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青い直線

言葉は記憶の彼方へ(す行1頁目:すあ〜すな)

青い直線
  1. 膵液
  2. 水銀
  3. 水浸拘束ストレスラット
  4. 吹塵録
  5. スイセン
  6. 膵臓
  7. 水素結合
  8. 錐体外路症状
  9. スイッチOTC薬
  10. スイーツ脳
  11. 水道水の塩素消毒
  12. スイートコーン
  13. 水溶性
  14. 水溶性薬物
  15. 蘇芳
  16. スカ
  17. スカ色
  18. スカシバ
  19. スカベンジャー
  20. スカンポ
  21. スクロース
  22. 煤竹
  23. 煤竹色
  24. スズの相転移
  25. スターアップル
  26. ステアリン酸
  27. ステビア
  28. ステルス戦闘機
  29. ステルス・マーケテイング
  30. ステレオカメラ
  31. ステロイド
  32. ステロイドホルモン
  33. ストマイつんぼ
  34. ストロファンチジン
  35. 砂子細工
  36. 砂村丸茄子
青い直線

膵液

すいえき。膵臓で作られ、膵管を通して、十二指腸の乳頭部で分泌される。膵管は乳頭部の手前で総胆管と合流する。重炭酸塩を多く含み、pHは約8.5の塩基性で、酸性の内容物を中和する。この重炭酸塩は胃酸が作られたときに同時に生成し、血液循環により、膵臓へ運ばれたものに由来する。

消化酵素は、キモトリプシンやトリプシン、エラスターゼなどの蛋白質分解酵素、炭水化物の消化に働くアミラーゼ、脂質を分解するリパーゼなどを含む。これらの消化酵素は三代栄養成分の大まかな分解を行う。この段階で、蛋白質はオリゴペプチドに、デンプンマルトースに分解される。最終的な消化は、十二指腸に続く空腸で行われる。

膵液は常に分泌されているわけではない。食物がに入ると反射的に膵液の分泌が起こる。また、膵液の分泌を促進する作用のある消化管ホルモンには、セクレチンコレシストキニンがある。(2008.08.13)

水銀

すいぎん、Hg、mercury、quicksilver、原子番号80、常温で液体の金属。熱伝導は悪いが、電気はよく通す。相対的に原子核の陽子の数が多く、自由電子の放出が他の金属より少ないので、金属結合が弱い。従って、室温でも液体という変った性質を持つ。

水銀は他の金属の結晶の間に入り込み、他の金属を溶かしてしまう。そのような状態になったものをアマルガム(amalgams)と呼ぶ。(2008.08.24)

水浸拘束ストレスラット

ラットを板に縛り付け、首から下を37°Cの温水に付ける。ストレスによる胃・十二指腸潰瘍のモデル実験。抗潰瘍薬の有効性のスクリーニングなどに使う。ラットは泣き叫び、数時間で胃潰瘍ができる。(2008.12.13)

吹塵録

すいじんろく。1887年(明治20年)、薩摩出身の政治家で当時大蔵大臣であった松方正義(1835年(天保6年)〜1924年(大正13年))が勝海舟(1823年(文政6年)〜1899年(明治32年))に命じて江戸幕府の財政、人口、貨幣、軍事などに関する二次資料を集めた資料集を作らせ、その本を「吹塵録」と名付けた。全35冊。勝海舟全集(勁草書房)に収録されている。

集められる資料は何でもかんでも集め、ものによっては借り出して書写したという。(2009.05.21)

スイセン

ヒガンバナ科スイセン属。学名:Narcissus tazetta var.chinensis。アルカロイドとしては、アセチルコリンエステラーゼを阻害するガランタミン(galanthamin)、催吐作用があるリコリン(lycorine)、タゼッチン(tazettine)などを含み有毒。

チョウセンアサガオでは、根をゴボウと間違える例が知られているが、スイセンでは、球根をタマネギ(コタマネギ)、葉をニラと間違えることがあるので、ご注意。(2010.01.21)

膵臓

すいぞう。胃の後ろに位置する厚さ約3cm、長さ約15cmの分泌腺。小腸と違って、その位置は自覚しずらい。なお、膵炎など膵臓に何らかの異常があった場合には、内臓痛ではなく関連痛として、右肩が痛むことがある。

内分泌として、ランゲルハンス島のA細胞はグルカゴンを、B細胞はインスリンを、D細胞はソマトスタチン、PP細胞は膵ポリペプチドを合成分泌する。

外分泌としては、様々な消化酵素を含む膵液を分泌するが、この段階では消化酵素の多くはまだ活性を持たない前駆体として存在する。これは膵臓自身の自己消化(膵炎)を防ぐため。(2008.08.13)

