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ぎゃくせいせっけん。普通の石鹸は陰イオン界面活性剤だが、逆性石鹸は陽イオン界面活性剤。洗浄効果はほとんどない。一般の細菌には有効だが、ウイルスや芽胞菌には無効。逆性石鹸を使ったらよく洗い流さないと、次のステップで使う石鹸の洗浄力を弱めてしまう。(2008.09.08)
ぎゃくてんしゃこうそ。DNAの遺伝情報をRNAに伝えることを転写(transcription)といい、このステップに関与する酵素をRNAポリメラーゼという。セントラルドグマで、遺伝情報の流れはDNAからRNAへの一方向とされていたが、遺伝情報をRNAの形で保持しているタイプのウイルス(後にレトロウイルスと命名される)では、セントラルドグマに反して、RNAからDNAに遺伝情報が伝えられる。この過程を転写に対して逆転写と呼び、関与する酵素を逆転写酵素と呼ぶ。逆転写酵素が発見されたのは1970年。
制限酵素とこの酵素を使うことにより、遺伝子工学が誕生した。HIVウイルスもレトロウイルスであり、逆転写酵素に関する研究はエイズ治療薬開発の鍵ともなっている。(2008.09.12)
熱帯に生育する低木。この木のイモはタピオカの原料となるが、青酸配糖体を含むので、毒を抜かなくてはならない。毒抜きが不十分なタピオカで、インドネシアの学校給食では20名もの死者が出ている。タピオカの購入には要注意。(2007.4〜11)
仏語:la casserole。ソースパン、シチュー鍋、シチュー、その形から劇場などで使用するフットライト用の投光器のこと、スラングでは”密告”や”売春婦”という意味もあるようだが、当方は品行方正なので使用実態についてはよく分からない。
その鍋をキャセロールと呼ぶための条件としては、硬い肉をトロ火で煮込んで柔らかくするために使われ、重い蓋が付属している厚手の両手鍋で、そのままオーブンに入れられるもの。材質はステンレス、鉄、ホーロー、耐熱ガラス、陶磁器などで、オーブンに対応しているためか、形は平たいものが多い。
la casseroléeでは、”(ソースパンやシチュー鍋に)一杯”という意味になる。(2009.11.02)
別名:チョン顔、ニダ顔。キャプテン→センチョウ→チョウセン。ある業界の隠語で、のっぺりとしていて、頬骨が出ていて、ややつり目の顔を指す侮蔑語。プテキャン→キャプテンの用法もあり。(2009.06.19)
Canola oil。菜種油はセイヨウアブラナの種子から採取していた。キャノーラ油はアブラナを品種改良してカナダで育成されたキャノーラという品種(Canolaは”カナダの”という意味)から採油された油脂のこと。 キャノーラの特徴として、エルカ酸を殆ど含まず、グルコシノレートの含量は低くなっている。エルカ酸は心機能への悪影響があり、グルコシノレートは甲状腺肥大や甲状腺腫を引き起こすとされていた。そのため、米国ではそれらの化合物を含む菜種油の食用は禁止されていたが、キャノーラ油については1985年に食用油として認可された。
キャノーラ油に含まれる不飽和脂肪酸は、それまで約40%含まれていたエルカ酸は痕跡程度に減少し、オレイン酸が約50%、リノール酸が約25〜30%、α−リノレン酸が約6〜9%となっている。従って、従来の菜種油とキャノーラ油とは全く異なる油脂と考えた方がよさそうだ。
日本では、菜種油は平安時代から灯油としても、食用油としても使われてきた。その絞りかすも、発酵させて肥料(油粕)に活用された。美濃の油商人斎藤道三などは戦国大名となった。長期間菜種油を摂取してきた日本人に、そのための健康被害があったという話は聞いたことがない。しかし、このことは日本の菜種油が安全であることを意味するものではない。それは、西洋人に比べて日本人の油の摂取量が少なかったので有害作用が現れなかっただけである可能性も否定できないから。(2009.06.19)
きゃら。沈香のなかで特に質の良い香木を伽羅という。伽羅にはたっぷりと樹脂がしみ込んでいるので、黒っぽい色をしている。伽羅のなかでも特に良いものは、1g数万円する。また、ある程度大きくて、何らかの個性の認められる香木には、”風流”な名前がつけられる。例えば、正倉院御物で、国宝の「蘭奢待」のように。誰がその名をつけるかというと、早い者勝ち。
