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インド料理で使われる、ほのかな甘みのあるクリーム色の固形の油脂。カレー、チャパティをはじめ、ほとんどの料理に入っている。発酵バターからつくる。ベジタブルギーという名で、パーム油で代用することもある。(2008.09.02)
国鉄時代、優等列車に付いているトイレは、東海道新幹線で汚物をタンクに溜める仕組みができるまでは垂れ流しであった。具体的には、トイレはボットン便所で、トイレに入るとトイレの穴を通して線路が見えた。停車中にはトイレの使用は禁止され、走行中にのみ使った。その結果、大小便は霧状となって線路周辺にばらまかれた。
線路周辺の民家では、洗濯物に”黄色いシミ”がついた。保線に従事している人は、”運が悪い”と黄色い霧を全身で浴びた。現在では考えられない不潔な状態であり、赤痢などの伝染病を蔓延させる危険性があった。(2010.01.15)
木食い虫。昆虫網甲虫目キクイムシ科に属する昆虫の総称。本邦には約300種が棲息している。成虫、幼虫とも木材を食べる。中には菌と共生し、そのセルロース消化酵素を利用しているものもいる。基本的には森の生き物だが、森林害虫としてではなく、白アリのように家屋の木材を食害するものもいる。
建材に被害を及ぼすのは、主にヒラタキクイムシで、成虫は茶褐色で体長3〜8mm、南洋材のラワンが食害される例が多く、始めから穿孔して潜んでいるという。食害してできた穴から成虫が出る際に、穴の下に木材や糞の粉が小山をなすので発見される。多くの場合、新築家屋で発見されるので、施主はがっかりすることになる。(2009.07.12)
きくちなし。梔子色のように紅花と交染せず、梔子の実から作った染料のみで淡い黄色に染色したもの。この色名は延喜5年(905年)に、醍醐天皇の命により藤原時平らが編纂を始めた延喜式に見えるので、平安時代中期には既に使われていたと思われる。”口無し”にかけて、”不言色”とも呼ぶ HTML color code:fcd775。(2009.07.07) |
きくばん。新聞紙用の用紙サイズ、636×939mmを菊判というが、このサイズの用紙で作った本、152×218mmを菊判の本という。(2007.4〜11)
ぎさん。HCOOH。最も単純なカルボン酸。分子量が小さいので気化しやすい。ハチやアリの有毒成分のうちで、量が最も多いのがこの化合物。メチルアルコール(メタノール)中毒の原因物質でもある。(2008.10.15)
xanthan gum。トウモロコシ由来のデンプンなどでグラム陰性桿菌(グラム染色を参照のこと)のキサントモナス(Xanthomonas campestris)を培養し、その培地に出てきたグルコース、マンノース、グルクロン酸の2、2、1分子の繰返しで構成される多糖類が主成分。分子量は約200万から5000万。親水性が高く、添加した食品の粘度を増す。
増粘安定剤として、ドレッシング、各種たれ、佃煮、レトルト食品など幅広く食品に添加される。また、化粧品では乳液などの粘度を増加させるために添加される。
脳梗塞の後遺症や高齢のため嚥下能力が衰えると、食品を誤嚥して肺炎を起こすことがある。この状態はかなり危険で、入院加療を必要とすることが多く、最悪、死亡してしまう。そこで、食品にとろみをつける必要があり、この目的の添加物が市販されている。特にのど越しを楽しむ食品などでは食感を損なうが、人によっては一生やっかいになることになる。この目的のとろみ剤にはデンプン、デキストリンとともにキサンタンガムが繁用される。(2010.02.20)
xanthylic acid。C10H13N4O9P。別名、キサントシン5'−リン酸、キサントシン一リン酸。ヌクレオチド(核酸)のグループに属す。キサンチンにリボースが共有結合し、それにリン酸がエステル結合している。
5'体はグアニル酸に類似した旨味成分で、発酵によってグアニル酸より合成される。(2010.02.02)
アルカロイド に分類される。弱い興奮作用、気管支拡張作用(喘息の治療薬として使われる)、腎血管を拡張させ弱い利尿作用を持つ。カフェイン、テオフィリン、テオブロミン(チョコレートに含まれる)、アミノフィリン(水溶性を高めたもの)などがあるが、いずれも水に溶けにくい。この理由で、お茶やコーヒーは熱水で淹れる。その例外の水コーヒーも参照のこと。(2008.07.15)
