたものを二次胆汁酸と呼び、合成されたそのままのもの(一次胆汁酸)と区別することもある。
動物により胆汁酸の種類と組成に大きな違いがある。クマの胆汁に多く含まれるウルソデオキシコール酸は、漢方薬”熊の胆”の主成分で、コレステロール胆石の溶解剤として使用される。また、サンマのワタの苦みも胆汁酸である。メランコリーという言葉も胆汁酸に関連する。(2008.10.13)
こんな用語はありません。勝手にそう呼ばせていただいています。仏語の名詞には、男性名詞と女性名詞があります。それぞれ、男性名詞用と女性名詞用の不定冠詞、または、定冠詞とともに使います。
男性名詞は長いもの、例えば、棒とか蛇、或いは、玉のようなものに使い、家とかスリッパ、指環のように体の全部または一部を挿入するものが女性名詞になります。新語や外来語は男性名詞になる傾向にあるようですが、明確な基準はないようです。
一部の名詞には、男性名詞と女性名詞の両方があり、それぞれ少し異なる意味を持つものがあります。下記に示します。
男性名詞 女性名詞 le monde 社会 la monde 男女の仲 le mort 死 la morte 女の死人 le vagabond 放浪者 la vagabonde 女乞食
男性名詞は抽象的な事象を、女性名詞は卑近な物事を指す傾向が強いと思います。(2009.10.26)
”There Ain't No Such Thing As A Free Lunch.”の略。TANSTAAFL。「世の中、そううまい話はない。」という事。(2007.4〜11)
たんぜん。湯上がりのくつろいでいる時に着る。湯冷(ゆざ)めをしないように、なかに綿が入っている。江戸時代、丹後の守の屋敷の前にある湯屋(銭湯)へ出入りする、当時のチンピラのような人達の間ではやった服装で、”丹後の守の門前”を略してできた言葉。ここでは売春も行われていたという。今は亡きお袋の作ってくれた丹前はボロボロになってしまった。義理の母は認知症になってしまったので、丹前を完成できなくなった。嫁は裁縫ができない。(2007.4〜11)
断層は地震の原因である。主な断層には以下の三種がある。
- 正断層
- 水平方向に引張応力がかかってできる断層のこと。
- 逆断層
- 水平方向に圧縮応力がかかってできる断層のこと。日本にはその例が多い。
- 横ずれ断層
- 水平方向へずれる。ずれの方向によって右ずれ断層と左ずれ断層がある。
なお、断層面に乗り上げている地層を上盤、潜り込んでいる方を下盤と呼ぶ。(2010.01.20)
たんたい。ここで取り上げるのは化学用語としての単体。1種類の元素だけでできている物質のこと。例:純粋な各種金属、酸素分子、窒素分子、水素分子等。ただし、同素体がある場合、その混合物を単体とは呼ばない。(2008.10.07)
だんちょうそう。Gelsemium elegans。マチン科ゲルセミウム属の毒草。和名はヤカツ(冶葛)で、鈎吻(コウフン)、胡蔓藤(コマントウ)という別名もある。中国で、山砒霜(山の砒素)と呼ばれるぐらい毒性が強く、葉っぱ3枚で死に至るとされる。ゲルセミシン(Gelsemicine)などの毒性の強いアルカロイドを含む。
正倉院宝物にもあるが、記録によれば、大部分が使われてしまったという。中国では、外用薬として、湿疹や水虫、痔、リュウマチの治療に使われることもあるという。断腸草の名は岡本綺堂(1872年11月15日〜1939年3月1日)の「中国怪奇小説集 15 池北偶談(清)」に出てくる。シュウカイドウ科ベゴニア属シュウカイドウにも、断腸草という別名がある。(2009.07.09)
たんとうるい。炭素数6の糖である六炭糖(ヘキソース)の代表的なものとして、グルコース(ブドウ糖)、フラクトース(果糖)、ガラクトース、マンノースがある。他の糖については、糖類を参照のこと。(2007.12.16)
だんとつ。”断然トップ”の省略形なので、”断トツ”と表記するのが正しい。また、”断トツの1位”という言い方もおかしい。(2008.07.19)
特定の構造と分子量をもった化合物をさす言葉ではなく、植物に由来し、蛋白質、特に、コラーゲンと結合して、その性質を変える物質のこと。加水分解すると、多価フェノールを生じる。分子量は500から2万。柿渋にはタンニンが含まれる。(2008.07.08)
