サイトマップ // C言語講座>言葉は記憶の彼方へ>ああ←あく→あせ→あへ→あむ→いあ
あく。”文字通り”、植物の灰に水を加え、しばらく静置して得られる上澄みのこと。主成分は炭酸カリウム(K2CO3)。アルカリ性で、染色の際の媒染、棉、麻、絹などの布の漂白、洗剤、食品の灰汁抜きに用いられてきた。また、灰汁色はこの液の色。
食品から出る灰汁については、別に項目を設ける予定。(2009.07.08)
英:aquaporin。略語:AQP。別名:水チャネル(water channel)。真核生物の全ての細胞の細胞膜に存在する水分子のみを通す孔で、MIP(major intrinsic proteins)と呼ばれるファミリーの蛋白質でできている。aqua(水)+por(細孔pore)+in(物質)の造語。発見されたのは1993年(Agre P, Preston GM, Smith BL, Jung JS, Raina S, Moon C, Guggino WB, Nielsen S (1993). “Aquaporin CHIP: the archetypal molecular water channel”. Am. J. Physiol. 265 (4 Pt 2): F463--76. PMID 7694481.)。ポーリンという言葉は細菌細胞壁のそれの流用。
アクアポーリンは極性のある分子を通さない細胞膜において、ポンプ、チャネル、共輸送体とともに細胞に必要な物質の輸送に関与している。なお、極性の低い二酸化炭素、ステロイド、脂質などは拡散によって細胞膜を透過することになっている。今までに13種のアクアポーリンが知られているが、その種類はもっと増えるかも知れない。そのうち六つは腎臓に存在し、尿の生成に決定的な役割を果たしている。(2010.02.21)
あくいろ。灰汁の色のように、黄味を含んだ灰色。 HTML color code:9e9478。(2009.07.08) |
この内容(2008年12月17日)は、悪臭へ移動しました(2009年6月11日)。
昭和四十六年六月一日法律第九十一号(最終改正:平成一八年六月二日法律第五〇号)
(2009.07.13)
Propionibacterium acnes(プロピオニバクテリウム アクネス)。座瘡桿菌(ざそうかんきん)、アクネ桿菌、ニキビ菌とも呼ばれる。グラム陽性(グラム染色を参照)のプロピオニバクテリウム属の嫌気性桿菌。消化管、肺、皮膚の常在菌で、脂肪酸を栄養とし、芽胞は作らない。この細菌のなかまは悪臭物質のひとつであるプロピオン酸を生成する。原因不明の全身性肉芽腫疾患であるサルコイドーシスの病変部から検出される唯一の培養可能な微生物なので、サルコイドーシスの有力な病因候補と考えられている。
P. acnesの”acne”はラテン語でニキビという意味。ニキビによる皮脂線の赤い炎症については、この菌の出す脂肪を消化する酵素(リパーゼ)により生成した脂肪酸が原因とも、この菌に対する免疫反応の結果ともいわれている。また、ニキビダニが原因との説もある。(2009.09.09)
あくび。人前でするのははばかられる。止められない時は、手で口をおおう。しかし最近では、電車の中などで、男女を問わずノドチンコが丸見えになる勢いでやっている人を見かけるが、あれでは犬や猫の欠伸と同じだろう。
小学生の時、公の場で欠伸がでそうになったら、”上唇をなめるとよい”と、教頭先生から聞いたが、果たして有効なのだろうか。(2007.4〜11)
あくまのしょうめい。ある事実の否定を証明すること。論理的に不可能。下記の例では、Bが悪魔の証明になる。ヘンペルのカラスも参照のこと。
- A:集団自決は軍の命令による
- (命令書は見つかっていないが)軍の命令書を示せば証明できた事になる。
- B:集団自決は自主的なもの
- 軍の命令は、書類上でも口頭でも一切なかったことを証明しなければならない。
(2007.4〜11)
acrolein。示性式:CH2=CHCHO。アクリルアルデヒド (acrylic aldehyde) 、プロペンアルデヒド (propenaldehyde)とも呼ばれる。アルデヒドのなかま。常温では液体で、刺激臭がある。毒性が強く、毒物及び劇物取締法で劇物に指定。
”油酔い”の”犯人”とされている。(2009.09.07)
