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エネルギーという用語は中学理科で初めて出てくるが、とてもわかりにくい。その原因はエネルギーは形を変えるせいだと思う。
エネルギーには、光エネルギー、位置エネルギー、化学エネルギー、運動エネルギー、熱エネルギー、原子力エネルギーなどがある。例えば、高いところにある水には位置エネルギーがあり、ダムを落ちていく間に運動エネルギーに変化する。それを発電機で電気エネルギーに変換する。電気器具を使うと最終的にエネルギーは熱エネルギーとなる。また、ブレーキをかけると、タイヤのゴムと道路の間の摩擦で車は止まるが、エネルギーはここでも最終的には熱エネルギーになる。
要は、エネルギーは最終的に熱エネルギーに変化して、宇宙空間へ拡散していくということ。(2007.4〜11)
英:ebonite。黒檀(Diospyros ebenum)に材質が似ているのでエボナイトと命名された。生ゴムを徹底的に加硫処理して硬化させたもの。黒色をしていて、非常に硬く、耐酸性、耐アルカリ性、絶縁性にも優れている。プラスチック全盛の時代を迎える前の天然樹脂。現在でも、万年筆の軸、楽器のマウスピースに使われているようだ。今、手元にある万年筆を見たら、”MONTBLANC-MEISTERSTUCK No149”とある。これもエボナイト製だろうか。
中学理科の静電気の実験では、エボナイトを使っているようだが、アクリル製の棒で代用しているかも知れない。(2009.11.10)
emulsion。乳濁液(にゅうだくえき)ということもある。分散媒、分散質ともに液体のコロイド分散系のこと。系の安定化に働く物質を乳化剤(emulsifier)と呼ぶ。分散媒が水で分散質が油の場合(O/W型)、逆に、分散媒が油で分散質が水の場合(W/O型)は乳化剤が必要になる。サスペンジョンも参照のこと。
例:牛乳、マヨネーズ、マーガリン、木工用ボンド、乳液。(2008.07.19)
膵臓から外分泌される消化酵素の1つ。小腸でトリプシンにより活性化され、結合組織の弾性線維エラスチンを特異的に加水分解する。
膵臓以外にも、白血球、血小板、大動脈などにも存在する。白血球のエラスターゼは、白血球の細胞内では貪食した細菌を分解、細胞外へは炎症の起こっている部位に放出され、微生物、異物を分解する。(2008.08.14)
コイル型の蛋白質。エラスチンは成熟すると弾力性に富み、ゴムのように伸び縮みする弾性繊維となる。エラスチンにはデスモシンとイソデスモシンという黄色のアミノ酸が存在するので、エラスチンに富んだ組織は黄色く見える。
弾性繊維は結合組織のうち、弾性組織と呼ばれるものに多く存在する。エラスチンを多く含む弾性組織は、皮膚、肺、動脈、弾性軟骨、黄色靭帯、陰茎(おちんちん)など。
エラスチンは分子量約7万のトロポエラスチンとして分泌され、フィブリリンなどの糖蛋白質と結合して、成熟した弾力性に富んだエラスチンのネットワーク(網目状構造)ができあがる。
エラスチンを構成するアミノ酸を見ると、グリシン、アラニン等の水に溶けにくいアミノ酸を約80%、プロリンを約10%含み、かなり変わったアミノ酸組成をしている。しかし、いずれのアミノ酸も、どんな蛋白質にも普遍的に存在し、かつ、必須アミノ酸ではないので、不足することはあり得ない。また、エラスチン特有のアミノ酸、デスモシンとイソデスモシンについては、それらはエラスチンのネットワークの形成に重要ではあるが、膵臓から外分泌される消化酵素エラスターゼで分解され、尿中に排泄されるので、エラスチンを食べたからと言って、それらのアミノ酸を補ったことにはならない。
エラスチンを多く含む組織は硬いので、食用に適さず、捨てているケースが多い。ここからエラスチンを抽出して、”健康食品”、”美容成分”として売り出せば、原価が安いだけ、利幅は大きくなると考えられる。(2008.08.15)
erucic acid、C21H41COOH。二重結合が1か所ある不飽和脂肪酸。エルシン酸とも呼ばれる。アブラナ科植物の種子に多く含まれる。
