サイトマップ // C言語講座言葉は記憶の彼方へ5・9α・ω附録1

青い直線

言葉は記憶の彼方へ(α-ω)

青い直線
  1. α−グルコシダーゼ
  2. α−グルコシダーゼ阻害薬
  3. α症候群
  4. α線
  5. α−リノレン酸
  6. β線
  7. γ-カルボキシグルタミン酸
  8. γ線
  9. γ-リノレン酸
青い直線

α−グルコシダーゼ

α−glucosidase。二糖類を2つの単糖類に加水分解する消化酵素。膵臓から外分泌される酵素と、小腸、その中でも特に、空腸の粘膜に存在するものとがある。この酵素により、二糖類はグルコースフラクトースなどに分解されたのち、吸収される。

この酵素は二糖類の消化以外にも、配糖体の分解にも働く。例えば、青酸配糖体を含むものを食べると、この化合物はα−グルコシダーゼにより分解され、青酸が発生し、最悪、死に至る。

U型糖尿病患者においては、食後の高血糖を防止するため、この酵素の阻害薬を内服することがある。食後、胃の内容物が空腸に到着した時には、すでに酵素の活性が抑えられている状態にするため、この薬は食事の前に内服しておく。(2008.07.23)

α−グルコシダーゼ阻害薬

食後の高血糖を防ぐため、α−グルコシダーゼ阻害薬をU型糖尿病患者に投与することがある。食事の直前に内服する。食後では効果はほとんどない。

この薬によって血糖値が下がり過ぎた場合、飴をなめても効果はない。なぜなら、この薬によって、二糖類である砂糖を消化できなくなっているため。この薬で起こる低血糖には、グルコースをなめる。

なお、個人差はあるが、人によっては吸収できなくなった糖類小腸の腸内細菌が利用し、大量の二酸化炭素が発生し、おならの回数が異常に増える。

糖の吸収を抑制するので、この薬にはやせる効果があると考えられたこともあったが、この薬の阻害する酵素は空腸の粘膜に多く分布しているが、ここで糖の吸収が抑えられても、抑えられた糖は別の形で吸収されるので、摂取カロリーの減少には結びつかない。すなわち、ダイエット効果はないことが明らかになっている。(2008.07.23)

α症候群

”権勢症候群(げんせいしょうこうぐん)”ともいう。アルファとは親のことを指す。自分の方が飼い主、あるいは、飼われている家族よりも上位にあると勘違いしている犬の起こす問題行動。飼い主に牙をむく、大小便は所かまわず、家具を壊す、無駄吠え、威嚇するなど。

優柔不断な飼い主で、悪いことは悪いとすぐ叱らず、叱り方にも一貫性がないと、そうなりやすいという。叱るときは叱る。きちんと躾(しつ)ける。

アルファ症候群人間とか、アルファ症候群国家などもありそうだ。(2008.07.22)

α線

あるふぁせん。原子核の崩壊に伴い発生する放射線(α線、β線γ線中性子線)の1つ。実体はヘリウムの原子核で、2個の陽子と2個の中性子からなる。ヘリウムから2個の電子が失われたものと同じなので、2eの電荷を有する。

ヘリウムの原子核は大きいので他の原子核に衝突する確率が高く、空気中では数mmしか飛ぶことができない。停止すると、運動エネルギーの一部が光エネルギーに変わるので、暗い所にウランなどα線を出す物質を置いておくと、かすかに光る。

放射線源から放射されたα線を皮膚で受けても、皮膚の表面で止まるので、β線と違って、皮膚が損傷される恐れは少ない。α線による被爆では体内被曝が問題となる。α線源を裸で扱う際には、吸い込まないように注意する。(2008.07.29)

α−リノレン酸

alpha-linolenic acid、C1729COH。分子量278.44、融点−11°C。9、12、15の位置の3か所に2重結合のある不飽和脂肪酸。15位の2重結合はメチル末端から数えると3の位置なので、n−3系列あるいはオメガ−3系列の脂肪酸ということもある。炭素数の等しいリノール酸とともに必須脂肪酸である。体内では、食事由来のα−リノレン酸の一部が代謝され、エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)が合成される。 分子量の割に融点が低いのは、2重結合が3か所もあるからで、それだけ酸化変質しやすいので、保存には注意が必要。

