サイトマップ // C言語講座>言葉は記憶の彼方へ>はん←ひあ→ひと→ふあ
N-アセチルグルコサミン とグルクロン酸が交互に結合して構成される巨大な多糖。グリコサミノグリカンに分類されるが、コンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパラン硫酸 などと異なり、硫酸化されず、糖蛋白質の構成要素ともならない。細胞外マトリックスとして様々な臓器に存在するが、特に、軟骨では主要な構成要素の1つとなっている。
医療分野で外科的に使用されたり、化粧品の保湿成分としても利用される。 ヒアルロン酸をサプリメントとして摂取しても、単糖類にまで分解されるので、軟骨形成促進、美容効果などの効能は認められていない。(2008.09.10)
水溶液がイオンに解離しない界面活性剤。溶液のpHに拘わらず使用できるが、共存する電解質の影響を受けやすい。食品用乳化剤、化粧品用乳化剤として用いられる。代表的な化合物に脂肪酸エステル類がある。この系統の化合物では、エーテル結合に関与している酸素と水分子との間の水素結合によって水溶性となっている。
生化学分野で繁用されるTriton X-100はこの系統に属する。
関連事項:界面活性剤の分類(2009.06.14)
biotin。吉草酸の誘導体で、別名ビタミンB7、水溶性ビタミンに分類される。生体内ではカルボキシラーゼの補酵素として働く。日本人の栄養所要量は成人で30μg(10−6g)とされているが、腸内細菌が合成したものを利用するので、菌交代症以外では不足する可能性はほとんどない。
栄養学的な面ではさほど重要な化合物ではないが、ビオチンはアビジンと不可逆的といっていい程に強固に、かつ、特異的に結合する。それを利用した生化学、臨床検査分野などにおけるABC法とも呼ばれる鋭敏な分析法が開発、実用化され、更に、新しいタイプの癌の化学療法への応用がなされている。この方法では、分析対象の蛋白質が1pg(10−12g)あれば充分検出可能となる。(2009.09.03)
”ピカイチ”。花札遊びの際、手札(手元に配られる札)のうち1枚だけ20文の札で他はカス札となっている手役のこと。「奴の語学力はこの学校でピカ一だ」などと使う。
20文札が二枚あると、”ピカ二”、三枚あると”ピカ三”、四枚では”ピカ四”という。ピカ五はありません。(2007.4〜11)
ひかりりょうほう。強い光を浴びる療法。鬱病、特に、冬に多く見られる”冬季鬱病”に有効とされる。結果として、大脳の覚醒に関与する延髄の幾つかの放散系ニューロンを興奮させると考えられる。用語の混乱が見られる。ググったら、以下の結果となった(2010年1月28日アクセス)。
用語 件数 光療法 約993000 光線療法 約124000 光治療 約4330000 光セラピー 約1300000 フォトセラピー 約892000 リュミノテラピー 約36000 リュミノセラピー 約15800 ルミノテラピ 約2700 ルミノセラピー 約1450
”リュミノ・・・”という言葉は、近年、某フランス人が照射器具の宣伝をしていて、それに幾つかの”健康器具業者”が乗っかって、コピペしているためと思われる。(2010.01.28)
ひかれもののこうた。江戸時代、裸馬にのせられ、刑場に引かれて行く者が、平気な顔で鼻歌を歌うこと。いつまでも、負け惜しみをぐづぐづ言って、強がっている者のこと。泪橋も参照のこと。(2007.4〜11)
両切煙草のショートピースの缶のような真っ青な空の色。今はどうか知らないが、1970年代は氷とピーカンが南極土産の定番だった。 HTML color code:0033ff。(2007.4〜11) |
