サイトマップ // C言語講座>言葉は記憶の彼方へ>きら←くあ←くつ→くる→けあ
”くづめらくがみ”と読む。”苦しいときは爪が伸び、楽なときは髪が伸びる”ということ。”苦髪楽爪”ともいう。この場合は、”苦しいときは髪が伸び、楽なときは爪が伸びる”となる。どちらが正しいのか?(2007.4〜11)
くないちょうがくぶ。雅楽は、仏教と前後して、大陸から5世紀頃に日本へ伝わり、それまであった神楽と融合し、10世紀頃に現在の姿になったといわれる。皇室に伝わり、明治維新の際には、楽部の人達も天皇とともに京都から東京へ引っ越した。この引っ越しには、天皇の日常に必要な品々を作る多くの職人も同行した。楽部に所属する楽師の方々はその名字が1字という特徴がある。
春と秋には宮内庁主催の雅楽の演奏会がある。東御苑にある楽部で行われ、参加者は一般にも公募している。正装の必要はない。一度はお勧め。しかし、玉砂利が敷き詰められていて、足の踏ん張りがきかず、しかも、椅子が小さい。腰が痛くなる。(2007.12.13)
くにんちょうじゃくにん。将軍が正式な衣装で外出する際に付き従い、将軍の求めに応じて節をくり抜いた竹筒(尿筒:しとづつ)を袴の裾から差し込んで、おしっこが終わるまで待つ役。封建時代なので、当然、世襲であった。(2007.4〜11)
くびおれさば。屋久島で水揚げされたゴマ鯖(真鯖と違って回遊しない)を、首を折って血抜きをし、脊髄に針金を通したもの。鮮度が命。脂肪分が少なく刺身にすると歯ごたえがある。(2009.02.27)
くびき。牛を荷車などにつなぐ道具のこと。転じて、自由を束縛するもののことを指す。(2008.01.09)
フランス語:Coupon。クーポン券というのは、屋上屋(おくじょうおく)を重ねるみたいな感じがする。(2007.4〜11)
くまのい。クマの胆嚢(たんのう)を干したもの。今でも、非常に高価な漢方薬である。江戸時代、胆嚢結石による痛みのことを癪(しゃく)と言ったが、熊の胆は癪にたいする特効薬であった。現在では、熊の胆から胆石中のコレステロールを溶かす胆汁酸、ウルソデオキシコール酸が見つかり、胆石症の治療薬や大衆薬としては胸焼けの緩和に使われている。勿論、化学合成したものだが。(2007.4〜11)
ロシアの寓話。ありがた迷惑、余計な親切のこと。熊が親切にも、顔にとまったハエを追い払ってあげるため、昼寝をしている主人の顔をトントンと叩くと、主人は大怪我をして死んでしまったという、クルイロフ(1769〜1844)という作家の話が起源。
ロシア人を熊に例え、不器用だが親切だという気質を表しているという。(2007.12.10)
香りの成分のひとつ。フジバカマやヒヨドリバナ(ともにキク科)、サクラ(バラ科)の花や若い葉を、半干し、発酵、塩蔵、あるいは、粉砕すると、配糖体の形で液胞のなかに貯えられていたクマリンが遊離して香るようになる。桜餅や婚礼の席で出される桜湯の香りがこれ。ただし、肝毒性があるので、ほどほどに。クマリンの食品添加物としての使用は禁止。また、不正軽油などによる脱税防止のため、灯油およびA重油に添加されている。類縁化合物として、クマリン系殺鼠剤、血液凝固を抑えるワルファリンなどがある。
秋の七草は山上憶良が選定した。その中で、フジバカマは憶良が中国から移植したといわれている。万葉の時代の女性は髪が長いが、フジバカマ由来のクマリンで香りをつけたという説がある。もしかすると、万葉の女性の髪は桜餅の香りがしていたかも知れない。(2007.4〜11)
spider veins。クモじょうけっかんしゅ。小さな赤い発疹から、クモの足のように放射状に血管が広がる。肝臓が悪い人、大酒を飲む人(ほっぺたや鼻の頭によく見かける)、経口避妊薬を服用している人や妊娠中の人に多い。原因は、女性ホルモンであるエストロゲンの上昇と考えられている。(2008.06.03)
くもすけ。江戸時代、街道筋に出没し、恐喝や強盗をした小悪党。雲助とは、定住せず雲のようにあちこちに出没するからとか、クモのように網を張って待っているからとも言われる。旅人の弱みにつけ込んで酒手をゆすったりと、駕籠かきが雲助に変身することも多かったという。護摩の灰も参照のこと。