家康は伽羅のコレクターでもあり、何度も東南アジアへ伽羅を買い付ける船を出した。家康の遺品には、約10kgの伽羅が含まれていたという。伽羅を発掘するために東南アジアでは、現地の人がジャングルにわけいって探しているが、新たな発見は難しい。現存する伽羅の最大の保有国は日本。
購入にあたっては、伽羅を分割するために使ったノコギリのおが屑も、無駄にすることなく引き取る。(2007.12.19)
別名キャリコ(英語、calico)。平織りの綿布のことで、主産地はインドのダッカであったが、英国の産業革命に伴い、英国が主産地となった。それまでは、東インド会社がインドのカリカット港から輸出した。カリカットが訛ってキャラコとなった。
日本では、布の裏を糊加工した薄手の白い綿布のことをキャラコと呼び、足袋、ステテコ、体育祭やデモ行進の際のゼッケン、交通安全の横断幕などに使われる。糊加工してあるので、ポスターカラーがにじまない。(2008.10.22)
(2009.07.29)
きゅうこうしょく。備荒食ともいう。飢饉を凌ぐための食糧。サツマイモ、彼岸花の根、野麦、どんぐり、ワラビの根、ソテツの赤い実、トチの実、などなど。これらの中には、常食にできない理由があって、有毒な配糖体(アルカロイド)を含むものが多いので、十分水に晒すなどしないと中毒する。
ある山小屋の番人の言葉。「毒があろうと何だろうと、2度あく抜きをすれば何でも食べられる。サルオガセでも。」。サルオガセはたまたまそこに生えていただけ。(2008.09.17)
きゅうそねこをかむ。弱いものでも、追いつめると命をかけて戦いを挑むことがある。弱いものいじめはいけないよということ。
ラットのウイスター今道という系統はおとなしいので、多分、窮鼠猫を噛まないと思う。ところが、フィッシャーという系統は興奮しやすいので、窮鼠にならなくても猫を噛むような気がする。(2007.4〜11)
きゅうでんび。電力不足に対処するため、戦前から戦後にかけて業種ごとに曜日を決めて仕事を休んだ。全国的に行われたらしい。その日のことを休電日と言ったが、ネットで調べても理容業界が月曜日に休みが多いのはそのためだという話は多いが、それ以外のデータはほとんど見当たらない。私の記憶では、少なくとも1968年(昭和43年)までは行われていたが、それ以上は詳らかでない。(2008.11.05)
ぎゅうにゅう。”加工乳”や”乳飲料”ではなく、”成分無調整”のものを牛乳と呼ぶ。ビン牛乳の場合、ビン上部の汚れを防ぐビニールカバーは紫色。搾乳以後の処理には以下の種類がある。
無殺菌:牛舎、搾乳器、流通過程などを厳密に管理し、殺菌処理を行わない牛乳。高価で、入手は極めて困難。
低温殺菌:62〜65°Cで、30分程度処理をして殺菌。パスツールが考案した。パスツールより前に、日本酒では”火入れ”という同じ目的の技法が行われていた。表示を読んで入手する、やや高価。
超高温殺菌:沸騰しないように高圧のもとで、120〜130°C、2〜3秒間殺菌する。殺菌する前に、予備加熱を行うが、このとき牛乳に焦げた香りがつく。外気にふれない状態で超高温処理をするので、乳脂肪分は酸化されない。この牛乳を飲みなれた人には、同じ乳脂肪濃度でも、飲み比べないとわからない差だが、低温殺菌牛乳は薄く感じるらしい。日本では、最もポピュラーで、スーパーの目玉商品はこれ。
ホモジナイズド:高圧で脂肪粒子を砕き、保存中に乳脂肪分が分離して浮き上がってくるのを防ぐ。静かに置いておいても、均一な状態が保たれる。低温殺菌、超高温殺菌を問わずほとんどがこの処理を行ったもの。
ノンホモジナイズド:上記の操作を行っていない。当然脂肪分が上部にたまっているので、飲む前に振ることが製造者によって推奨されている。こちらの方が栄養分の腸からの吸収が良いという説があるが、どういう方法で実証したのか不明。無殺菌牛乳ほどではないが、入手は困難。
低温殺菌、ノンホモジナイズド牛乳のパックは静かにあけて、乳脂肪分の高い上部の牛乳を先に飲むのが好き。(2007.4〜11)
GHQの要請で、1946年(昭和21年)8月10日、教育刷新審議会令(昭和21年勅令第373号)に基づき設立された内閣総理大臣所管の組織。当初は38名で発足した。教育基本法、六三三制などを立案・審議した。1949年(昭和24年)6月に「教育刷新審議会」と改称され、1952年(昭和27年)6月6日廃止。
その議事録は、「教育刷新委員会 教育刷新審議会 会議録」(全13巻、日本近代教育史料研究会 編)として岩波書店から、2006年12月に出版されている。(2009.07.18)