きじゃくもよう。小紋や友禅などにつける模様。着尺地(大人用の着物1枚を仕立てる服地、11m強)の全体に模様が連続して繰り返される。仕立てる際には模様の連続性は無視する。格式は高くないので、普段着用。ただし、着尺模様の小紋に黒の羽織を組み合わせると略礼装になる。
対語は、絵羽模様、つけ下げ模様。(2008.09.28)
森の中でクマザサの落ち葉を食べ、8年ごとに大発生するヤスデ。八ヶ岳南麓のそれが名高い。大発生の際には、地面が見えないほどになる。ヤスデがつぶれてレールと車輪の間の摩擦が減ってしまうので、小海線が不通になることもある。私が目撃したのは1976年、前回は2000年なので、2008年の初秋に見られるかも知れない(追記:9月に出現した)。
この現象は八ヶ岳名物の一つだが、その他の名物として縞枯山の縞枯がある。(2007.4〜11)
きしゅぶっしん。仏教の言葉。やっていることは鬼のようだが、慈悲にみちた仏の心でやっていること。外科手術に例えられることが多い。(2007.4〜11)
労働基準署、労働基準監督署の略語。業界用語。(2009.10.05)
きしょうてんけつ。物語の形式のひとつ。”起”は物語の発端、”承”でそれが進展し、”転”で一転事態は流動して、”結”でめでたしめでたし大団円で終わる。安定感はあるが、少し古くさい感じはする。典型的な起承転結は、4コマ漫画に多い。
高校の国語の時間に習った例。「京の五条の糸屋の娘(起)、姉は十六妹は十四(承)、諸国大名は刀で殺し(転)、糸屋の娘は目で殺す(結)」(2007.4〜11)
毎年桜の季節になると、”季節の便り”のように韓国の新聞にはソメイヨシノの韓国起源説が掲載される。1939年に提唱され、現在は遺伝子レベルでも否定されている小泉説が基になっていると思われる。韓国の新聞がウリナラチラシと呼ばれる要因の一つでもある。
【2009年3月29日済州トゥデー:日本の国花、王桜の世界唯一の自生地は済州】 桜と菜の花が咲き始め、済州は派手な春を迎えている。28日、済州大進入路に桜がゆたかでみごとに咲いて空いっぱいに花の波がゆれている。
日本の国花としてよく知られた王桜の自生地は済州。特に済州(三多島)には王桜を含む山桜、観音桜、漢拏桜、上溝桜など10余種類が自生して、世界的に王桜の唯一の故郷は済州だ。
今年、桜は地球温暖化現象で十日ほど早く咲いた。そんなせいなのか3月中旬から花芽を噴き出し始め、空に向かって眩しいざわめきで一杯だ。済州ではこれを素材にした王桜花祭りが毎年、開かれている。来る4日から8日まで済州市市民福祉タウン一帯で菜の花祭りとともに開かれる。−以下略−
王桜(朝鮮語:ワンボッコッ)は済州島に自生するソメイヨシノに似た桜とされているが、現在では絶滅したという説がある。なお、この島でもソメイヨシノの植林は盛んに行われてきた。(2009.04.03)
キセルは、煙草や阿片を吸引するのに使われてきた。火皿とそれに続く曲線部分の雁首(がんくび)と、吸い口は真鍮などの金属でできているが、両者をつなぐ羅宇(らう)は竹でできている。そこで、定期券などを利用して、乗車区間の途中をタダで乗る不正乗車のことをいう。この言葉は、キセルを使う人が減り、乗車券の発券システムの改善にともない、死語になろうとしている。(2007.4〜11)
xerogel。ゲルから水分が失われたもの。寒天、高野豆腐、板ゼラチン等。水を加えると膨潤し、ゲルに戻る。紙おむつもキセロゲルを応用した製品である。(2008.08.26)
キーセン(朝鮮語)。現在この言葉はあまり使われない。李氏朝鮮時代には、妓生は宗主国である明や清の使者を接待する女性を指した。身分は「妓生庁」と言う役所に所属する公務員であった。日韓併合後にも、制度としては日本の公娼制度にならい変化したが、名前や接待の仕方は存続した。
朴正煕大統領の時代(1963〜1979年)には、朝鮮戦争の復興費用捻出のため、政府主導で「妓生庁」が復活して再び国営となり、外貨獲得に貢献した(当時はGDPの約20%が売春から得られた。韓国の刑事政策研究院の2003年の調査でも約4%。この値から、現在でも20歳以上の韓国女性の25人に1人が娼婦であることになる。)。日本からの観光客にも、国営妓生が対応した。”漢江の奇跡”の後には、好景気のためなり手が減少したという。