三葉(みつば)アケビと五葉(ごよう)アケビがある。見分けは、字句のとおり。都内でも、よく見ると雑木林などで見つけることができる。夏のうちからそれとなく見つけておき、実が裂ける直前のを取る。しかし、その前に誰かに取られてしまうことも多い。あの甘さは果糖(フラクトース)の甘さ。伊藤左千夫、「野菊の墓」のアケビを取る場面は初恋の甘さ。(2007.4〜11)
あごではえおう。体力が衰えたさま。多くの場合、荒淫→腎虚→この状態になるとされる。荒淫の果てに太陽が黄色く見えるのよりも重症。(2009.04.13)
agonist。作動薬と同義。アンタゴニスト、リガンド、受容体、遮断薬も参照のこと。(2008.12.14)
トリカブト由来のアルカロイド。テトロドトキシンとは逆に、ナトリウムチャネルを強制的に開かせることで、毒性を生じる。嘔吐、痙攣、呼吸困難、心臓発作を起こす。マウスのLD50(半数致死量)は、皮下注射で0.308mg/kg。熱に安定。動物実験で、心筋梗塞を起こさせるのに使われる。(2008.04.26)
あさぎいろ。浅黄色と書くこともあり、黄色と間違えられやすいが、淡い藍色。ネギの若芽の色ということだが、緑がかった青色。水浅葱は浅葱色を薄くしたもの。 HTML color code:00a3af。(2007.4〜11) |
あさぎうら。実用的なので、浅葱色に染めた木綿を、着物や羽織の裏に使用していたが、時代が進むと使う人がいなくなった。しかし、地方から江戸に出てきた野暮な侍は、依然として使っていたので、江戸庶民は、田舎侍のことを、あざけり半分、からかい半分に”浅葱裏”と呼んだという。(2007.4〜11)
あさくさがみ。江戸時代から使われていた再生紙。黒ずんだ色をしている。B5くらいの大きさの紙で、積み重ねておいて落とし紙にした。最近は見かけないので、死語になったと思われる。浅草近辺で作られていた。職人が紙屑を煮たあと、冷えるまで吉原へ行って、女郎を買わずに、からかったことから、”冷やかし”という言葉ができたという。浅草紙の原料はクズ屋が集めた。
1960年代までは、浅草紙は存在し、実際に使っていたが、東京五輪の後に、水洗トイレの普及に伴ってロールペーパーが主力となった。(2007.4〜11)
あさのみ、おのみ。漢方では麻仁(まじん)という。大麻の実で、縄文時代の遺跡からも発掘されているので、縄文時代より食べられていたことはほぼ確実。七味に入っている一番大きい粒はこれ。
必須脂肪酸のリノール酸とα−リノレン酸を多く含み、蛋白質とミネラルも豊富な食品。殻付き(七味に入っている)、殻を剥いたもの、粉末、麻の実油などが市販されている。日本では大麻の栽培は大麻取締法で強く規制されているので、食用にするものはほとんどが輸入品。中国からのものが大部分だが、一部にはカナダ産もあるので、健康を害さないためにはそちらを選んだほうがよろしいと思う。輸入品は、アンパンにのせるケシの実(芥子粒)と同じく、発芽しないように加熱してある。
麻の実はカナリヤシードともいう。小鳥の餌用としても市販されている。約40年前は伝書鳩が全盛の時代で、私も15羽くらい飼っていた。餌は自分で配合していたが、連中は麻の実を特に好んで食べたように記憶する。まあ、餌の中の固形物で最大のものが麻の実だったので、単に突っつきやすかったためかも知れない。ハトにも味覚はあるのだろうが、あんなにせわしなく餌を突っついて丸呑みするのでは、味もわからないだろう。(2008.09.24)
ヘンプシードオイルともいう。大麻の実から採られる。必須脂肪酸のα−リノレン酸を多く含むので酸化されやすい。従って、高温での調理には向かない。低温で麻の実から絞っただけの未精製のものでは、薄緑色でナッツの香りがあり、下北沢には麻の実料理専門店があるくらいで、慣れるととりこになる人もいるようだ。
麻の実や麻の実油、麻の茎などは幻覚物質カンナビノイドを含まないので大麻取締法の規制外。(2008.09.24)
1989年(平成元年)4月20日、西表島西端の海中にある高さ約4m、周囲約20mの巨大なアザミサンゴの表面にKYと落書きされていると、朝日新聞夕刊一面で写真とともに報道された。後日、朝日新聞記者による自作自演であることが発覚した。このため、KYはアサヒると同義語として扱われることがある。(2009.04.24)
天声人語風メーカー、別名、アカピジェネレーター。幾つかのキーワードを入力送信すれば、朝日新聞の社説や天声人語風の文章を自動作成するお笑いソフト。2005年11月30日にはver.2.2が出ていたようだが、現在は不明。