過去には菜種油にエルカ酸は約50%含まれていたが、真偽の程はわからないが心機能への悪影響の可能性が問題視されて、カナダでエルカ酸をほとんど含まない品種(キャノーラ種)が開発された(キャノーラ油を参照)。日本でも1992年頃から菜種油はこの品種から絞られるようになったので、エルカ酸は事実上菜種油には存在しない。その分オレイン酸が増加し、品種によってはα−リノレン酸の含量も減少している。
無責任な健康情報を鵜呑みにして、エルカ酸を毒の一種と考えている人が、未だに実在する。(2008.11.02)
eV。エネルギーの単位。 1V(ボルト)の電位差で電子1つが得る(加速される)エネルギーを、1eV(電子ボルト、エレクトロンボルト)という。1 eV のCODATA推奨値は、1.60217733×10−19 J。
素粒子の質量を表わすのにも使うことがある。エネルギーを質量に換算すると 1eVは、1.783×10−36kg。
この単位は、さまざまな分野で使われるので、大きさの守備範囲が広い。そこで、国際単位系の接頭辞を付けて使うことが多い。例:keV(ケブ)、MeV(メブ)、GeV(ジェブ)、TeV(テブ)、DeV(デブ)。(2008.04.25)
えんかすいそ。化学式はHCl。常温常圧で無色透明、強い刺激臭のある気体。10ppm以上で目や鼻に痛みを感じる。水に溶けやすく、0°Cで100gの水に82.31gまで溶ける。水溶液を塩酸と呼ぶ。
有毒で、時々、タンクローリーの事故や、工場でタンクを洗浄する際などで中毒事故が起きている。吸い込むと、目、鼻、喉(のど)の粘膜が傷害される。1000ppm以上の塩化水素にさらされると数分間で死亡する。
大気中の塩化水素は、海水由来の塩化ナトリウム粒子と二酸化窒素(NO2)が反応して生じたり、火災、火山ガス、塩化ビニルが燃焼して発生したものなどがある。東京都では”大気汚染地図情報(速報値)”で1時間ごとにWeb上で大気汚染の原因物質などの空気中濃度を発表しているが大気中の塩化水素濃度のデーターはない。なお、発表しているのは、二酸化窒素(NO2)、浮遊粒子状物質(SPM)、光化学オキシダント(Ox)、二酸化硫黄(SO2)、一酸化炭素(CO)、一酸化窒素(NO)、窒素酸化物(NOx)、メタン(CH4)、非メタン炭化水素(NMHC)、気温、湿度、風速。短期的には光化学スモッグや黄砂に見舞われている際には有用と思われる。ブックマークに入れておくことを勧める。(2008.04.12)
幼児言葉で、「お座り」のこと。その語源については、縁側に使われる縁甲(縁甲板の省略形)に腰掛けるからという説があるようだ。
”おちんこま”は徳島の方言で、”えんこ”のこと。(2009.11.12)
えんこういた。建築用語。和風建築で、縁側、廊下などの床に張る床材のこと。由緒ある和式では、檜、杉、松材が使われる。雌実(めすざね)と雄実(おすざね)をかみ合わせる本実加工(ほんざねかこう)という方法で施行するので、釘が見えない。反りを防止するため、現在では無垢材の縁甲板はほとんど使われない。
「縁甲板には雑巾掛けが良く似合う」。床には縁甲板、壁には羽目板だが、現在は、フローリングとサイディングが一般的。(2009.11.11)
えんこうばん。カメの甲羅は背中を覆う背甲と腹部を覆う腹甲のふたつの甲羅からできているが、背甲を縁取っているのが縁甲板で、12対存在している。なお、縁甲板(1)(えんこういた)は建築用語。(2009.11.11)
えんこうきんこう。遠くの国とは親しく交歓し、近くの国へは攻撃をしかけるという外交の姿勢。中国戦国時代に范雎(はんしょ)が唱えた。中国とその属国であった韓国、北朝鮮はこれでやっている。日本は、”遠くの親戚より近くの友達”を基本にして、しくじってきたと思う。
なお、”遠くの親戚より近くの質屋(地域誌「谷中・根津・千駄木」38号 )”というフレーズもある。(2007.12.13)
えんさん。強酸御三家 の一員。化学式はHCl、塩化水素と同じ。塩化水素は水に非常に溶けやすい気体で、その水溶液が塩酸。 塩酸は強酸(強電解質)で、ほとんど100%が電離している。濃塩酸の濃度は、約37重量%で、これは約12Mの濃度となるが、ビンのフタをあけると塩化水素として散逸してしまうので、正確ではない。また、その際、塩化水素ガスを吸わないように注意しなければならない。