ヒガンバナ。別名は、マンジシャゲ、ユウレイバナ、シビトバナ、ハカバナ、カジバナ、カエンソウなど、1,000以上あるらしい。中国からの帰化植物。球根にリコリンやリコレミンなどの有毒なアルカロイドを含む。飢饉の時には球根を粉にして、水にさらして毒を抜いてから食べたという。
「花は葉を知らず 葉は花を知らず」詠み人知らず。
(2007.4〜11)
1991年から、ロンドンでホームレスの自立を助けるために発行されてきた雑誌。ホームレスだけが売ることができる。2003年からは日本でも発行されている。2007年10月に、日本でも黒字になった模様。単なる炊き出しとは異なる活動。実際、ホームレスから脱した方もいるという。(2008.01.10)
JR東日本上野駅の高架になっていない13番線から17番線のこと。角度によっては全体を見通すことができる。正式な名称は「地平ホーム」で、日本には珍しい「頭端式ホーム」、あるいは、「櫛形ホーム」となっている。主として、東北本線と常磐線の特急、寝台列車が発着する。
新幹線の開業前、夜の低いホームは”東北への玄関口”、”都落ち”、”お国訛り”、”出稼ぎ”、”集団就職”、”薄暗い”、”ジメジメ”、”低い”などの言葉が支配していた。(2008.09.05)
ひぎつね。無料で高性能のブラウザのひとつであるMozilla Firefox(Fx)を日本語に直訳した言葉だが、主として2チャンネルで使われる。2008年6月17日(米国時間)のバージョン3のリリース後、この言葉は急速に広まった。(2009.05.16)
乾麺(かんめん)をゆでるとき、吹きこぼれそうになったらさす水のこと。(2007.4〜11)
ひぐれ。[ピーカン]→[暁鼠]→[ドーンピンク]→[茜色]→[ミッドナイトブルー]→[夜明造巣鳥]。夜明けも楽しんで下さい。(2008.07.30)
ひっこう。宛名や賞状を毛筆で書く職業。(2008.05.09)
ひこうきぐも。航空機の排気に含まれる小さな粒子を芯にしてできる雲のこと。飛行機雲が現れると、上空に湿った空気が入ってきたことになるので、雨が近いと言われている。(2007.12.23)
ひさし。屋根の延長。雨宿りでよその家の庇を使わせてもらうこともある。敷地の関係で、充分な幅のない家も多いが、収納ばかりに気を取られないで、玄関、廊下を広く、庇も深めにとった方がよい。格言、”庇を貸して母屋を取られる”。(2007.4〜11)
ひしよごれ。皮脂汚れの成分は、トリグリセリドと脂肪酸がそれぞれ約3分の1を占める(弓削治 編著、「被服材料・整理学」、朝倉書店、1990年)。 皮脂汚れの付いた布を炭酸ナトリウム(Na2CO3)水溶液に浸すと、脂肪酸はそのナトリウム塩、すなわち、石鹸になるので、自ら布から離脱する。また、石鹸としても働き、トリグリセリド由来の汚れや蛋白質の汚れを洗浄する。
炭酸ナトリウムは合成洗剤のビルダーによく使われる。ビルダーは界面活性剤の洗浄効果を高めるために添加される成分のこと。合成洗剤には界面活性剤が約4分の1程度しか含まれていない。合成洗剤の洗浄力が強いのは、ビルダーのおかげ。これに対し、天然洗剤と呼ばれるものは100%が界面活性剤。合成洗剤と同じ洗浄力を天然洗剤に期待すると、使用量は合成洗剤より多くなる。この理由で天然洗剤は環境に与える負荷が合成洗剤より大きいと思われる。(2008.11.17)
英:Pigeon milk。日本語では、乳糜(にゅうび)という。営巣中のハトはオスメスを問わず哺乳類のミルクに似たものをそ嚢で作り、ヒナを育てる。
脳下垂体前葉ホルモンのプロラクチンによりピジョンミルクの生成が高まるので、プロラクチンのバイオアッセイに利用されていた時代もあった。(2010.01.15)