日本は悪、米国は悪、中国は素晴らしい、憲法9条は正義、日の丸は軍国主義の象徴、・・・などの主張が自動的に織り込まれる。(2009.09.09)
- 本多勝一
- 日本軍が中国で「百人斬り競争」をしたと虚偽の報道。
- 本田嘉郎
- 朝日サンゴ事件を自作自演。
- 本田雅和
- NHKの慰安婦番組が圧力により改編されたとの虚偽報道。
(2009.10.30)
2007年9月26日誕生の新語。 2007年9月25日、石原壮一郎が朝日新聞に書いた、「アタシ、もうアベしちゃおうかな」という言葉がはやっているという記事に対して、そんな言葉ははやっていない、この記事は捏造だという人達の間で、ネットで発生した言葉。意味は、
など。1989年4月20日に起きた朝日サンゴ事件をもとに、”稀少資源を破壊する”という意味でも使われている。アジア的やさしさの項目も参照のこと。(2007.4〜11)
”常套句”。1975年4月19日の朝日新聞夕刊に、”カンボジア解放勢力のプノンペン制圧は流血がほとんど見られなかった。アジア的やさしさにあふれている。”という記事が掲載された。その頃、ポル・ポト派により150万人もの知識や技能を持っている人々への虐殺が行われていたのは御承知の通り。この件に関して訂正や謝罪の記事はなかったと記憶する。アサヒるも参照のこと。(2009.04.16)
”asian haze”。東南アジアで焼き畑農業のため、乾季に森林原野を焼いて発生する靄。人工衛星から観察される。また、中国の大気汚染や黄砂も含まれる。これらも人工衛星から観察される。中国の汚染の影響で、日本の山に色のついた雪が降ったという報告が最近増えている。(2007.4〜11)
あしいれこん。結婚すると、昼間は婿の家で働き、夜は実家へ帰る。婿は夜になると嫁の実家へ通う。子供ができてから、婿の家に移る。その際の儀式を”足入れ”といった。いつまで残っていたかは不明だが、少なくとも明治時代までは行われていた農村の習俗。”ジェンダーフリー”系や”人権”派の人々は非常に悲惨であったと主張している。試し腹、陰婚も参照のこと。(2007.12.21)
【2009年1月23日西日本新聞:多剤耐性菌に23人が院内感染 4人死亡、福岡大病院】 昨年10月から今年1月にかけて、福岡市の福岡大病院救命救急センターの集中治療室(ICU)に運ばれた患者23人が、ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性のアシネトバクター菌に院内感染していたことが23日、分かった。
うち20−60代の男女4人が死亡。病院側は「2人は感染と無関係の死亡だが、残る2人は因果関係がないと断定できない」とした上で、感染が人工呼吸器の使用を通じて広がったとの見方を示した。
同病院は救命救急センターへの患者の受け入れを23日から中止。福岡市は同日までに立ち入り調査した。今後国立感染症研究所と連携し、死因の特定や感染経路など詳しい調査を進める。アシネトバクター菌による院内感染は、国内では極めて珍しいという。−以下略−
2008年10月20日に韓国の病院から移送された患者から菌が院内に広がった。何故、そんな患者を国境を越えて受け入れたのか不可解。全国紙では報道されなかった(NHKのラジオのニュースを入院していた病院のICUで聞いて知った。)ことも不可解。(2009.05.11)
本邦におけるオルガンはフランシスコ・ザビエルがキリスト教布教のため持ち込んだと伝えられる。明治期になると学校教育に西洋音楽を取り入れる際、ピアノは高価だったので足踏み式のリードオルガンが導入され、幼稚園から尋常小学校(当時)の唱歌教育に使われてきた。最初は米国からの輸入に頼っていたが、1980年(明治23年)には複数の会社によって国産品が製造されていたようだ。
1960年前後には家庭にも普及し(”ネコフンジャッタ”は音楽の素養を欠く私でも弾ける)、大量に製造された。その後、エレクトーンが流行し、ピアノへと需要が変化、現在では、足踏み式リードオルガンは国産されていない。
幼児にオルガンの伴奏で歌を歌わせると、好評だという。ピアノに比べて少しおどけた様な、柔かい音が出るということと、新鮮な音に聞こえるのだろうか。(2009.10.10)
NaNO2。ハムやソーセージなどの発色剤として使われている。亜硝酸ナトリウムには発ガン性はほとんどないが、胃の中でアミン類(チッソを含む塩基性の有機化合物)と反応して、ニトロソアミン類を生成することがある。ニトロソアミンには発ガン性が認められている。