質の悪いタクシーを雲助タクシーと呼ぶことがある。サラ金に借金している運転手に多いという。箱根名物雲助だんご本舗の”雲助だんご”や、”雲助”という商品名のサンダル用に開発された足袋もある。切腹最中と同様、購買意欲はわかない。(2007.12.22)
cluster。原子または分子が、van der Waals力や水素結合などの分子間力によって、数個から数十個集まったものをいう。時には、蛋白質で同じアミノ酸残基が数個以上続く部分をいうこともある。例えば、”ガストリンというペプチドホルモンにはグルタミン酸クラスターが存在する”とか。また、クラスター爆弾のクラスターも、ここに示した用法である。
クラスターのうち、電荷を帯びたものをクラスターイオンと呼ぶことがある。なお、プラズマクラスターイオン、及び、Plasmaclusterはシャープ株式会社の商標で、自然科学とは無関係。(2008.06.04)
デンマークの細菌学者、ハンス・グラム(Hans Christian Joachim Gram、1853年9月13日〜1938年11月14日)が開発した顕微鏡観察のための細菌の染色法。厚いプロテオグリカンでできた細胞壁を持つ細菌は紫色に、薄く強靭な細胞壁をもつ細菌(腸内細菌に多い)は染まらない。細菌の生物学的な分類ではないが、前者をグラム陽性菌、後者をグラム陰性菌と呼ぶ。
陽性菌と陰性菌を形から球菌(丸い菌)と桿菌(棒状の菌)と、都合4つのタイプに分けると、多くの抗生物質の抗菌スペクトルとよく一致する。その理由で、この分類法は、抗生物質などの抗菌薬の抗菌スペクトルを表現する際に使われる。(2008.09.11)
南米の原住民が毒矢に使ったヤドクカエルの毒。吹き矢を打ち込まれた動物は、運動神経がまひする。アイヌの使ったアコニチンと異なり、熱に不安定なので動物をよく加熱してから食べれば中毒の恐れはないという。
この系統の毒物の研究から、筋弛緩薬が開発された。(2008.04.26)
小麦の種子に含まれる貯蔵蛋白質。グルテンを参照のこと。(2009.03.28)
割栗石(わりぐりいし)の略。大工さんの使う用語で、岩石を握り拳位の大きさに割った石材のこと。英:broken stone。在来工法(木造軸組構法)で家を建てる際、地盤を固めるためグリ石を敷き込み、ランマーで充分に突き固め、その上に基礎(基礎と土台を参照)を作る。(2010.03.01)
glycogen。グルコースが重合してできた多糖類。白い粉末で、なめるとかすかに甘味がある。アミロペクチンよりも枝別れが多い高分子。語源は、分解すると糖(glyco)を生じる(-gen)から。
肝臓と骨格筋で合成、貯蔵され、必要に応じて分解される。グルコースその物を細胞内に多量に貯蔵することはできないが、高分子のグリコーゲンの形だと細胞内浸透圧はほとんど上昇しないので、植物におけるデンプンのように多量に貯蔵することができる。この理由で、動物デンプンとも呼ばれる。
血糖値が低下すると副腎髄質からアドレナリンが分泌され、それが肝臓のアドレナリン受容体に作用して、肝臓のグリコーゲン分解が高まり、生じたグルコースは血中に放出され、血糖値が回復する。
骨格筋に貯蔵されているグリコーゲンが分解して生じるグルコースは、運動のエネルギー源としてのみ使われ、血糖値とは無関係。マラソンを行う前には、グリコーゲン・ローディングといって、スパゲッティーとかジャガイモなどを多量にとり、筋肉のグリコーゲンの増加に努める。これが枯渇すると、脂肪を分解して出てくるエネルギーを利用することになるが、グリコーゲンの分解に比べて、短時間に効率よくグルコースを生じるわけではないので、バテてしまう。(2008.05.29)
glycosaminoglycan。以前はムコ多糖と呼ばれていた。結合組織に多く存在する分岐してない長鎖の多糖類。ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸 、ヘパリンなどがある。ヒアルロン酸以外は、プロテオグリカンの構成要素。(2008.06.01)