水素結合

を例に説明する。H−O−Hで、水素原子の電子は、Oに引きつけられるので、Oは少しマイナスの、Hは少しプラスの電荷をおびている。そこで、Oは他の水分子のHと、Hは他の水分子のOと弱い力で引き合う。これが水素結合。小さな水分子が常温で液体でいられるのは、水素結合のせいである。この現象は水分子どうしに限らず、アルコール、有機酸、アミノ酸、蛋白質、DNA、アミン、糖類、ヌクレオチド、リン脂質ステロイドホルモン、ポリフェノール、ポリアミン、・・・色々な生体分子間に存在する。

分子量18の水が常温で液体なのは、水素結合のためである。アルコールや砂糖が水に溶けるのも水素結合の力である。生体内の化学反応、これをあつかう学問が生化学であるが、反応は例外なく水に溶けた物質同士でのみおこる。もちろん、水素結合が関与している。

蛇足。脂肪は白色脂肪細胞で、水を排除した粒子として存在している。このため、水素結合が生じにくいので脂肪を分解する酵素が作用しにくい。やせるためにカロリー摂取を制限すると、脂肪より先に筋肉がやせていく。(2007.4〜11)

錐体外路症状

すいたいがいろしょうじょう。医学用語。大脳基底核とその経路の障害によって生じる症状。抗精神病薬等の副作用として現れる錐体外路症状には、意識しないにも関わらず、口がもごもご動くなど、顔の筋肉や口、顎、舌、手足等が動く(ジスキネジア)。

満員電車等で遭遇したら、それとなく離れる。(2008.09.01)

スイッチOTC薬

近年使われるようになった言葉。”OTC”とは、”Over The Counter”を略した言葉で、”薬局のカウンター越し”という意味。購入に医師の処方箋が不要になり、誰でも薬局で買えるようになった薬のこと。医療費を抑制し、健康保険制度の崩壊を防ぐ効果があるとされる。胃潰瘍の治療薬、一部の睡眠導入薬、禁煙補助剤などがこれに該当する。

今まで使われてきた”大衆薬”と”スイッチOTC薬”をパッケージを見て区別するにはどうしたらいいか。パッケージには記されていない。あらかじめ薬に関する事典(ことてん)や、製薬会社、医療関係者のホームページ等で調べ、薬効と有害作用について確認しておくこと。

OTC薬で腹痛に有効なH2ブロッカーのなかには、副作用として肝臓の薬物代謝酵素を抑えるものがある。この薬と他の薬を併用すると、併用した薬の効果が強く出る可能性がある。スイッチOTC薬と他の薬や、”健康食品”、”サプリメント”を併用する場合は、素人では予測できないこともあるので、医師に相談すること。(2007.12.06)

スイーツ脳

単に、”スイーツ”と呼ばれることも多い。2ちゃんねるやブログで、2007年頃から使われるようになった言葉。マスメディア、特に、女性誌の特集記事を真に受けて、それに倣うことがお洒落だと勘違いしている女性のこと。単に、正しい情報を手に入れる能力に乏しく、だまされやすいだけだが。そういう人は、自分の価値を過剰評価する傾向が高いが、傍から見るとイタイだけ。この言葉は、そういう人は洋菓子やデザートのことをスイーツと呼ぶことに由来する。(2008.01.18)

水道水の塩素消毒

水道水の塩素消毒は、戦前では夏季か腸チフス、赤痢、コレラなど水源が原因となる伝染病流行時に行われ、普段は水の味が悪くなるので行われなかった。戦後はGHQの指示で、浄水場で2ppmに、水道の蛇口のところで残留濃度0.4ppmになるように塩素が注入された。この時点でも最終的に塩素が残留していなければならなかったことに注目。現在では、蛇口での残留塩素量が遊離塩素の場合は0.1ppm以上(結合塩素=クロラミンの場合は0.4ppm以上)残留しなければならないと定められいる。

”水道水”と”塩素”の2つのキーワードでググると、水道水を飲むと癌になるとか流産するとか喧伝して浄水器を売り込んだり、”塩素殺菌=何が何でも悪”という前提のもとにそれに同調する怪しげな”健康情報”が大量に引っ掛かってくる。なお、水道水の塩素が実際に健康を損なったという例は見当たらない。ペルーでは塩素による発癌のリスクを除外するため1991年に塩素殺菌をやめたところ、コレラに約80万人が感染し、約7,000人が死亡した。なお、塩素とともに悪役とされる水道水中のトリハロメタンの人間への影響についても、影響があるという結果は得られていない。(2008.10.30)