たんにんなめし。植物のタンニン(渋)を使い、皮のコラーゲンを変性させて、鞣すことをタンニン鞣しという。古代エジプトですでに行われていた。柿渋にはタンニンが含まれるが、濃度が十分に高くないので、現在ではミモザから抽出したワットルエキス、チェスナットから抽出したチェスナットエキスなどが使われる。(2008.07.08)
共立出版の生化学専門の邦文月刊誌。いわゆるジャーナルではなく、邦文の総説(レビュー)がメイン。1956年(昭和31年)創刊、2010年1月号で休刊(廃刊)。読者は、理学系、医学系、農学系、工学系の博士前期課程までの学生と思われる。
"Nature"と"Science"があるので、なくても困らないが、院生には専門分野を選ぶ際の参考に、また、意外な用途として、英語のテクニカルタームを日本語でどう表現するかという点のコンセンサスに有用であったと思う。なお、愚生は長いこと読んでいなかった。(2010.03.06)
分類 例 酵素 ペプシン、カタラーゼ、ナトリウムポンプ 貯蔵蛋白質 カゼイン、フェリチン、ビテロジェニン 輸送蛋白質 血清アルブミン、ヘモグロビン 収縮蛋白質 アクチン、ミオシン、ダイニン 防御蛋白質 免疫グロブリン、補体、ライシン、レクチン 毒素 コレラトキシン、リシン、コブラトキシン、ブホトキシン ホルモン インスリン、副甲状腺ホルモン、成長ホルモン 構造蛋白質 コラーゲン、ケラチン、ヒストン 調節蛋白質 カルモジュリン、各種リセプター
理科年表、H15年、丸善(株)より改変。(2010.02.13)
たんぱくしつ。「タンパク質」や「たんぱく質」とも表記する。「蛋」はJIS第一水準の漢字だが、常用漢字でも人名漢字でもないので、"タンパク質"や"たんぱく質"という表記も使われ、統一されていないのが現状。
"蛋"は鳥の卵という意味で、"蛋白"は卵白のこと。英語の"protein"はギリシャ語の第一という言葉に由来しているが、独語の"der Eiweiß (Eiweiss)"は日本語と同じく卵白を意味している。そこで、明治の先人が独語を翻訳する際にこの単語を創語したという説が通説となっている。しかし、この言葉は誰が何時作り、いつ頃から一般に使われるようになったのかは今のところ全く分からない。少なくとも、1907年(明治40年)には普通に使われていた(麻生慶次郎・村松舜祐、地学叢書 第五巻 「土壌学」、大日本図書株式会社、p64-65 1907)ようだ。
50年近く前のことだが、香港の最下層の民は"蛋民"と呼ばれていた(ジャンクフードを参照のこと)が、その語源についてもよく分からない。(2010.02.13)
(2010.02.13)
たんぱくしつのとうでんてん。ペプチド結合で多数のアミノ酸残基のつながった蛋白質も他の電離するとプラスになる官能基とマイナスになる官能基の両方を持っている電解質と同様に特定のpHで電気的に中性になるが、そのpHのことを等電点と呼ぶ。
アスパラギン酸やグルタミン酸のような酸性アミノ酸を多く含むと等電点が低く、アルギニン、ヒスチジン、リジンが多いと高くなる。 蛋白質によって固有の等電点があるので、それを利用して蛋白質の分離精製を行うこともある(例:等電点電気泳動)。等電点付近では、その蛋白質は全体としての電荷がゼロになるので、ほとんどの場合沈澱する。(2008.10.29)
朝鮮語で煙草のこと。1960年代の不良高校生の間では、隠語として使われていたが、現在はどうか、”チョン高”以外では死語になっているかも知れない。タバコはスペインやポルトガルの宣教師から日本に伝わった。スペイン語やポルトガル語の”tabaco”が、日本語の語源。タバコが朝鮮に伝わって、タンベになり、時期は不明だが言葉が逆輸入されたようだ。(2007.4〜11)
中国語、”タンポーズ”と発音するらしい。銅や陶製の湯たんぽのこと。湯婆(タンポ)の発音から、日本語の湯たんぽの語源とされている。
湯たんぽの使用には、低温火傷(ていおんやけど)にご注意。低温火傷では、かなり深くまで組織が損傷するので、治るまでに長時間を要する。寝室の安全な暖房には、床暖房が最適。関連事項:竹夫人。(2008.08.05)
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