教育刷新委員会が1946年(昭和21年)11月29日の第13回総会で採択し、同年12月27日に建議した。教育基本法(Basic Act on Education)の原型となった。
一 教育基本法を制定する必要があると認めたこと。
二 教育理念は、おおよそ左記のようなものとして、教育基本法の中に、教育の目的、教育の方針としてとりいれること。
- 1 教育の目的
- 教育は、人間性の開発をめざし、民主的平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義とを愛し、個人の尊厳をたつとび、勤労と協和とを重んずる、心身共に健康な国民の育成を期するにあること。
- 2 教育の方針
- 教育の目的は、あらゆる機会とあらゆる場とを通じて実現されなければならない。この目的を達成するためには、教育の自律性と学問の自由とを尊重し、現実との関連を考慮しつつ、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力とによつて、文化の創造と発展とに貢献するように努めなければならないこと。
三 教育基本法には、この法律の制定の由来、趣旨を明らかにするため、前文を付することとし、その内容はおおむね左のようなものとすること。
- 従来の教育が画一的で形式に流れた欠陥を明らかにすること。
- 新憲法の改正に伴う民主的文化国家の建設が教育の力にまつことをのべ、新教育の方向を示すこと。
- この法律と憲法及び他の教育法令との関係を明らかにすること。
- 教育刷新に対する国民の覚悟をのべること。
四 教育基本法の各条項として、おおむね左の事項をとりいれ、新憲法の趣旨を敷えんするとともに、これらの事項につき原則を明示すること。
- 教育の機会均等
- 義務教育
- 女子教育
- 社会教育
- 政治教育
- 宗教教育
- 学校の性格
- 教員の身分
- 教育行政
五 前項に示した教育基本法の各条項の内容については総会、各特別委員会の審議の結果をとり入れること。
六 文部省において、右の趣旨に則つて、教育基本法案を作成されること。
(2009.08.07)
公職選挙法と教育公務員特例法で禁じられている。一方、日本国籍を持たない人の選挙活動については、明確な禁止規定はないようだ(外国人の選挙運動を参照のこと)。
教職員等の選挙運動の禁止等について 14文科初第一〇四七号
平成一五年一月二七日
各都道府県・指定都市教育委員会教育長あて
文部科学省初等中等教育局長通知教職員等の選挙運動の禁止等について
公務員は、全体の奉仕者であって一部の奉仕者ではなく、その政治的中立性を確保するとともに、行政の公正な運営の確保を図る必要があることは言うまでもありません。
特に、教育公務員(校長、教頭、教諭、助教諭、養護教諭、養護助教諭、常勤及び再任用短時間勤務講師、実習助手、寄宿舎指導員)については、教育の政治的中立性の原則に基づき、学校において特定の政党の指示又は反対のために政治的活動をすることは禁止され、さらに選挙運動等の政治的行為の制限等についても公職選挙法及び教育公務員特例法に特別の定めがなされているところです。
−以下略−
文部科学省は2009年7月22日、上記と同様の局長通知を全国の教育委員会に出した。(2009.08.22)
ぎょうこてんこうか。純粋な溶媒(例えば純水)に比べ、溶質(例えば塩化ナトリウム)が溶けていると凝固点(水が氷る温度)が低くなる現象。この現象を利用して、様々な産業分野で様々な製品が作り出される。(2007.4〜11)
きょうさんごさんけ。強酸御三家とは、塩酸、硝酸、硫酸のこと(勝手に決めさせていただいた)。分家として、リン酸(H3PO4)と辛酸もどうかと考えている。(2008.06.02)
カツギ屋専用の車両。千葉のおばさん達が農作物や自家製の漬物を担いで乗り込む。間違えて乗り込んでしまうと、女性専用車両に紛れ込んだ男のような扱いを受けるらしい。1日1本で、京成線の成田(7時56分発)、佐倉(8時09分発)方面から運行され、最後部の1両が専用車両となる。日暮里駅では、午前9時41分発となる。(2009.08.15)
ジギタリス、ジギトキシンなどのうっ血性心不全や不整脈の治療に使われる薬は、心臓の拍動を強める作用があるので、強心配糖体と呼ばれる。(2007.4〜11)
原子どうしの結合で、互いの最外殻の電子軌道を共有する。イオン結合とともに分子を作る結合のうち、最も強い。