30年ほど前の話だが、発展途上国では、純度の高い塩酸、硝酸、硫酸などの強酸類が輸送の関係で入手できないので、まともな化学実験ができないという。現在ではどうなっているのだろうか。(2008.04.12)
演算(えんざん)は難しそうだ。偏微分方程式(へんびぶんほうていしき)とか。演算子(えんざんし)として、ギリシャ文字にとどまらず色々な記号が使われている。英語では、”operate”と”calculate”の違いなんだろうか。よく分からないが、数学と算数の違いくらいの違いなのか。(2007.4〜11)
えんじいろ。黒味がかった深紅で、カイガラムシから作った染料で染めるとこの色になる。ワセダのスクールカラー。東大のそれと比べて見ても、野暮ったい。 HTML color code:b3424a。(2008.06.10) |
体育館の床にマッチ棒をばらまく。後は考えて下さい。(2007.4〜11)
0≦1≦の範囲の乱数を沢山つくる。後は考えて下さい。(2007.4〜11)
えんずい。脳の一部で、大脳と脊髄との橋渡しを行っているだけでなく、生存に必要な基本的な機能の中枢がある。呼吸、咳、心臓拍動の亢進と抑制、血管収縮と拡張、消化の調節、嘔吐、目の反射、発汗などの調節に関与している。
プロの殺し屋は、大脳ではなく、延髄をねらって狙撃する。(2007.12.23)
えんそさんHClO3。塩素の酸化物のひとつで、酸化数は+5。 水道用消毒剤、二酸化塩素及び次亜塩素酸ナトリウムの分解産物のひとつ。次亜塩素酸ナトリウムの長期保管で増加することも知られている。発癌性は不明で、大量摂取で赤血球にダメージを与える可能性がある。塩素酸により、実際に健康被害が起きたという例は聞かない。水道水への残留の基準値は0.6mg/l以下。
水道水の塩素消毒も参照のこと。(2009.08.05)
塩素はハロゲン元素。1価の陰イオンとなり、NaCl、KCl、MgCl2、CaCl2などの塩の構成要素になるばかりでなく、酸化されて陽イオンにもなる。
化学式 化合物名 酸化数 Cl2O 一酸化二塩素(亜酸化塩素) +1 Cl2O3 三酸化二塩素 +3 ClO2 二酸化塩素 +4 Cl2O4 四酸化二塩素 +4 Cl2O6 六酸化二塩素 +6 Cl2O7 七酸化二塩素 +7
(2008.04.22)
enterochromaffin cells。EC細胞、腸クロマフィン細胞、腸クロム親和性細胞などの呼び名がある。”entero”は小腸、”chrom”は顕微鏡標本を染色する重クロム酸カリウムを指し、”affin ”は好きという意味で、”chromaffin”で、重クロム酸カリウムで良く染まるということ。そういう顆粒が細胞内に存在しているので染まるのだが、そういう細胞を一般的にクロマフィン細胞と呼び、副腎髄質と、胃、小腸、膀胱、前立腺の粘膜に存在が知られている。
エンテロクロマフィン細胞は内分泌細胞で、小腸内に有毒な物質が入ってきたことを検知し、神経伝達物質のセロトニンを産生、分泌する。その結果、下痢をきたし毒物は体外へ速やかに排泄される。同時に、延髄の嘔吐中枢を刺激し、胃の内容物を吐き出させる。有毒な物質とは、摂取した食物由来のものや食中毒の原因菌が腸内で生産した毒素など。
パニック障害や欝病に使われるSSRIやSNRIは長期に渡って内服する薬だが、これらの薬によってセロトニンの作用が強く出るため、飲み始めの1週間程度は下痢が起こりやすくなる。個人差はあるが、やがて慣れて下痢は治まるという。
ES細胞は胚性幹細胞(embryonic stem cells)のことで、混同しないように。(2007.4〜11)
えんぱく。油彩でも使われる白色顔料。古くは日本画でも使われたが、現在は使わない。主成分は、塩基性炭酸鉛(2PbCO3・Pb(OH)2)。古代ローマ時代には、鉛の板を酢酸の蒸気にあてて生成する炭酸鉛を使った。この方法は、日本へは16世紀に中国から伝わったと言われ、江戸時代には白粉にも使用された。
炭酸鉛と異なり、クエン酸鉛は白色顔料としては使われないが、電子染色に用いられる。(2008.08.12)
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