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青い直線

言葉は記憶の彼方へ(お行3頁目:おは〜おん)

青い直線
  1. 尾羽打ち枯らす
  2. おはぎとぼた餅
  3. お歯黒
  4. お化け煙突
  5. おばバカ
  6. オパーリン
  7. オピオイド
  8. オピオイド受容体
  9. 帯解き
  10. 「お前の母さん出臍!」
  11. 「お前ヘソねえじゃねえか!」
  12. おまんた囃子
  13. 御神酒
  14. 女郎花
  15. お目ざ
  16. お目もじ
  17. 親子鍋
  18. オリエンタルマスク
  19. オリゴ糖類
  20. オリゴペプチド
  21. オリーブ
  22. オリーブ核油
  23. オリーブ油
  24. オールセールスマン運動
  25. オレイン酸
  26. 尾鷲の傘
  27. 尾鷲ヒノキ
  28. 隠田
  29. オンドル
  30. オンリーさん
青い直線

尾羽打ち枯らす

おはうちからす。鷹狩りに使うタカの尾羽が傷つき、みすぼらしくなってしまった姿から、過去に栄光の座にあった人(羽振りが良かった人)が落ちぶれて、みすぼらしくなっている様子のこと。(2007.12.31)

おはぎとぼた餅

起源は黒米という古代米にあるという説がある。もち米にうるち米を混ぜて作るが、黒米の大部分はもち米である。春の彼岸に作るものをぼた餅、秋の彼岸はおはぎと区別することも多いが、同じもの。(2007.4〜11)

お歯黒

おはぐろ。当て字で鉄漿と書いて、おはぐろと読ませることもある。お歯黒は平安時代の中期までは山ブドウなどの酸味の強い果実や草木で歯を染めていたが、鉄の伝来とともに、タンニン酸第二鉄を使ったものに変遷してきたと考えられている。江戸時代には既婚女性が、鉄漿(鉄漿は当て字で、”かね”と読む)と五倍子粉(ふしこ、ごばいしこ)を混ぜて歯に塗り、歯を黒く染めた。この習慣は明治初期まで続いた。

鉄漿五倍子粉を加えると、鉄漿に含まれる酢酸第二鉄(Fe(CHCOO))と五倍子のタンニンとが反応して、黒色で水に不溶のタンニン酸第二鉄になる。これを歯に塗ったものがお歯黒。不溶性のものを歯に塗っただけなので、お歯黒は剥げやすい。そこで、数日に1回塗ることになる。

少年時代に観た白黒のチャンバラ映画では、既婚女性は眉毛を剃りお歯黒をつけていたが、気味の悪い顔だと思ったことを記憶している。しかし、長い眉毛に白い歯よりも、こちらの方が時代考証としては正しかった。(2009.05.01)

お化け煙突

おばけえんとつ。千住(東京都足立区千住桜木町35)の火力発電所の4本煙突のことで、老朽化のため1963年(昭和38年)5月に運転停止、1964年(昭和39年)2月撤去される。東京最古の火力発電所で、建設されたのは1925年(大正15年)1月。煙突の高さは約84m。千住のランドマークであった。戦後、平屋のバラックの密集する彼方に煙突の姿は遠くからでも望めた。なお、当時の東京の電力事情は供給が十分でなかった。1970年頃までは、”休電日”といって工場によって曜日を変えて稼働を停止していた。

名前の由来は4本の煙突が見る角度によって1本から4本に見えたためと言われている。その変化を効率よく見るには、常磐線の車窓が適していた。居ながらにして変化が楽しめた。(2008.11.05)

おばバカ

漢字で書くなら、”叔母馬鹿”または”伯母馬鹿”になる(おじとおばを参照のこと)。未婚の女性が甥や姪を溺愛すること。結婚しないまま、薹が立ち、あるいは少し古い言葉だが、”オールドミス”になり、あるいはもっと古い言葉では、”姥桜”とか”老嬢”になってしまい、孫を可愛がる感覚で甥や姪を可愛がるのだろうか。

対象となる甥や姪は、赤ん坊から高校生くらい。赤ん坊の場合は、本人が子育てを経験していないので、こわごわ扱う。長ずるにあたっては、ブランド物を貢ぎまくるという。お手軽なおばあちゃん気分を楽しんでいるのだろうか。