1980年頃は”リノール酸が健康に良い”と盛んに言われていたが、リノール酸は炎症やアレルギーに関与するオータコイドの材料になることが分かってきて、最近の流行では”α−リノレン酸が健康に良い”に変わってきている。オータコイドの原料は細胞膜に存在するので、リノール酸を沢山摂ったからと言って、細胞膜のリノール酸由来成分が増えるとは考えにくく、また、オータコイドの合成は必要に応じて調節されているので、リノール酸とアレルギーは無関係と推察される。また、同じ理由で、α−リノレン酸を沢山摂ってもアレルギー症状は軽減しないだろう。アレルギーには抗アレルギー薬が有効である。

α−リノレン酸は亜麻仁油エゴマ油、魚油に多く含まれる。(2008.09.21)

β線

べーたーせん。原子核の崩壊に伴い発生する放射線(α線、β線、γ線中性子線)の1つ。実体は電子で、発生したものが普通の電子の場合はβ陽電子はβと記述する。

空気中を数cmから数10cm飛ぶ。皮膚に当たると約1mmまでに止まる。その際、β線の持つエネルギー が熱エネルギーに変化するので、火傷を負うことがある。軽度の被爆で皮膚が黒くなる。

β線を測定するには、蛍光物質を溶かした有機溶媒に試料を入れて、単位時間当たり何回光ったかをシンチレーションカウンターという測定器を使って求めるが、低レベルとはいえ、汚染された有機溶媒の後処理(あとしょり)は厄介なので、替わりに、チェレンコフ光を発する数を測定することもある。

放射線としてはエネルギーがそれほど強くなく、簡単に遮蔽できるので、それほど厄介なものではない。(2008.07.29)

γ-カルボキシグルタミン酸

このアミノ酸の3文字略号はGla。蛋白合成の後にグルタミン酸残基が修飾されてできる。このアミノ酸は2つカルボキシ基(−COOH)を持っており、余分なカルボキシ基を付加するにはビタミンKが必須。

生体内でγ-カルボキシグルタミン酸残基を含む蛋白質には、肝臓で合成され血液凝固に関与するプロトロンビン、及び、骨の破骨細胞が合成するオステオカルシンの2種が知られるのみ。いづれもCa2+イオンを結合する。合成にビタミンKが必要なので、ビタミンK依存性蛋白質に分類されたり、前者ではビタミンK依存性凝固因子とも呼ばれる。(2008.08.22)

γ線

がんまーせん。電磁波のなかで、波長が非常に短く、約10pm(ピコメートル、国際単位系の接頭辞 を参照)よりも短いものをいう。原子核の崩壊に伴い、陽子、中性子線α線(ヘリウムの原子核)、β線(電子)などと共に放出される。ガンマ線が消滅すると、電子陽電子が同数生成する。

透過性が高いので、厄介な放射線。遮蔽には鉛、鉄、コンクリートなどが使用される。DNAに当たると、γ線の電離作用によりDNAが損傷し、細胞を傷害したり癌の発症率が高まる(放射線被爆を参照のこと)。

131I(ヨード131、半減期約8日)は甲状腺腫瘍やバセドー病の治療に使われる。甲状腺ホルモン 生成に必要なヨードは、体内に取り込まれると、大部分が甲状腺に集まるが、131Iが崩壊するときに出るγ線による体内被曝で甲状腺腫瘍をたたく。

原子炉の内部には125I、131Iなどの放射性ヨードが蓄積している。そこで大きな放射能漏れ事故に備えて、ヨード剤が原子力発電所のある地域には備蓄されている。放射性でないヨード剤を内服することで、事故により体内に取り込まれた放射性ヨードをより速く排出させるためである。なお、千葉県は世界最大のヨード産地。(2008.07.29)

γ-リノレン酸

γ-linolenic acid、略称GLA、C1830。C6、C9、C12位に2重結合がある。α−リノレン酸の異性体で、ヒトではリノール酸から水素原子が2個とれて、2重結合が1個増えて合成されるが、不足しがちなので、必須脂肪酸に分類されることもある。アラキドン酸やロイコトリエンなどに代謝される。

乳脂肪には含まれるが、キャノーラ油、オリーブ油、大豆油、トウモロコシ油、紅花油などにはほとんど含まれない。

”月見草オイル”はγ-リノレン酸を多く含み、健康食品として痩身効果や豊胸効果がうたわれているものがあるが、その様な効果は認められず、「薬事法」や「不当景品類及び不当表示防止法」に違反しているものがある(1985年6月28日、薬監第38号)ので御注意。

関連事項:不飽和脂肪酸。(2008.09.24)

青い直線

/* (C) 2007- YFプロ. All Rights Reserved. */    提供:C言語講座−それ自体コンパイルできる教材を使った講座です−

青い直線

サイトマップ // C言語講座言葉は記憶の彼方へ5・9α・ω附録1