2004年に性売買特別法が施行され、売春は違法となった(日本では、売春防止法は成立が1956年5月21日、施行は1958年4月1日)。それに伴い、米国、オーストラリア、日本への遠征売春が盛んになり、売春や不法滞在で逮捕され、強制送還される女性が続出している。また最近では、売春で生活費を稼ぎながらの留学が増えて、”気軽に売春をする若い女性”が問題視されているという。
京ク新聞2008年5月2日:韓国女性二千人余り、米国に密入国させて売春店に売った組職50人摘発。
美容師チェ某さん(25・女)は2年前、あるインターネット広告を見つけた。アメリカで月給1000万ウォンを保障する美容室の働き口を紹介してくれるという魅力的な内容だった。アメリカビザのないチェさんはブローカーらに教えられて観光客を装い、カナダに入ってからアメリカに密入国することに成功した。
しかし、国境を越えるやいなやチェさんの連れて行かれた所は現地の韓人が運営する性売買店だった。その店の主人は「斡旋ブローカーに身代金1500万ウォンを先に渡した。」とチェさんを部屋に監禁した後、性売買を強要した。チェさんは様々な苦労のあげく、半年後に性売買店を脱出、韓国に帰って来たが精神的なショックで今でも病院の世話になっている。
警察庁国際犯罪捜査隊は2日、韓国女性2000人余りをアメリカに密入国させて性売買店に売ったブローカー、チャン某(49)ら3組職13人を性売買斡旋などの行為に関する法律違反の容疑で狗束し、37人を非狗束立件した。彼らの誘いに騙された20〜30代の女性は、アメリカの国境線を越えるためにカナダ・メキシコ等の国から深夜に山を越えたり、国境守備隊と命がけの隠れんぼをしたことが確認された。
チャン容疑者らは米国ロサンゼルスとカナダのバンクーバー・トロントなどを舞台に米国密入国組職をきっちりと動かしていた。韓国での募集役から密入国案内役-運送役-職業ブローカーまで組織員の役割を細分した。彼らはアメリカ人が東洋女性の顔をあまり区別できない点を利用して就業女性たちと印象や着衣が似ているパスポートを出入国審査に提出して女性たちを密入国させた。また警備が疎かな夜遅くや夜明けに羅針盤と無線機・先端夜間透視装備などを利用して国境近くの山を越えたりした。
密入国過程で死亡事故まで発生したことがある。2003年8月カナダのトロント近隣で韓国女性たちを乗せた車がアメリカ国境警備隊の逮捕を避けて逃げる途中、転覆して女性1人が死亡した事件にもチャン一党が関わっていたことが確認された。一部の女性たちは密入国の最中にブローカーに性暴行にあっている。今回の捜査は米国土安保部、カナダ警察との協力して行なわれた。国際犯罪捜査隊カン・インゾク警正(警視)は「メキシコ等では相変らずいくつかの性売買斡旋組職が活動していることが把握され、インターポールと協力するなど捜査網を広げている。」と説明した。
1970年代、韓国へ行って、男3人でロッテホテルを予約したら、スイートが三つ取ってあって、予約の変更で往生したことがある。フロントの人は、売春目的以外でも韓国に来る人がいるという事を、どうしても理解できなかったようだ。(2008.05.18)
きっそうさん、valeric acid。示性式CH3(CH2)3COOHの低級脂肪酸。足の裏の臭い。吉草酸は室温で、足の裏や靴下から蒸発する。悪臭防止法で規制されている。小説では、原田 宗典の「スメル男」の臭い。
吉草とは、欧州原産のセイヨウカノコソウ (Valeriana officinalis L.) というハーブのこと。(2008.10.19)
在来工法(木造軸組構法)で、グリ石の上に築く鉄筋入りのコンクリート部分が基礎で、その上に乗っている横倒しの柱のようなものを土台という。なお、基礎と土台の間はアンカーボルトでつながっている。(2010.03.01)
木立煙草。南米原産のナス科 の低木。学名は”Nicotiana glauca”だが、ニコチンを含むかどうか不明。4月から10月にかけて、淡黄色の筒状の花。(2008.07.15)
きちがい。2チャンネル用語で狂人のこと。知的障害者を”池沼”と呼ぶのと同様に、差別用語の使用を一応は避ける。(2008.10.23)