いつ頃から使われるようになった言葉か不明。2007年には使われていたようだが、2008年4月14日の「エキサイトニュース」でこの言葉が取り上げられて、”小ブレイク”。言葉として定着しないで欲しい。(2008.04.17)

オパーリン

アレクサンドル・イヴァノヴィッチ・オパーリン、1894年〜1980年。旧ソ連の生化学者。”コアセルベート”という小さな滴(しずく)が進化して無生物から生物ができたという仮説をを提唱した。 1955年11月に日本で講演したが、その録音を聞くと、ロシア語が全くわからないせいもあるが、講演していると言うよりは、”正体不明の動物が”吠えている”ように聞こえた。(2007.4〜11)

オピオイド

opioid。オピウム(阿片)に類似した物質なので、こう命名された。オピオイド受容体に結合して作用する。生理活性物質として脳内で作用している物質も、阿片などに含まれる生理作用のある化合物も区別せず、オピオイドと呼ぶ。

生理活性物質としては、エンドルフィン類(μ受容体)、エンケファリン類(δ受容体)、ダイノルフィン類(κ受容体)の三つに分類される。阿片に含まれるオピオイドについては、阿片アルカロイドを参照のこと。ランナーズハイ(長距離走で、走り出しは苦しいが、やがて気持ちが良くなる)に関与するというβエンドルフィンは脳内モルヒネといわれる。

実証されるまでには至っていないが、パチンコ依存症(777が揃う快感を忘れられず、サラ金で借金してまでパチンコをする)、DVの被害者なのに別れられない(暴力を受けると脳内でオピオイドがたくさん作られ、快感を感じるようになる)、キムチ依存症(唐辛子に含まれるカプサイシン血液脳関門 を通り大脳に達して、脳内のオピオイドを増加させるので、キムチの多食を止められなくなる)などにもオピオイドが関与していると言われている。(2007.12.22)

オピオイド受容体

脳・脊髄の一部の神経細胞の細胞膜に存在し、オピオイドが結合すると、その受容体に特有な反応を起こす。少なくとも4種類の受容体が存在する。

受容体の中には鎮痛に関与する受容体があるが、それと性質の似た受容体が別の神経細胞にあり、こちらは呼吸抑制に関与している。強力な鎮痛剤であるモルヒネによる中毒として、呼吸麻痺があるが、モルヒネの投与量が多すぎて、こちらの受容体にもモルヒネが結合して起こる。

上記の鎮痛作用以外に、この受容体はヘロインの著しい多幸感、頑固な便秘をきたす腸蠕動抑制(ちょうぜんどうよくせい)、幻覚や譫妄(せんもう)などの麻薬中毒の症状などにも関与している。(2007.12.22)

帯解き

おびとき。江戸時代にできたが、現在では死語に近い言葉。七五三のこと。7歳から着物に使っていた紐を帯に変えるので、帯解きと呼んだ。この言葉は主としてどこで使われていたのだろうか。少なくとも、東京では使われていた。(2009.03.22)

「お前の母さん出臍!」

おまえのかあさんでべそ。子供達の使っているのを目撃しないので、このフレーズは無くなったと思われる。1960年前後にはよく使われていた。喧嘩して負けた方が、相手がすぐには攻撃できない距離まで遠ざかり、このフレーズを叫んで逃げる。負け惜しみに言うが、”屋敷ブタ”などという言葉に比べれば可愛いものだ。(2007.12.12)

「お前ヘソねえじゃねえか!」

総合感冒薬(そうごうかんぼうやく)、”コルゲンコーワ”のマスコット、ケロちゃん(♀)コロちゃん(♂)に、1964年のTVCMで保積ぺぺが言った科白(せりふ)。今でも薬屋の店頭においてあるこのカエルは、すでに、1億匹以上作られたという。

ちなみに、この年、海外渡航が自由化されたが、円の持ち出しには強い制限があった。16才の私は、東京五輪(関連事項:東京五輪の前と後東京五輪と突貫工事東京五輪中の事件)で、アベベが裸足(はだし)で走っているのを見た。井上ひさし原作の「ひょっこりヒョウタン島」を見るために、放送のある日は早く帰った。CMでは、芦屋雁之助の「インド人もビックリ(SB食品)」も流行(はや)った。明日は今日より良くなると思っていた人が多かった時代。(2007.12.02)