亜硝酸ナトリウムは様々な食品にもともと含まれている。また、唾液の硝酸塩からも生成される。そのため、添加物として亜硝酸ナトリウムを使っている食品を止めても、胃に入ってくる亜硝酸ナトリウムは減少しない。
中国では食塩は専売品(せんばいひん:政府が生産、販売、価格をコントロールしている)で高価なので、重金属で汚染されている海水から作った安価な塩が出回っている。悪質な例では、塩と偽って、工業用の亜硝酸ナトリウムが流通しているという。これで死ぬ人が結構いるらしい。中国での食塩の購入には要注意。(2007.4〜11)
ascorbic acid、C6H8O6。L-アスコルビン酸をビタミンCという。淡い黄色の結晶で、舐めるとクエン酸とは異なるやや癖のある強い酸味がある。光に弱いので、遮光して保存する。また、抗酸化作用があるので、酸化防止剤として食品に添加される。
コラーゲンにはハイドロキシプロリンという特別なアミノ酸が含まれるが、プロリンからこの化合物を合成する際にアスコルビン酸が必須となる。従って、アスコルビン酸が欠乏するとコラーゲン合成が円滑にゆかなくなり、血管が弱くなり、その結果、体中から出血する壊血病(英:scurvy)となる。
幕末には、幕府は三浦ダイコン、薪、水を三浦半島に寄港した黒船に無料で与えたが、アスコルビン酸を多く含むダイコンを船乗りたちは生で貪ったという話が残っている。なお、アスコルビン酸(ascorbic acid)の語源は、そういうことで、壊血病予防因子(anti-scorbutic factor)にある。
電気陰性度の研究で1954年にノーベル化学賞を、1962年、大気圏内核実験に対する反対運動でノーベル平和賞を、DNAの構造研究でコラーゲンと同様に3本鎖を仮定したため一歩遅れて1962年のノーベル生理医学賞を逃してしまったライナス・カール・ポーリング(Linus Carl Pauling、1901年2月28日〜1994年8月19日)が、何をとち狂ったか、1970年に大量のビタミンCが風邪の予防に有効であるという説を提唱した。当時、研究者の間で毎日数グラムのアスコルビン酸を摂る人が続出し、薬ではなく試薬のアスコルビン酸が世界的に売れに売れたという現象が起こった。この説は間もなく否定されたが、多量のアスコルビン酸投与についての研究は現在でも、ライナス・ポーリング研究所で行われている。(2009.06.18)
C40H52O4 、astaxanthin。カロテノイドの一種。エビ・カニなど甲殻類の殻、鮭の身に含まれる色素で、加熱すると赤くなる。抗酸化作用があると言われている。
”抗炎症作用”、”サーカディアンリズム調節作用”、”悪玉コレステロールの低下”、”動脈硬化の予防・改善”、”糖尿病性白内障の進行抑制”、”免疫賦活作用”、”ストレス等による皮膚の免疫力低下の抑制”、”紫外線による皮膚の酸化損傷防止”、”アレルギーなどから起こる「かゆみ」などを緩和”、”不眠症予防”、”若返り(アンチエイジング)効果”、”体力の早期回復を助ける効能”、”シミの原因となるメラニン色素の沈着・生成を抑える”などとされているが、人間に有効だという信頼できるデータはないようだ。(2008.11.24)
asparaginase。アスパラギナーゼは血漿中のアスパラギンをアスパラギン酸とアンモニアに加水分解する酵素。この酵素は、アスパラギンを多く必要とする種類の癌細胞を栄養不良の状態にすることで抗癌作用を発揮する。急性リンパ性白血病などの治療に使用される。(2009.04.29)
asparagine、NH2COCH2CH(COOH)NH2。アスパラギン酸は酸性だが、こちらは中性。糖原性アミノ酸で、体内ではアスパラギン酸から合成されるので必須アミノ酸ではない。アスパラギン酸より水に溶けにくい。
アスパラギン酸と同様に様々な健康に関する俗説がある。(2008.10.31)
aspartic acid、HOOCCH2CH(COOH)NH2。名前からわかるように酸性のアミノ酸で、糖原性アミノ酸で、生体内ではオキサロ酢酸とグルタミン酸から合成されるので必須アミノ酸ではない。
脳内では興奮性の介在ニューロンで神経伝達物質としても働いている。このアスパラギン酸は脳内の必要としている部位で合成されるので、食事内容がどうの、サプリメントがどうのという話ではない。