チョウセンアサガオの別名。この名前から、入っている成分に幻覚作用があると誤解して、ご飯に種子を振りかけて食べ、集団中毒した中学生がいた。(2007.4〜11)
きつえんほう。ニコチンをその標的器官である脳へどのような方法で到達させるかで、喫煙法は次の三つに分類できる。
上記の方法の共通点は、毛細血管からの吸収なので肝臓を通らずに血液に入ること。血液は、〈心臓→動脈→組織(脳)→静脈→心臓→肺動脈→肺→肺静脈→心臓→〉の順に循環している。煙を吸引して肺の毛細血管から吸収する方法では、〈肺→肺静脈→心臓→動脈→〉の経路で組織(脳)に到達する。この方法によれば、煙を吸ってから約2〜3秒後には脳に達する。(2007.12.24)
気遣いしたり、遠慮をしなくていい人。気楽につきあえる人。逆の意味にとっている人が多く、会話の中でこの言葉を使ったために、誤解を受けることがある。(2007.4〜11)
きはだ、きわだ。黄膚(肌)とも書く。学名:Phellodendron amurense。ミカン科キハダ属の落葉高木で、初夏に小さな黄色い花をつける。樹皮の内側が鮮やかな黄色なので、こう名付けられた。
樹皮を煎じて布や和紙、和菓子の染色(黄蘗色)に、また、「黄檗」という名の生薬の原料ともなる。染料としては、飛鳥時代から使われていたらしい。なお、禅宗の一派に、精進料理で名高い黄蘗宗(おうばくしゅう)がある。その名の由来についてはよく分からないが、経典に使う紙を虫除けの効果があるとされる黄蘗で染めたことからきているのかも知れない。(2009.07.05)
きはだいろ。黄蘗の樹皮を煎じ、灰汁(あく)で媒染する。赤味の少ない黄色に染まる。防虫効果もあるとされ、しばしば、写経用の紙を染めるのに用いられた。 HTML color code:f9f06f。(2009.07.05) |
1970年代、コンピューターのプログラムは、”パンチカード”に穴をあけて、それをリーダーに読みとらせていた。簡単なプログラムでも、大量のカードに穴をあけなければならなかった。その穴をあける道具、穿孔機(せんこうき)のオペレーターが”キーパンチャー”であった。そのような作業はなくなったが、この言葉は残り、データーをコンピューターに入力するという職種に変化した。(2007.12.04)
正式には、”キマロキ編成”。蒸気機関車で除雪していた1960年代の言葉。現在では、死語となっている。
名寄公園(名寄市)と小樽市総合博物館(鉄道・科学・歴史館)で動態保存されているらしい。(2010.01.24)
きむすめ。バージンのこと。神社の巫女(みこ)さんは生娘が努めることになっているが、現在では、結婚前の女性であれば薹が立っていても良いらしい。(2007.4〜11)
唐辛子は中南米原産で、豊臣秀吉の朝鮮征伐の際に朝鮮半島へ伝わった。キムチが作られるようになったのはそれ以降(1592年以降)。キムチは身分の卑しい人々の食べ物とされていたためか、いつから作られていたかについては、文献がほとんどない。九州の一地方の船乗りの郷土料理であったという説もある。
唐辛子の辛味成分はカプサイシン。辛味は舌ではなくて脳内で痛みとして感じる。痛みを感じると脳内麻薬が分泌され、この刺激に対して脳が快感をおぼえ、キムチをやめられなくなるという説もある。また、カプサイシンは血液脳関門を通り抜けて大脳へ達する。大量に食べるのは避けた方が良さそうだ。
”韓国式”キムチを作るときには大量にグルタミン酸を加える。それが乳酸発酵の過程でGABAに変化するので、”韓国式”キムチには大量のGABAが含まれる。しかし、カプサイシンとは異なり、GABAは血液脳関門を通らないので、脳の変調を起こすという問題はないようだ。
カプサイシンと痛みに関する研究から、カプサゼピンが見つかった。新しいタイプの鎮痛剤の開発に道が開けた。モルヒネの無効な末期癌の痛みを抑える新薬ができるかも知れない。韓国では、”優秀な国民食”としてのキムチに関する研究が盛んに行われているようだが、いずれの研究も、”キムチは体に良い”という大前提があって、それから外れた研究は行われていないようだ。(2007.4〜11)
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