おまんた囃子

三波春夫作詞作曲のロック調の歌謡曲で、1975年(昭和50年)発表。関東では騒然となったらしい。同年、NHK紅白歌合戦で歌ったが、曲の途中で金子辰雄アナは”おまんた”の意味をわざわざ解説したという。(2010.01.29)

御神酒

おみき。神社などにおいて、神にそなえた後の酒。参拝の後、ありがたくいただく。(2007.4〜11)

女郎花

オミナエシ。秋の七草のひとつ。(2007.4〜11)

お目ざ

いつ頃から使われている言葉かよくわからない。”お”で始まるので、女房言葉かも知れない。現在は、大人でも自分へのご褒美(ほうび)という感覚でこの言葉を使うこともあるようだが、もともとは、幼児が目を覚ましたときに食べさせるちょっとしたおいしいもの。目覚めにともない、起立・大腸反射、お目ざ、胃・結腸反射、おマルと出来事が連鎖する。(2007.12.15)

お目もじ

女房言葉で、お目にかかる、会うということ。男の言葉では、”お目通り”。(2007.4〜11)

親子鍋

おやこなべ。親子丼を作るための薄手の浅い鍋で、直径は親子丼のたねと等しい。フタはなく、取っ手は木製で、鍋に対して垂直より少し外を向いている。あると便利だが、雪平でも代用できる。(2007.4〜11)

おり。石灰岩地帯で育ったブドウから作られた赤ワインの中に、その熟成とともに生成される白い結晶。化学的実体は酒石酸カルシウムで、水にほとんど溶けない。以前、溶解度を調べないで購入したことがあった。しかも、500gビンで。使い道がないので試薬ビンの棚の奥に隠して置いた。なお、ワインの色素を含んだ固体は酒石酸水素カリウム。(2009.04.27)

オリエンタルマスク

Oriental mask。文字通り、日本、中国、朝鮮、タイ、その他アジアの国々の伝統的なお面を意味するが、その他の意味として、”日本人は微笑を絶やさないが、その本心はわかりずらい”ということを表現する際にも使われる。(2009.07.21)

オリゴ糖類

少糖類(しょうとうるい)ともいう。単糖類が少数結合したもの。(2007.12.16)

オリゴペプチド

oligopeptide。アミノ酸ペプチド結合でつながり、アミノ酸残基が30〜50くらいのペプチドのこと。

ペプチドと同義だが、オリゴペプチドという言葉はペプチドよりも残基数が少ない時に使う傾向が強い。(2008.08.13)

オリーブ

英名:olive、学名:Olea europea。モクセイ科オリーブ属の常緑中高木。結実させるには、自家受粉が困難なので2本以上隣接して植える。地中海沿岸が原産地とされ、葉が小さくて硬いので夏の乾燥に強いことは、中学社会科の地理で学ぶ地中海性気候のところに出てくる。栽培は、スペイン、イタリア、ギリシャなど、地中海沿岸で盛んで、日本では小豆島が有名。

果実を搾油して得られる油脂オリーブ油(olive oil)で、種子からのそれをオリーブ核油(olive kernel oil)と呼ぶ。(2009.09.25)

オリーブ核油

英名:olive kernel oil。オリーブ油オリーブの果実の果肉部分から搾油して得られる油脂だが、オリーブ核油は種子から有機溶媒で抽出して得られる。用途は、サラダ油、薬用、紡毛紡績、潤滑油、石鹸原料など。(2009.09.26)

オリーブ油

英名:olive oil。植物性油脂の多くは、栄養貯蔵部位でもある種子から抽出されるが、オリーブ油とアボガド油は果実の果肉部分から搾油される。脂肪酸は、70〜80%を不飽和脂肪酸であるオレイン酸が占める。リノール酸に比べて酸化しにくいので、加熱調理にも向いている。

バージン・オイルとは、果汁を搾って放置するだけで上澄みとして得られる油で、その中でも特に良質なものをエクストラ・バージン・オイルと称する。油に含まれる香り成分を失わないよう、ドレッシングのように加熱せずに使用する。