分子間力も含めた大まかな結合の強さは、共有結合(=配位結合)≒イオン結合>金属結合>>水素結合 >>van der Waals力>>引力(重力)の順となる。(2008.07.10)
ぎょうよこ。業務上横領罪のこと。公務員では、100万円を越えると実刑になることが多いとか。(2007.4〜11)
きょくせい。分子の持つ性質の1つで、極性を持つ持たないで、極性分子と無極性分子という分類法もある。極性とは、分子全体としての電気的な片寄りのこと。
その分子に極性があるかどうかの判断には、構成する個々の原子の電気陰性度が参考になる。
H2、O2、N2などの気体は同じ原子で構成されるので、電気陰性度は等しく、無極性分子となる。CO2(二酸化炭素)は酸素原子に電子がひかれるので、電気的な片寄りはあるが、分子全体としては片寄りが対称なので、無極性分子。CH4(メタン)も同様。
代表的な極性分子H2Oについては水の項を参照のこと。HCl(塩化水素)、NH3(アンモニア)、メチルアルコール、エチルアルコール、酢酸なども極性が高い。脂肪酸も極性分子だが、分子量が大きくなるにつれ、極性は弱くなる。一般に、極性分子は極性溶媒に溶解しやすいが、無極性溶媒には溶解しにくい。(2008.08.28)
きょくそう。英語では”climax(クライマックス)”。植物生態学の用語。ある裸地に植物が生え、次第に複雑な植物相へと変化(遷移)すると、その土地に最も適した森となり、樹木の更新が起こっても、樹種の変化が見られなくなる。そういう状態を”極相”と呼ぶ。どんな森になるかは、その土地の属する気候帯や標高による。
極相の森では、光合成に使われる二酸化炭素の量と、幹や葉の呼吸で発生する二酸化炭素の量は等しい。従って、よく発達した森林には二酸化炭素の吸収効果はない。
例:縞枯山のシラビソ・オオシラビソ林、白神山地のブナ林、四万十川(しまんとがわ)流域の照葉樹林、信州上田湯ノ丸山のヒメコマツ。
まるで極相の照葉樹林のように見える明治神宮の森は、”杉林とすべし”という大隈重信の意見に対し、”大気汚染にも負けない森を”という意見が採用され、様々な樹種を植林した結果、現在の森ができた。極相林ではない。(2008.07.10)
きょくりょう。医薬品の過量による事故を防止する目的で決められていた成人に対する毒薬および劇薬の最大投与量のことで、第十二改正日本薬局方(1991年(平成3年)3月25日厚生省告示第51号)で削除された。徐々に死語になりつつある言葉。
”極量”の廃止に伴い、WHO3段階除痛ラダーの実践や、サリンや農薬などの有機リン剤中毒の際のアトロピンを使った治療(症状が消えるまで、上限を定めず投与を続ける)がやり易くなった。(2008.09.23)
ぎょくろ。収穫前2か月頃より、日光を遮って栽培し、煎茶に加工したもの。こうすることにより、渋みのもとであるタンニンが減少し、テアニンの含量が高まるので、旨みが増す。手間もかかり、収穫は年1回になるので、高価。 玉露の原型は、天保6年(1835年)、六代目山本山の山本嘉兵衛が、宇治において考案した。(2008.07.16)
KIOSK。鉄道弘済会を参照のこと。(2008.01.07)
きょだいはいがまい。胚芽の重さが通常の品種の3〜4倍あり、GABA(ギャバ)の含量が高いので、”脳の血流が活発になる”、”血圧降下作用がある”、”健康に良い”などと喧伝されているが、GABAはBBB(血液脳関門)を通過できないので、その様な効果は期待できない。
代表的な品種に、「はいみのる」、「はいいぶき」、「恋あずさ」、「カミアカリ」等がある。玄米食、発芽玄米食、1合(約150g)に15gの巨大胚芽米を加えて炊飯が推奨されている。(2009.03.31)
学名、Muntiacus reevesi。中国東南部と台湾に棲息する小型のシカ。毛皮をセーム皮に加工するが、キョンセームはセーム皮の中で、最高級品とされる。
千葉県では、勝浦市にあったフラミンゴショーで有名だった”行川アイランド(1964年8月13日〜2001年8月31日)”から逃げたキョンが増殖し、畑の作物を荒らしている。05年には特定外来生物に指定された。07年3月末時点の県内の推定棲息数は約3,400頭で、房総半島中部から南部の鴨川市などで棲息が確認された。(2008.09.13)
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