スイートコーン

英:sweet corn。トウモロコシの一品種。果粒は甘味が強く、茹でたり、焼いたり、蒸したり、時に生食する。収穫後、糖度の減少が速いので、急いで加工するか食べることが肝要。コーンスープやコーンフレークの原料ともなる。いずれも、果粒が未熟なうちに利用する。

スイートコーンの甘さに関与している糖類は、フラクトース(果糖)グルコース砂糖(ショ糖)マルトース(麦芽糖)などが知られているが、量的に多いのは砂糖(ショ糖)で、フラクトース(果糖)がそれに次ぐことが多い。

様々な品種があるが、次の3系統に大別される

甘味種(SU)
スイート。最も古くからある系統で、砂糖(ショ糖)が甘さの主力。爽やかな甘味がある。
高甘味種(SE)
ウルトラスイート。マルトース(麦芽糖)の甘さが中心。粒の皮が軟らかい。生食可能。
強甘味種(SH2)
スーパースイート。砂糖(ショ糖)が甘さの主力。現在の主力となっている系統。

異なる品種のスイートコーンを近くで栽培すると、トウモロコシは風媒花なので交雑して、質の異なる粒が混在し、商品価値がなくなる。現在人気が高く、多く栽培されている品種を挙げる。

ゴールドラッシュ
粒の金貨のような黄色と甘さと粒皮の柔らかさに特徴があり、生食も可能。
ハーモニーショコラ
皮が柔らかく、含まれる砂糖(ショ糖)フラクトース(果糖)のバランスが良いとされる。生食も可能。
味来(みらい)
平均糖度12度以上と甘味の強いスイートコーンで、生食も可能。
ピュアホワイト
粒が白く、平均糖度約15度と甘味が強い。
ピクニックコーン
糖度が高く、粒が小さい。冷やして食べるのに適している。

トウモロコシといえば、スイートコーンはまだ存在せず、甘味ゼロで、白、黄色、黒、紫などの色をした粒の混じったものを空腹を満たすために食べた(ワキシーコーン)世代なので、スイートコーンを食べる度にその甘さに恐怖に似た感覚を生じる。(2009.08.20)

水溶性

物質のに溶けやすい性質。水溶性の高い分子は、極性が高く、親水性が高く、疎水性は低い。有機化合物では、ヒドロキシ基(−OH)が多いほど水溶性は高くなる。

対義語は脂溶性。(2008.09.27)

水溶性薬物

すいようせいやくぶつ。最近使われる薬の全般的な傾向としては脂溶性薬物の割合が増加している。水溶性薬物に特徴的にみられる生体反応としては、体内に留まる時間が短い(血中半減期が短い)という点がまずあげられる。水溶性が高ければそのままの形で、或いは、肝臓の薬物代謝酵素が少し働いただけで腎臓から尿として排泄できる。

抗生物質には水溶性の高いものが多いが、化学的に修飾して水溶性を低下させ(脂溶性を高め)、内服間隔を長くしたものも多くなっている。(2008.09.27)

蘇芳

すおう。学名Caesalpinia sappan L.。インド南部、マレー半島などが原産のマメ科の小高木。日本には生育しない。花蘇芳(はなずおう、学名、Cercis chinensis)とは別種。心材から赤色の染料ブラジリンが取れ、その色は蘇芳色(甚三紅も参照のこと)と呼ばれる。(2008.11.09)

スカ

駄菓子屋のクジではずれ、つまり、”カス”のこと。野上も参照のこと。(2007.4〜11)

スカ色

横須賀線の車体の色のこと。クリーム1号と青15号(インクブルー)のあのツートンカラー。東海道線の湘南色と同様、両者はほぼ補色になっている。

クリーム1号。
HTML color code:d6bc96。
青15号(インクブルー)。
HTML color code:234059。

(2009.03.22)

スカシバ

ホバリングしながら蜜を吸う蛾。羽が透明なのでこの名がついた。ブドウスカシバは幼虫がヤマブドウの茎の中で成長する。釣りエサとしては、超高級品。オオスカシバは夏の終わり頃によく見かける。今朝(2007年10月18日)もアサガオの蜜を吸っていた。ハチドリと間違えることは、・・・・・ないか。

2008年10月10日朝7時頃、アメリカンブルーの蜜を吸っていた。(2007.4〜11)