上記の搾りかすからヘキサンなどの有機溶媒を使用して搾油したものは、単にオリーブ・オイルと呼ばれる。香り成分に乏しいが価格が低いので、炒め物やテンプラなどの用途に惜しみなく使うことができる。

皮膚癌が怖いので今は流行らないが、海水浴で肌を焼く時に、綺麗に日焼けするように局法のオリーブ油を塗った。今はどうなんだろうか。(2009.09.26)

オールセールスマン運動

1971年(昭和46年)のドルショック、1973年(昭和48年)のオイルショックを契機に、経済が低迷していた時期に、多くのデパートの職場で行われた運動。 職務を無視して、事務職を含め全員にセールスのノルマを課し、売上増を目指した。ノルマを達成できなかった人が、問屋やメーカーなど、取引先に商品を買ってもらったため、短期的には売上は増した。しかし、売り場には客が買いたい商品より、問屋やメーカーが売りたい商品が幅を利かすことになり、魅力のない商品ぞろえに客足が更に遠退いてしまった。

現在では、うまくいかないことがわかっているので、そのような形の販売促進策は行われていないはず。一方、甘い見通しで事業を行い破綻した地方公共団体の絡んだ三セクの再建策として、未だにこのような運動が行われているらしい。(2008.08.21)

オレイン酸

oleic acid、C1834。1価の不飽和脂肪酸で、炭素数はリノール酸α−リノレン酸と同じ18だが、2重結合は1か所なので、それらの脂肪酸より酸化され難い。融点は16.3°C。n−9系列に属する。ヒトには合成経路があるので必須脂肪酸ではない。

オリーブオイルに特に多いが、植物だけでなく、鶏肉やウナギなどの動物油脂にも多く含まれる。酸化され難いので、高温での調理にも耐える。

関連事項:不飽和脂肪酸。(2008.09.24)

尾鷲の傘

年間降水量4,000mm以上を記録し、日本一雨が多いと言われる三重県南部にある尾鷲市(おわせし)では、生地が二重(ふたえ)になっていて強い雨でも雨粒を通さない傘を売っているという。これを購入して、時間雨量が50mmをこえる豪雨の中を平気な顔をして歩きたい。(2007.4〜11)

尾鷲ヒノキ

尾鷲(おわせ)ヒノキは、やせた土壌の急傾斜の土地に植えられている。そのため、生長が遅く年輪が緻密で固い。夏の終わりから秋に成長した部分が多いので、赤みを帯びて、樹脂を多く含み、光沢がある。(2007.4〜11)

隠田

おんでん、かくしだ、ほまち。密かに開墾・耕作して年貢を納めない田圃(たんぼ)のこと。奈良時代の荘園の始まりとともに固く禁止され、太閤検地や江戸時代の各藩による検地でも根絶することができず、明治の地租改正まで生き残った。義務教育の社会科の教科では、享保の改革において年貢が五公五民に引き上げられたと習うが、当時の人口構成から考えて、”一公四民”、即ち、大量に隠田が存在したと考えるのが合理的で、年貢の取り立ては苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)を極めたというのは嘘っぽい。

鎌倉街道沿いの宿場町であった原宿にも、隠田という地名が残っている。いつの時代にも、百姓は嘘つきでずるくてしぶとい存在であったのかも知れない。(2009.10.12)

オンドル

モンゴルで行われていた動物の糞が燃料の暖房。それを真似たのがオンドル。この方式は、気候の悪い韓半島でも必要だったのだろう。ただ、そのためにやたら木を切ってしまったので、洪水が多発した。不足した木材の代わりに練炭を使ったところ、今度は一酸化炭素中毒が多発した。現在では、ボイラーで温めた不凍液を循環させているという。(2007.4〜11)

オンリーさん

戦後できた言葉だが、今は死語。不特定の米兵を相手にする娼婦(パンパン)ではなく、特定の兵隊と同棲していた。オンリーさんを蔑視する言葉として、”屋敷ブタ”があった。子供のケンカで、「お前の姉ちゃん、屋敷ブタ!」などと、相手を罵倒した。(2007.4〜11)

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