glycinin。大豆蛋白質の主要成分のひとつで、約40%を占め、分子量は約30万から38万。単一の蛋白質ではなく、ジスルフィド結合(−S−S−)した少なくとも6つのサブユニットから構成され、球状をしている。
最初は、薄い塩類溶液で抽出されてくる大豆蛋白質(グロブリン)を分析用超遠心機にかけて2番目に重い分画(最も重い分画はこの蛋白質の2量体)に含まれるものをグリシニンと名付けた。(2008.12.11)
glycine、H2NCH2COOH。異性体の存在しない単純なアミノ酸で、生体内ではセリンから生成されるので必須アミノ酸ではない。水溶性は高いが、ペプチド結合を繰り返しポリグリシン(魚の皮の銀色の部分)となると水にほとんど溶けない。
コラーゲンに非常に多く含まれ、アミノ酸残基の約3分の1を占めている。エビやホタテなどにも多い。(2008.11.01)
アシルグリセロール、食品用乳化剤としてはグリセリン脂肪酸エステルとも呼ばれる。グリセリンの3つのヒドロキシ基(−OH)に脂肪酸がエステル結合したものだが、結合している脂肪酸の数により以下の3種に分類される。
- モノグリセリド(モノアシルグリセリド、モノアシルグリセロール)
- 脂肪酸1つ。自然界には微量存在。ジグリセリドの消化の過程で一時的に生成される。油脂の加水分解でも生じる。
- ジグリセリド(ジアシルグリセリド、ジアシルグリセロール)
- 脂肪酸2つ。自然界には少量存在。トリグリセリドの消化の過程で一時的に生成される。油脂の加水分解でも生じる。
- トリグリセリド(トリアシルグリセリド、トリアシルグリセロール)
- 脂肪酸3つ。油脂や(中性)脂肪と呼ばれ、自然界のグリセリドの大部分を占める。
脂肪酸の種類も考慮すると、グリセリドの種類は天文学的な数字となる。(2009.09.05)
C3H5(OH)3 。glycerine。グリセロールともいう。かすかに甘みのあるドロドロした3価のアルコール。以前は石鹸の廃液から精製していたが、コスト割れを起こし、現在では合成グリセリンと植物油グリセリンが主流。
化粧品の保湿成分、煙草の保湿剤、利尿薬、浣腸液などに使われる。皮膚への刺激が少ないので、アトピーのある場合は特に力強い味方となる。メンソレータム(メンタム)はグリセリンと重曹を混ぜたもの。(2008.09.01)
グリセリドと同義だが、食品業界では好んでこちらの呼び方を使うので、この項目を別にもうけ、主として食品関係について記述する。
3種のグリセリドのうち、モノグリセリドとジグリセリドには、乳化作用(界面活性作用)があるので、食品添加物のうち、疎水性の食品用乳化剤として食品に幅広く添加される。なお、トリグリセリドには乳化作用はない。
用途としては、マーガリンやホイップクリームなどの製造に使用されるケースが多い。作用としては乳化、起泡、消泡、粘着防止、静菌(細菌の増殖を抑える)などがある。また、化粧品にも添加される。
食品業界では、モノグリセリドとジグリセリドをあわせてモノグリセリドと呼ぶ習慣があり、更に厄介なことに、食品衛生法ではモノグリセリド誘導体とポリグリセリン脂肪酸エステルもグリセリン脂肪酸エステルとして認可されているので、名称の混乱にご注意。(2009.09.05)
glycyrrhizin。甘草の有効成分で、化学的にはトリテルペン配糖体に分類される。砂糖の約30倍から50倍の甘味を持つとされる。アスパルテームと異なり、熱に安定。甘味料として、醤油、リコリス菓子などに使われる。
アルドステロン様作用(血圧上昇、浮腫、低カリウム血症、ナトリウム・体液の貯留、体重増加等など)があるので1日最大配合量はグリチルリチン酸として200mgまでに制限されている。(2009.05.27)
”環境保護”団体グリーンピースの2006年年次報告書によると、1年間の総収入は283億円。どこからお金が入ってくるのだろう。(2008.04.06)
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