びしんこう。Nasolabial fold (NLF) 。たぶん、医学用語。子鼻の脇から出て唇の端に達しているカタカナの”ハ”の字型のしわ。別名として、法令線とも言うらしいが、唐突な表現過ぎて、その語源がわからない。人相学で使われるらしい。(2008.09.10)
その動物の体内で合成できないので、栄養分として摂らなければならないアミノ酸のこと。どの必須アミノ酸が不足しても蛋白質の合成が不調になるので、不足しないような工夫が食事の内容に求められる。人間の必須アミノ酸については、アミノ酸の表を参照のこと。(2008.08.15)
ひっすしぼうさん。体内で他の脂肪酸から合成できないので、食物から摂取することが不可欠な脂肪酸。人間の場合は、コーンオイル、大豆油、ひまわり油などに多いリノール酸(n−6系列)と亜麻仁油、エゴマ油、魚油に多いα−リノレン酸(n−3系列)で、いずれも不飽和脂肪酸に分類される。
必須脂肪酸の最も重要な役割は、細胞膜の構成成分となること。(2008.09.20)
histamine。肥満細胞、好塩基球、ECL細胞などが産生するモノアミンで、アレルギー反応や炎症の発現に関与する。ヒスタミンの受容体には、H1からH4が知られている。H1とH2が代表的なもので、前者はアレルギー反応や炎症の発現に、後者は胃酸分泌の亢進に関与している。
H1遮断薬には、乗り物酔いの防止薬、抗アレルギー薬などがあるが、最近では、眠気を催すという副作用を逆用した睡眠導入剤が大衆薬として市販されるようになった。H2遮断薬には胃・十二指腸潰瘍治療薬があるが、こちらも大衆薬となった。
物流がスムーズになった現在ではほとんど聞かれないが、過去にはサバを食べて蕁麻疹になる例が多かった。これは、鮮度の落ちたサバでは、体内にヒスタミンに類似した化合物が作られるため。(2008.09.04)
histidine、C6H9N3O2。糖原性の必須アミノ酸で塩基性。側鎖にイミダゾイル基を持ち、酵素の活性中心などを構成する。特に乳幼児の成長に必要とされる。
鮮魚の流通機構が改善された現在ではあまり聞かないが、鮮度が落ちたサバで蕁麻疹になるのは、微生物の作用でヒスチジンがヒスタミンに変化したため。(2008.11.13)
仏語で”bistro(t)”はスラングで、あまり上品でない酒場とかその酒場の主人のこと。因みに、女主人の場合は女性名詞となるので、”bistrote”。露語で”ビストロ”は”急げ”という言葉の命令形。1815年ロシアがパリを占領した際に、田舎者のロシア兵が食堂でこの言葉を連発したので、ふたつの言葉が混じりあって、安直ですぐできる食堂のことをこう呼ぶようになったという。
ビストロの語源についてはこの他にも諸説あるが、いづれも好ましいものではない。私が飲食店関係者だったら、仏語だからと言って、店名にこの言葉を含ませることはしない。序に、スモーガスボード、ビュッフェ、バイキング料理も参照のこと。(2009.09.15)
やや緑がかった黄色。バナジン酸ビスマス(BiVO4)を発色原料とした顔料。カドミウムイエローとは異なり、毒性はない。ビスマスバナジウムイエローともいう。カドミウムイエローの代替として普及している。 HTML color code:faf54f。(2008.08.29) |
ひそく。 青磁のことを秘色ということがある。この言葉は青磁より古く、その語源は古越窯で焼かれたと言われる秘色青磁という地味な磁器。青磁の語源ともなっている。 HTML color code:bcc8db。(2008.07.27) |
ひたすら。只管打坐(しかんたざ)は禅宗の一派である曹洞宗(日本の仏教宗派を参照のこと)で使われる言葉で、ひたすら座禅すること。(2008.11.15)
水溶性ビタミンは摂り過ぎても尿中に排出されるが、脂溶性ビタミンは肝臓や脂肪組織に蓄積され過剰症を起こしやすい。催奇性を示すので、妊娠中は錠剤として摂ってはいけないものもある。(2010.02.07)