スカベンジャー

scavenger。原義は掃除人、廃品回収業者だが、生物学分野では腐肉食動物(例:ハイエナ、シデムシ、ゴミムシダマシ)、化学分野では捕捉剤という意味にも使う。(2008.10.07)

スカンポ

イタドリ、スイバ(酸い葉)のこと。小学唱歌に歌われていた。若くて太そうな茎の皮をむいて食べると、酸っぱい味がする。この酸味はシュウ酸なので、味見程度に止めておいた方がよい。(2007.4〜11)

スクロース

英:sucrose。砂糖(蔗糖)のこと。仏:sucre(スークル)、独:Zucker(ズッカー) 例:Sie muessen mir keinen Zucker in den Arsch blasen(尻の穴に砂糖を入れないで).(2009.06.18)

煤竹

すすたけ。囲炉裏から立ち昇る煙は、竹を並べただけの天井のすき間から屋根裏に入り、煙出し(けむだし)から外へ出る。古い民家を解体すると、長期間煙で燻(いぶ)された竹が手にはいる。この竹の色を煤竹色という。竹工芸の貴重な材料になる。(2007.4〜11)

煤竹色

すすたけいろ、すすだけいろ。煤竹を参照のこと。淡い煤竹色を銀煤竹、緑がかったものを柳煤竹と呼ぶ。
HTML color code:5f5347。(2008.11.15)

スズの相転移

13.2°C以上で金属としての構造が安定(白色スズ)だが、これより下の温度では、相転移が起こり、灰色スズになる。この現象のことをスズペストといった時代もあった。この現象がスズ製の食器で起こると、光沢がなくなり、食器はボロボロになる。ショックだ。(2007.12.27)

スターアップル

亜熱帯で栽培される2種類の果物を、同じ名前で呼んでいるようだ。ひとつは横に切ると中心部に星型の模様が現れる。もう一つは、横に切ると切り口自体が星形をしているもの。後者なら食べたことはあるが、ポマトよりはましだが、少し甘酸っぱい味がするだけで、おいしくない。(2008.04.20)

ステアリン酸

stearic acid、CH(CH16COOH。炭素数18の動植物を通して最も普遍的に存在する飽和脂肪酸で、高級脂肪酸に属する。融点は約72°C。石鹸や化粧品の原料となるが、パルミチン酸との混合物が多く使われる。(2008.11.04)

ステビア

Stevia rebaudiana。南米原産のキク科の多年草。その葉から取ったエキスに甘味成分としてテルペノイドの配糖体を含み、砂糖の約200倍の甘味を持つので、アスパルテームの様に糖尿病食やその他食品の甘味料として使用される。主成分はステビオサイド(C386018)で、砂糖に似た甘みを持ち、他の糖と併用することが多い。

安全性が高いので、特に使用基準は定められていない。小腸で吸収されないので、発癌性があるという説は明確に否定できる。血糖値を低下させるという説があり、”健康飲料”にも使われているが、人間で有効性を証明した研究は見当たらない。(2008.11.29)

ステルス戦闘機

次世代戦闘機の選定作業が行われている。機密の問題から米国では、F−22の日本への売り渡しを拒否している。次世代戦闘機に必須の性能として、レーダーで捕捉されないこと、つまり、ステルス機であること。では、極めて高性能のステルス機はどうやって見つければ良いか。空をよく見れば飛行機雲で簡単に見つけられる。(2007.12.23)

ステルス・マーケテイング

ブログで特定商品を絶賛することにより、内緒に報酬を得る。この手法は2007年夏の時点では、米国で盛ん。いずれ、日本でも。

2008年8月、やけに”柿渋石鹸”をほめるブログを見つけた。ステルス・マーケテイングに該当するかどうかは、はっきりしないが。(2007.4〜11)

ステレオカメラ

stereo camera。2つのレンズで撮影するなどして、立体写真を効率よく撮影することのできるカメラ。フォーカスの調整や絞りの設定、シャッターの解放などは2つのレンズで連動している。現在、最も普及しているフレームは135フィルムを使ったリアリストサイズ(24×23mm)で、多数の中古品が流通している。コダックはリアリスト判のマウントサービスを2000年夏で終了してしまったが、このサイズ用のスライドフレームやステレオビューアーは新品でも市販されているので、フィルムの現像は長尺で受け取り、自分でマウントすればよい。

過去に、2度の立体写真のブームがあった。最初は日露戦争の頃。日本海海戦に挑む乃木将軍の立体写真まで現存する。もう1回は敗戦後の日本が高度成長を経験する少し前。日本は貧乏国であったので、贅沢品のカメラ、それも、ステレオカメラなどは流行する余地はなかった。