”疲労回復を助ける”、”抵抗力を高める”、”利尿効果”、”新陳代謝を促進”、”有害物質を体外に排泄する”、”肝機能の促進”、”神経を守る効果がある”という俗説がある。
アスパラギン酸はアスパラから見つかったという記述がネットでは多いが、それは誤り。アスパラから単離されたのはアスパラギンで、アスパラギン酸はアスパラギンの加水分解物から発見された。(2008.10.31)
aspartame。1966年に見出された人工甘味料。フェニルアラニンのメチルエステルと、アスパラギン酸とがペプチド結合したもの。砂糖 の約150倍の甘味を持つとされている。摂取したアスパルテームは、ほとんど分解も吸収もされないで、便の中に排出される。従って、急性、慢性を問わず毒性は問題にならない。疫学調査からも有害性を示す証拠は見つかっていない。発癌性も認められていない。
ダイエットコーラでは、主としてアスパルテームで甘みを付けているが。普通のコーラでは、350ml缶に約35gの砂糖が含まれている。計算上では、砂糖の代わりに約0.23gのアスパルテームが含まれていることになる。糖尿病食では、甘味づけになくてはならない甘味料となっている。しかし、熱にやや不安定なので、調理の最終段階で入れないと甘味が減少する恐れがある。
健康食品業界ではアスパルテームは悪者になっているが、結局、あの甘味を許容するかどうかの嗜好の問題だと思う。(2008.06.04)
一般名アセチルサリチル酸。非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)に分類される。ベンゼン環(C6H6)にカルボキシル基(−COOH)とアセチル基(CH3CO−)が結合した化合物。関連項目:アスピリンエイジ、アスピリン喘息
紀元前からセイヨウシロヤナギの葉に鎮痛解熱作用があることが知られていた(ヤナギなら何でもよいという訳ではない)。19世紀になるとその薬効成分はサリシンであることがわかったが、薬として使うには難点だらけで実用化できなかった。1838年にサリシンの分解産物サリチル酸でも効果があることが明らかになったが、胃粘膜を障害するので、この化合物も実用にはならなかった。1897年にドイツバイエル社で有害作用の少ないアセチルサリチル酸の合成に成功し、1899年に商品名アスピリンとして発売された。単純な構造の化合物であったことも幸いして、化学合成100%の初の薬となった。
なぜ効くかについては、オータコイドに関する研究が進展する1970年代中頃まで待たねばならなかった。
内服すると一部は胃から、大部分は小腸から吸収される。胃粘膜を軽く障害するが、この現象を、”アスピリン潰瘍”と呼ぶこともある。なお、胃粘膜障害がないことが期待される腸溶錠は、国内では発売されていない。また、人によっては”アスピリン喘息”を誘発することもある。ライ症候群防止のため、15歳未満のインフルエンザや水痘に伴う発熱に対して、原則として、投与してはならない。健康食品として”イチョウ葉エキス”をとっていると、出血しやすくなる。
低用量のアスピリンは血小板の凝集を抑制(血栓の生成を防止)するので、心筋梗塞を予防する目的で、内服することがある。(2008.08.10)
1920年代に米国で使われた言葉。大恐慌前の社会不安に対して、アスピリンを飲んで、ストレスに対抗したという時代のこと。(2008.05.04)
女性に多く、成人後に突然アスピリンに対する感受性があらわれることもよくある。アスピリンを含む薬を内服後、数分から1時間後、平均で20分後に喘息発作(ぜんそくほっさ)に見舞われる。大発作では呼吸困難から、最悪、致死的な結果となる。
アスピリンは細胞膜のアラキドン酸からトロンボキサン類やプロスタグランジン類などのオータコイドの合成に関与するシクロオキシゲナーゼという酵素を阻害するが、同じくアラキドン酸からロイコトリエン類の合成を触媒するリポキシゲナーゼ活性には影響しないため、ロイコトリエン類の産生が相対的に多くなり、発作が起こる。
アスピリンとともに酸性抗炎症薬に分類される薬、例えば、インドメタシンでも発作は誘発される。シクロオキシゲナーゼを抑える薬であれば、アスピリンに限らない点にご注意。なお、発作時の治療では一般の喘息治療とは異なりコハク酸エステル型ステロイド剤の静注は禁忌。(2008.10.08)
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