vitamin C。アスコルビン酸を参照のこと。(2009.06.18)
脂溶性のビタミンで、コレカルシフェロール(cholecalciferol)ともいう。ビタミンD3は、肝臓で25−ヒドロキシビタミンD3に、次いで腎臓で1,25−ジヒドロキシビタミンD3(活性型ビタミンD3)となり、生体に作用する。
活性型ビタミンD3は破骨細胞と骨芽細胞の双方を活性化して、古い骨を壊し、新しい骨を作り、その結果、骨の再生を活発にする。小腸からのカルシウムの吸収、腎臓でのカルシウムの再吸収も高める。骨のカルシウムを溶かして血中Ca2+イオンを上昇させる作用のある副甲状腺ホルモンの分泌を抑制する。
活性型ビタミンD3は体内のカルシウムの動態を骨の再生に向けて変化させる。
糖尿病から腎不全になる人が多く存在するが、腎臓は不用な物質を排泄するだけでなく、様々な生理活性物質を作り出している。腎不全になると、活性型ビタミンD3が不足して、骨粗鬆症になりやすくなる。そこで、血漿カルシウム値を厳重にモニターしながら、薬として補うことになる。(2008.08.24)
脂溶性ビタミンで、天然にはK1とK2がある。K1は植物起源で、多く含む食品には緑黄色野菜、K2は細菌が生成したもので納豆に多く含まれ、腸内細菌の作ったものも小腸から吸収される。
ビタミンKはγ-カルボキシグルタミン酸の合成に必須で、この特別なアミノ酸を含むのは、破骨細胞が合成するオステオカルシンと肝臓が合成する血液凝固に関与するプロトロンビンの2つの蛋白質である。
欠乏が問題になるのは新生児に多く、成人の慢性的な欠乏は骨粗鬆症の恐れがあり、骨折しやすくなる。過剰が問題になるのは、不整脈などで血液凝固抑制薬ワルファリンを内服している人で、ビタミンKはワルファリンの効果を打ち消してしまう。この薬を飲んでいる人は医師から、ビタミンKを多く含む食品として、納豆を食べないよう、それから、”健康食品”のクロレラと青汁は危険なので飲まないよう注意があるはず。(2008.08.24)
ひだりぼくぜん。1894年2月20日〜1971年5月26日。味のある俳優。様々な変遷の後、55歳で映画界入り。朴念仁というより変人に見えた名脇役。亡くなる一年前の1970年には、ひまわりキティーズと歌った「老人と子供のポルカ」が大ヒット。(2008.10.19)
ひっちゅう。羽織ゴロ(マスコミ)が気に入らない個人、団体、国を”正義”に名を借りて紙面で叩くこと。反論のできない立場の弱い人や団体が狙われる。(2008.11.11)
ヒツジのげっぷに含まれるメタンは地球規模では莫大な量になり、地球温暖化の原因になっていると主張する人達がいる。日本では、それを真に受けてヒツジやウシのげっぷを少なくする飼料を開発中(2006年4月)。
ウマは胃の噴門の構造上、げっぷができない。(2007.4〜11)
ひよりみかんせんしょう。通常では感染症を起こさないごく弱い菌が、壮年にあっては手術や悪性腫瘍などで、高齢者にあっては加齢にともなう免疫力の低下で病原となる病気のこと。院内感染の多くは日和見感染症。
原因菌は、細菌ではMRSA、VRE、VRSA、レジオネラ菌、緑膿菌、セラチア、真菌ではカンジダ、クリプトコッカス、ニューモシスチス肺炎(旧名:カリニ肺炎)などがある。
日本においては、日和見感染症は1970年代初頭に、医療技術の発達とともに、それまで救命できなかった患者さんが助かり急激に増加した。言い換えれば、易感染性人口の増加による。有効な治療薬の少ない真菌による感染症は死因の大きな部分を占めるに至っている。(2008.10.26)
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