手元にあるのは、”Stereo Colorist”、TDC社(Three Dimension Company、ベルハウエルの子会社)製でレンズは”Rodenstock Stereo Trinar 1:3.5 f=35mm”。引き伸ばし機用レンズ(135mm愛用中)、メガネレンズなどで定評のある独ローデンシュトック社製のレンズとあって、描写が柔らかく、特に美人の撮影に向いている。ネガカラーフィルムで撮影して、何気ない顔して、”写真屋さん45”へ最短時間での同時プリントを申し込む。しばらく待つと、電話がかかってきて、うろたえた声で「おおお客さん、・・・・」。絶句してしまう。同時プリントの機械ではプリントできないので、よく見ると2枚置きに同じシーンが撮影されている。

もう1台手元にあるのは、120フィルム(ブローニー判)使用の旧ソ連製の”スプートニク”。一時期20万円位したが、ソ連崩壊とともに値崩れし、そのタイミングで購入したが、町の風景を撮影するには異常に目立つ。(2009.05.25)

ステロイド

英:steroids。ステロール(sterol)に似た化合物の総称。生物においては、多くの場合コレステロールから生合成される。ステロイドホルモン胆汁酸が代表的な化合物だが、生理活性のある天然物由来のステロイドによく似た化学合成の化合物もあり、抗炎症薬やホルモン剤として使われているものもある。(2010.02.21)

ステロイドホルモン

ホルモンには大きく分けて、ペプチドホルモン とステロイドホルモンがある。ステロイドホルモンはコレステロールから合成される。標的となる細胞のなかへ入り、そのホルモンを結合するタンパクにより核に運ばれ、特定の遺伝子の遺伝情報の発現を高めたり、低下させたりする。従って、作用が消失する、あるいは、発現するには少々時間がかかる。

ペプチドホルモンと違って、作り置きが効かないので、そのホルモンの合成と分泌を促すホルモンの刺激により、その都度新たに合成され、分泌がおこる。

戦乱などの激しいストレス、単品ダイエットや絶食などの過激なダイエットによりステロイドホルモンの合成が著しく低下することがある。この傾向は、特に、女性ホルモンで著しい。(2008.01.14)

ストマイつんぼ

それまで、サナトリウムで安静にするしか対処法がなかったが、大戦後、ストレプトマイシンという抗生物質のおかげで、国民病といわれていた結核が治癒可能となった。しかし、この抗生物質は腎臓の機能と聴覚を障害しやすいので、治癒後、耳の不自由な人がたくさん出た。この人々を、”ストマイつんぼ”と呼んだ。完全に死語。(2007.4〜11)

ストロファンチジン

strophanthidin。モロヘイヤの種に含まれるコレステロールを骨格に持つ強心配糖体で、ナトリウムポンプを阻害する。南米のクラーレ、アイヌのアコニチンと並んで、アフリカで矢毒に使われていた。

食べると心房細動を起こし、最悪の場合死に至る。1996年(平成8年)10月に牛が3頭死んだという実例もあるので、家庭菜園では栽培しない。敢えて栽培するならば、果実を傷つけないように細心の注意を払わなければならない。

この系統の毒素は薬としてではなく、心筋梗塞のモデルとして使われる。(2008.09.19)

砂子細工

すなございく。中東から中国を経て、奈良時代に日本に伝わった。を引いた和紙に、砂状の金銀を散らしたもの。ふすまや屏風絵など、大きなもので用いられる技法。「お星様キラキラ・・・金銀砂子」。(2007.4〜11)

砂村丸茄子

すなむらまるなす。江戸野菜。旧砂村(江東区北砂、南砂、東砂)で、栽培されていた小ぶりのナス。大消費地である江戸に近く、かつ、下肥の供給もたやすく受けられた。

砂村丸茄子は促成栽培された。江戸から出たゴミに土をかぶせ、ゴミの発酵で生じた熱で発芽させ、、高価だった油紙で蔽い、それでも温度が足りなければ、炭火で保温したという。この方法は、松本久四郎が寛文年間に考案したと伝わっている。このように手をかけたので、砂村丸茄子は非常に高価で、料亭向けだったようだ。輸送には、船が使われた。

沖積低地の砂村は1917年(大正6年)の沖津波で大きな被害を受け、砂村丸茄子の栽培は激減し、大戦中に品種が消滅した。砂村といえば、「人生劇場」で、小金井一家がいたのがここだった。(2008.04.28)

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